アナウンサーが独立してフリーになるには?
フリーランスのアナウンサーの働き方・仕事内容
最近は、さまざまな番組でフリーランスのアナウンサーを見かける機会が多くなってきました。
特に女性のアナウンサーの場合、若手のうちはNHKやキー局で経験を積み、キャリアを積んだタイミングでフリーランスになることが珍しくありません。
フリーのアナウンサーは、放送局の垣根を越えて番組ごとに単発の仕事を入れることができるのが大きな特徴です。
報道番組のニュースキャスターやバラエティ番組の司会、スポーツの生中継の実況やドキュメンタリー番組のナレーションなど、ジャンルにとらわれずに幅広い仕事を引き受けることができます。
また、大学の講師をしたり本を出版したり結婚式やイベントの司会をしたりして、放送以外の仕事で収入を得ることも可能です。
「何でも積極的にチャレンジしてみたい」という人にとっては、自分の可能性を広げられる魅力的な働き方といえるでしょう。
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フリーランスになるまでのキャリアパス
フリーのアナウンサーになるにあたって、どれくらいのキャリアが必要なのでしょうか。
これに関しては個々のアナウンサーによって異なりますが、局のアナウンサーとして働き始めてから「10年前後」でフリーランスになる人が多いようです。
まずは、新卒として放送局に入社し、20代前半でアナウンスの基本技術を学びます。
20代後半から30代前半にかけて自分がニュースキャスターや司会を務める番組を持ち、その経験を生かして他局で活躍できるようにするというのが一般的な流れといえるでしょう。
30代前半というのは、女性アナウンサーにとっては結婚や出産という人生の大きな転機が訪れるタイミングとなることも多いので、家庭を優先させるためにこの時期にフリーの道を選ぶ人もいるようです。
フリーランスアナウンサーのメリット・デメリット
ゆくゆくはフリーのアナウンサーとして働きたい。
そう考えている人は多いかもしれません。
しかし、その場合はこの業界でアナウンサーとして生きていくうえでの「フリーランス」のメリット・デメリットや働き方まできちんと理解しておく必要があります。
まずはメリットについてですが、フリーランスになれば、局に関係なくさまざまな番組に出られますし、自分が「やりたい」と思う仕事を積極的に担当することができます。
また、不本意な転勤や局内の異動も避けられ、家事や育児などの私生活とのバランスもとりやすくなります。
一方で、デメリットとしては、とにかく仕事量が不安定ということが挙げられます。
放送局の番組編成は年度ごとに大きく変わりますし、視聴率が低いときには改編を待たずにもっと早く打ち切られることもあるのです。
せっかく司会として抜擢されてもあっというまに番組が打ち切られて契約終了ということもあるので、常に気を抜けません。
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フリーランスアナウンサーの給料・年収
フリーランスのアナウンサーは、成功すれば大きな収入が得られます。
しかし、黙っていても仕事が降ってくるわけではありませんし、会社員のような手厚い待遇もありません。
たとえば、もし大きな病気になったりしてしばらく仕事を休まなければならない場合、局アナであれば有給を使えたり保険組合から傷病手当金を支給してもらえたりしますし、一定期間の休職を経て再び仕事に復帰することもできます。
そこで、以前と同じ仕事を任されるとは限りませんが、会社からは何かしらの仕事が与えられ、毎月の給料もきちんともらえるでしょう。
しかし、フリーランスの場合は基本的に後ろ盾となるものがありません。
自分の身は自分で守らなければいけないのです。
もしも仕事を休めばその分だけ収入は下がり、そのまま仕事がゼロになってしまう可能性もあります。
フリーランスの道を選ぶのであれば、「フリーのアナウンサーはカッコいい」というイメージ以上の覚悟が必要だといえます。
まずは局のアナウンサーを目指し、その中でも圧倒的な人気を誇るアナウンサーにまで上り詰める努力ができなければ、フリーになってからの成功は難しいでしょう。