アロマセラピストのつらいこと・大変なこと・苦労
アロマセラピストのつらいこと・大変なこと
認知度が低い
香りのプロフェッショナルであるアロマセラピストは、まだまだ知名度が低い仕事です。
近年は雑貨店などでアロマランプやお香などのアロマグッズが人気を集め、趣味で楽しむ人が増え、アロマの香りのリラクゼーション効果が広く認められるようになりました。
しかし資格は民間資格のみとなっていて、認知度が低く社会的な地位が確立されていないのが現状です。
またリラクゼーションや美容系サロンなどにおいても、マッサージやエステティックなど直接体に働きかける施術の方が重視され、香りは二の次の扱いを受けることも多々あります。
この認知度の低さは雇用機会の伸び悩みにもつながり、一般的な事務職と比較して、低賃金であるという弊害も招いているようです。
人間関係や休みの取りづらさ
アロマセラピストの仕事は、職場環境や休みの取りづらさでつらく感じる人もいます。
20代〜30代の若い女性が中心の職場が多く、人間関係の摩擦が起きやすいため、長続きしない人も多いです。
シフト制で土日が休めないことも重なり、転職を繰り返したり、結婚や出産を機に退職する人も後を絶ちません。
また独立してフリーランスになる人もいますが、独立後の数年間は設備投資や顧客獲得のための費用などの出費がかさみ、安定した収入を見込むことができないケースがほとんどです。
資格取得スクールの問題点
アロマセラピストの検定・資格のうち、初級者向けの「アロマテラピー検定」は独学で十分合格することができる比較的容易な検定となります。
これに対し「アロマテラピーアドバイザー」「アロマテラピーインストラクター」などの上級者向け資格は、実技の訓練をせずに合格することが難しく、取得を目指すほとんどの人がスクールに通うのが現状です。
また資格取得後の就職先の第一候補に選ばれるような、本格アロマテラピーを行う企業や店舗は、これらのスクールと提携していることが多く、提携スクールの卒業生の中から採用を決める傾向にあります。
このような「資格認定法人=提携スクール=提携企業」の関係性について、問題視する意見も持ち上がっていることは課題といえるでしょう。
20代で正社員への就職・転職
アロマセラピストの悩み
体力勝負
アロマセラピストは立ちっぱなしであることが多いので、1日中お客さまの施術をしていると、夜終わる頃にはクタクタになっています。
体力勝負の仕事なので、心身ともに健康な人でないとつらく感じてしまうでしょう。
中にはトリートメントやマッサージなどの施術中に力が必要になるので、腰痛や腱鞘炎を抱えてしまう人もいます。
お客さまの疲れをもらってしまう
アロマセラピストは疲れているお客さまの心や体を癒す存在ですが、逆にお客さまの疲れが影響し、自分自身も疲れてしまう人もいます。
精神的に疲れているお客さまに接すると、同じようにしんどく感じてしまったり、お客さまの体の痛い部分と同じように痛みを感じてしまう人もいるのです。
逆にまったく疲れをもらわない人もいるので、悩みを感じる人もいることを知った上で、仕事をしながら自分自身が大丈夫かどうかをこまめにチェックしてあげるとよいでしょう。
アロマセラピストを辞める理由で多いものは?
アロマセラピストがやめる理由で多いものは、体に負担を感じてしまうことです。
1日中立ちっぱなしで施術をする体力勝負の仕事で、繁忙期には休憩時間もままならないときもあります。
施術をするときには全身を使うので、力を入れたり踏ん張るときの腰への負担も大きく、腰痛が悪化して辞めざるを得ない人も多いです。
体力面での負担も大きいですが、精神的にも強くないとアロマセラピストの仕事はつとまりません。
疲れた心と体を癒しに来ているお客さまに対して、アロマセラピストはどんなに疲れていたり体が痛くても、笑顔で接しなければいけない仕事です。
自分自身の心と体が健康でないと、続けるのは難しいでしょう。
また、サロンや店舗によって雰囲気や人間関係がまったく異なるため、働きやすさや待遇アップを目指して転職を繰り返す人も多いようです。
アロマセラピストの仕事はリピーターの固定客がつくまでは収入が不安定になるので、固定給がもらえる仕事やまったく違う業種に転職する人もいます。