庭師の求人・採用募集状況

庭師の就職先

庭師の勤務先のほとんどが「造園会社」です。造園会社には家族経営のものから50人ほどの社員を有する中規模の会社まで、その大きさはさまざまです。

社員が数名しかいない会社は、個人邸宅の造園の仕事がほとんどで、会社の規模が大きいほど、公共工事の仕事が入りやすくなります。

入社するには、特別な資格や学歴は不要です。ただし、高校や専門学校、短大、大学などで造園を専攻していると、就職に有利となるでしょう。

採用の状況

庭師の求人は比較的安定した状況にあります。庭師の世界は出入りが激しいため、どの造園会社も一定数の職人を確保するために常に求人を出しているのが現状です。

庭師の出入りが激しい理由の一つとして、就職先である程度の技術をつけた後に独立していく職人が多いことが挙げられます。

庭師は体力と技術さえあれば一人でも開業することができる職種です。そのため、せっかく採用して、一人前に育てても、独立のために退職してしまうのです。

また、庭師は体力的にハードな職種でもあるため、採用しても、続かずに辞めてしまうケースも少なくありません。

多くの造園会社が募集の条件に「体力のある人」「3年以上は続ける意欲のある人」などと書いていますが、退職者は後を絶たないのが現状です。

アルバイト採用も多い

大きい案件を請け負った際、短期のアルバイトを募集して、人員を補っている会社もあります。これは主に中小規模の造園会社に多く見られるケースです。

一度アルバイトとして勤務すると、人手不足の際に声がかかったり、タイミングが良ければそのまま正式に雇用されることもあります。

アルバイトは学生可としている場合も多いので、庭師を志す人は一度経験しておくと良いでしょう。

公務員の造園職

少数ではありますが、庭師には「公務員」として働く道もあります。その場合、他の公務員同様、各自治体の行う公務員試験の造園区分を受験し合格しなければなりません。

試験の内容は多くの場合、1次が筆記、2次が口述となります。筆記試験では一般教養試験の他に専門試験、論文試験も課せられます。

専門試験では造園史、造園計画、造園植物、植栽・土壌肥料学、生態学、造園施工・管理等が出題されるため、専門の勉強をしていないと突破は難しいでしょう。

地方公務員造園区分は各自治体で採用人数が毎年10人にも満たないほどの少数である上、その2〜5倍の志願者がいるため、門戸はかなり狭いと考えて下さい。突破するためには相応の努力が必要不可欠です。

地方公務員造園区分は、公園や街路樹の設計管理、園路や植栽培の補修など、公共の施設に関するさまざまな業務を手がけます。

他にも、地域のボランティアの方々や、自然保護団体への対応など、公務員ならではの仕事も多々あるため、やりがいが感じられるでしょう。

女性の造園業界への進出

庭師は力仕事が多く、外での作業が中心となり、常に怪我と隣り合わせであるため、ほとんどが男性です。

しかし、最近の傾向としては、ガーデニングの流行もあり、女性の進出が目立ってきています。

力仕事が難しくても、プランナーとして顧客の要望を聞いて設計をするなど、女性ならではの感性を生かせる場は意外と多いのです。

また、施工担当の男性と顧客との間に入って商談が円滑に進むようにコーディネートするという、重要な立場を任されることも増えてきています。

女性の採用に積極的な造園会社は増加傾向にあると考えていいでしょう。

ただし、実際に現場で男性と肩を並べて作業する女性の庭師はというと、まだまだ少数派であるといわざるを得ません。

前述のように体力面で男性に及ばないという点において採用に二の足を踏む会社がほとんどです。

そのような厳しい状況の中で、現場で活躍する女性庭師は皆、強い覚悟と情熱を持った人ばかりです。体力面を精神面でカバーすることができる人物でないと務まらないと考えておきましょう。