女性の庭師のキャリアパス・結婚後の生活

女性の庭師の現状

女性の進出がめざましい

庭師は力仕事が多く、外での作業が中心となり常に怪我と隣り合わせであるため、ほとんどが男性です。

しかし最近の傾向として、ガーデニングの流行もあり女性の進出が目立ってきています。

力仕事が難しくても、プランナーとして顧客の要望を聞いて設計をするなど女性ならではの感性を生かせる場は意外と多いのです。

また施工担当の男性と顧客との間に入って商談が円滑に進むようにコーディネートするという、重要な立場を任されることも増えてきています。

女性の採用に積極的な造園会社は増加傾向にあると考えていいでしょう。

庭師を目指して「造園技能士」という国家資格を取得する女性の割合も急増しており、平成15年度はおよそ6%でしたが、29年度では17%となっています。

参考:一般社団法人日本造園組合連合会

就職は難しいのが現状

ただし、実際に現場で男性と肩を並べて作業する女性の庭師はというと、まだまだ少数派であるといわざるを得ません。

前述のように体力面で男性に及ばないという点において採用に二の足を踏む会社がほとんどです。

とくに中小規模の業者の場合、女性の志願者を断ることもあるなど、募集の段階で男性に限定している業者が多くあることを覚悟しておきましょう。

そのような厳しい状況の中で、現場で活躍する女性庭師は皆、強い覚悟と情熱を持った人ばかりです。

体力面を精神面でカバーすることができる人物でないと務まらないと考えておく必要があります。

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女性の庭師の強み・弱み

庭を愛する心や設計のセンス、豊富な知識や高い技術が庭師に必要とされるのはいうまでもありません。

しかし庭師の仕事は、体力がなければ務まらないものばかりであるのも事実です。

そのような面から考えると、どうしても女性の庭師は男性に比べて不利になってしまいます。

どうしても入りたい業者が女性の採用に消極的な場合でも、熱意を持って奉職を希望し続け、何とか採用に漕ぎつけたというケースもあります。

そこからは本人の努力と情熱が物を言う世界なので、日々精進あるのみです。

実際に良い意味で期待を裏切り、活躍している女性庭師も出てきています。

庭師を志願する女性は体力的に男性よりも不利な分、気持ちでカバーするという気概を持って門を叩く必要があります。

庭師の結婚後の働き方・雇用形態

庭師は他の職業に比べると残業が少ないため、家庭と両立しやすい仕事と言えます。

繁忙期は休日返上で働くこともありますが、家庭生活と両立できないということはまずないでしょう。

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庭師は子育てしながら働ける?

庭師として働きながら子育てをすることは可能です。

ただし他の職業と同様、家族や周囲の協力は不可欠です。

また子どもが小さいうちは危険な作業を避けて事務仕事をしたり、プランナーとして依頼主と現場の調整に入ったりするなど、工夫をしながら働く女性も増えてきています。

庭師は女性が一生働ける仕事?

庭師として働く女性はまだ少なく、一生をかけて働いた女性のロールモデルはまだほとんどありません。

これから庭師を目指す女性は、自らが女性庭師の先駆けとして、後進に道をつくるつもりで働くことになるでしょう。