指揮者に向いている人、適性

統率力がある人

指揮者の最大の仕事は、曲を深く分析し、多くの楽団員が所属する楽団をまとめ上げてイメージする演奏に近づけることです。

どれだけ技術のある演奏者たちが集まっていたとしても、それぞれが好き勝手に演奏していては、ひとつの作品としての完成度は低くなり、観客を感動させることはできません。

指揮者は、演奏者の持つ曲のイメージと自身が持つ曲のイメージをすり合わせながら、高いレベルでの演奏ができるよう指示を出します。

しかしながら、一方的に指示を出すだけでは演奏者はついてきません。

指揮者は、微妙な音のニュアンスまで聞き取りながら、自身の抱くイメージと目の前で演奏されている音を比べ、具体的にどこがしっくりとこないかなどまで的確に指示をする必要があります。

こうした作業を上手に進めるためには、演奏以外の場面でも演奏者とコミュニケーションを取り、楽団をまとめていく必要があります。

さまざまな人と話すのが苦でなく、リーダーシップをとれる人に向いている仕事だといえるでしょう。

研究熱心で向上心の強い人

指揮者は、演奏する曲について楽譜を読むだけでなく、その曲が出来上がった時代の背景や作曲者の意図、さらにはその曲を構成する各楽器の楽譜などまで、すべて把握しなければなりません。

有名な楽団になると、どのような演奏者がいるのかなどまで詳しく分析し、楽団を統制するためにはどういった方法を取ればいいかなども考えていきます。

曲に対しても、楽団に対しても、しっかりと研究をする必要があります。

公演では、観客の前に立って脚光を浴びる存在ですが普段は地道な作業も多いため、コツコツと勉強を続けて上を目指せるタイプの人に適しています。

音楽を愛してやまない人

指揮者は、一年中音楽漬けの日々を送ります。

指揮をとることが決まれば、朝から晩まで曲のことを考える日々が続くため、音楽が好きであることは指揮者になるため、そして指揮者として働き続けるための大前提の要素といえるでしょう。

演奏家はプライドやこだわりが強い人も多いため、楽団をまとめる際、指揮者は思っている以上に神経を使います。音楽が好きでなければ、そのプレッシャーや重い責任に耐えられないかもしれません。