電気工事施工管理技士試験の難易度、合格率

過去の合格率

電気工事施工管理技士試験の過去の合格率は、1級・2級それぞれ下記の通りです。

1級

<平成29年>
学科:48.0%
実地:62.5%

<平成28年>
学科:46.0%
実地:69.1%

<平成27年>
学科:45.1%
実地:63.4%

<平成26年>
学科:35.6%
実地:63.1%

<平成25年>
学科:45.8%
実地:58.4%

2級

<平成29年>
学科:62.8%
実地:40.0%

<平成28年>
学科:58.7%
実地:41.6%

<平成27年>
学科:55.2%
実地:40.4%

<平成26年>
学科:54.4%
実地:39.0%

<平成25年>
学科:67.1%
実地:44.9%

受験者のなかには、2級に合格してから1級を受ける人もいれば、はじめから1級に挑戦する人などもいます。

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難易度はどれくらい?

電気工事施工管理技士試験の難易度は「普通」程度とされています。

これは、予備校などに通ってみっちりと勉強をしなくては合格できないほどの難易度ではないものの、まったく勉強していない状態での合格は難しいレベルといわれています。

合格率は40~50%程度はあるものの、電気工事施工管理技士の試験は実務経験がある人だけが受験できるものです。

基本的に、すべての受験生が電気工事に関する基礎的な知識や技術を備えていることを考えると、決して易しい試験ではないと考えておいたほうがよいでしょう。

独学で電気工事施工管理技士に合格できる?

事前の対策は必要

電気工事施工管理技士試験の難易度は「普通」程度といわれており、独学で合格することも不可能ではありません。

実際、この試験では1級・2級ともに独学での合格を果たしている人もいます。

しかし、合格率は1級の学科が45~50%程度、実地が60~70%程度、2級の学科が60%前後、実地が40%程度となっています。

この資格試験は受験資格として実務経験が必要とされるため、受験者は電気工事に関わる基礎的な知識や技術は備えているものと考えられます。

それでも、合格率が50%に満たない場合があることを考えると、決して易しい試験ではないと考えておいたほうがよいでしょう。

事前にきちんと対策をしておく必要があります。

独学のポイント

電気工事施工管理技士の参考書や問題集は市販されているため、そうしたものを使って合格を目指すことは可能です。

とくに過去問題集は繰り返し解き、間違えた問題を確実に理解できるようにしておくと効果的です。

5年~10年分程度の過去問題が収録されている書籍も出ています。

わからないところは参考書を読み込み、知識を定着させればよいでしょう。

独学の注意点

電気工事施工管理技士試験は予備校や資格スクールに通わなければ合格できない難易度ではないものの、一夜漬けで合格できるわけではないため、ある程度計画的に勉強を進めておく必要があります。

多くの人は、仕事をしながらの試験勉強になることが予想されるため、限られた時間の中で強い意志を持って勉強を続けていかなくてはなりません。

完全に独学では不安という場合には、通信講座を利用するのもよいでしょう。

通信講座であれば、要点を絞って作られたオリジナルのテキストやDVDなどを使って学ぶことができ、模擬試験や添削を受けられるものもあります。

わからないところがあれば講師に質問することもでき、より安心して勉強を進められるかもしれません。

合格ラインについて

電気工事施工管理技士試験の合格ラインは、1級・2級ともに60%の正解率といわれています。

この数値は受験者の数などによって変動するわけではないため、事前に問題集などを解いて苦手分野をなくしておけば、合格ラインに達することは十分に可能だといえます。

独学も不可能ではありませんが、電気工事関連の団体によって各地で行われている試験対策講習会に参加し、効率的に合格を目指すのもよいでしょう。

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電気工事施工管理技士の1級と2級の違い

どちらも仕事内容は同じ

電気工事施工管理技士は、さまざまな建築物における電気工事の際の施工計画の立案、予算管理、工程管理、資材調達、安全管理、品質管理といった施工管理全般に携わります。

電気工事施工管理技士の資格を持っていると、技術者を束ねる立場として活躍することができ、いわゆる現場監督のようなポジションで働くことになるという点に関しては、1級も2級も同じです。

役割の違い

電気工事施工管理技士の1級と2級の最も大きな違いとして、責任者として関わることができる工事の種類などが挙げられます。

2級では一般建設業の営業所において「専任技術者」になることができます。

また、現場ごとに置かれる「主任技術者」の役割を務めることもできます。

一方、1級では一般建設業および特定建設業の営業所において「専任技術者」となることができます。

また、現場ごとに置かれる「監理技術者」の役割を務めることもできます。

2級が小規模の工事だけを担当できるのに対し、1級では大規模な工事の現場監督としても活躍することができます。

受験資格の違い

電気工事施工管理技士試験には、学歴と実務経験で組み合わされれる受験資格があり、その内容も1級と2級では異なっています。

同じ最終学歴であれば、1級のほうがより多くの実務経験を求められることが特徴で、より受験のためのハードルが高くなっています。

また、2級は学科試験と実地試験が同日に行われるのに対し、1級は学科に合格した人のみが後日、実地を受けられるようになっています。

評価の違い

電気工事現場において携わることができる仕事の範囲が広くなる分、現場での技術者としての評価は1級を持つ人のほうが高くなっています。

2級よりも1級のほうが資格手当の金額が増えたり、給与アップにつながることもあります。

また、転職時には1級を持つ人が優先的に採用されることがあります。