アナウンサーは原稿読みのためにどんな発声練習やトレーニングをしている?
アナウンサーにとって大切なトレーニング
アナウンサーは、言葉を使って多くの人々に情報を届ける仕事です。
原稿をそのまま「読む」だけでなく、きちんと「伝える」ことができなければ、アナウンサーとしての役割を果たすことはできません。
野球選手が毎日素振りや走り込みなどのトレーニングを行うように、アナウンサーも、普段から発声や言葉遣いなどのトレーニングをすることが求められます。
ここでは、アナウンサーに必須といえるトレーニングの一部をご紹介します。
アナウンサー志望の人はもちろん、現役のアナウンサーたちも日々これらのトレーニングを継続して行っています。
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話し方のコツは滑舌とリズム
上手な話し方をするためにまず大切なのは、滑舌やリズムです。
滑舌が悪くて何を言っているのかわからないようでは、多くの人に有益な情報を届けることができず、「伝える」というアナウンサーとしての役目を果たすことができません。
滑舌のよさやリズムの心地よさをクリアしたうえで、「どれだけわかりやすく、心を込めて伝えるか」ということが大事になってきます。
話すスピードや文章と文章の「間」、そしてキンキンした甲高い声ではなく、温かみのある落ち着いた発声をすることが大切です。
滑舌を良くする早口言葉
それでは、一つひとつの言葉をハッキリと発音するためには、どのようなトレーニングが有効でしょうか。
トレーニング方法にはいわゆる「早口言葉」があり、以下のようなものが有名です。
・赤パジャマ青パジャマ黄パジャマ
・スモモも桃も桃のうち 桃もスモモも桃のうち
・東京特許許可局
これらを連続で何度も繰り返します。
最初からスピードを上げて発音するのはとても難しいため、まずはゆっくりから、少しずつスピードを上げていくとよいでしょう。
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腹式呼吸のトレーニング
アナウンサーの声は、基本的に「よく通る」声であるべきです。
ボソボソと何を言っているかわからないような声では、マイクを使ったときに、とても聞きづらいものになってしまうからです。
よく通る声を出すためには、発声練習が欠かせません。お腹からしっかりと声を出すイメージで、歌の練習と同じような腹式呼吸のトレーニングをすることが大切です。
きちんとお腹を動かして息を吸う意識をしていると、最初は横隔膜の辺りが筋肉痛になるかもしれません。
表現の練習
相手に「伝える」ためには、声を使った表現力を磨く必要もあります。
そのために、できるだけ感情を込めて本を音読してみたり、人によっては演技のレッスンを受けていることもあるそうです。
ただし、いくらトレーニングを行ったとしても、人に伝わる「話し方」ができているかどうかは、自分ではなかなかわかりづらいものです。
積極的に他人に聞いてもらい、意見をもらうとよいでしょう。
何からやればいのかわからないという人や、プロの目線での客観的なアドバイスがほしいという人は、アナウンサー向けの「話し方トレーニング」などの講座を受けてみるのもおすすめです。