野菜ソムリエ資格は意味がある? 取得のメリットは?
野菜ソムリエの資格はレベル別に3種類ある
野菜ソムリエの資格には、初級に位置付けられる「野菜ソムリエ」、中級の「野菜ソムリエプロ」、そして上級である「野菜ソムリエ上級プロ」の3種類があります。
それぞれ勉強する内容も違ってきますし、目的も違ってきます。
また、講座受講にかかる費用や難易度も異なるため、まずは自分がどのような目的を持って、野菜ソムリエ資格を取得したいか考えることが大切になるでしょう。
「野菜ソムリエ」資格取得の意味
「野菜ソムリエ」の講座では野菜や果物の基礎知識、そしてそれを人に伝えるためのコミュニケーション方法や野菜をおいしく食べるための調理方法などの基本を学びます。
この資格を取る価値としては、野菜・果物を通して「家族の健康管理」「子どもの食育」「自分自身の健康管理」といったことに役立つということが挙げられます。
食品関係の仕事に就職する場合に有利になることもあるようです。
食に関わる仕事に生かすこともできますが、自身や家族の食生活を豊かにするために、野菜ソムリエ資格の勉強をする人も少なくないようです。
「野菜ソムリエプロ」資格取得の意味
野菜ソムリエに比べると、野菜ソムリエプロは、さらに本格的な知識とそれに基づくプレゼンテーション力などが必要になります。
「生産」「品目」「健康」「歴史」「流通」など幅広い受講をこなし、自分なりに解釈するということが必要になります。
当然、そうしたスキルを磨いて合格して得られる資格ですから、社会的価値も高まります。
この資格を持ち、メディア出演やセミナー講師、書籍出版などをしている人もいますし、カルチャー教室の講師や飲食店でも野菜ソムリエとしての実力を発揮できるはずです。
「野菜ソムリエ上級プロ」資格取得の意味
野菜ソムリエ上級プロは、野菜ソムリエの資格のなかでも最上級の資格です。
取得するのもかなり難しくなりますが、野菜・果物の知識を生かして独立する場合には価値のある資格といえるでしょう。
とくにビジネスの場で力を発揮できる資格と考えられており、さまざまなワークショップを展開したり、事業計画やマネジメントを学ぶことによってコンサルタントとしてのオファーも期待できます。
他の職業とのコラボレーションなどで、社会的に強くアピールできる資格だと考えられます。
20代で正社員への就職・転職
野菜ソムリエ資格取得のメリットは?
野菜・果物の知識が身につく
野菜ソムリエ資格を取得する一番のメリットは、野菜や果物の正しい知識が豊富に身につくことだといえるでしょう。
それまで知らなかった野菜や果物の種類や特徴、栄養素の基本、保存方法など、野菜ソムリエの講座で学ぶことは普段の暮らしでも生かせることばかりです。
調理について学ぶ時間もあり、野菜をどう調理すればよりおいしく食べられるかといったことを知ることができます。
おそらく、積極的に野菜ソムリエの勉強をしなくては身につかない知識もあるはずです。
食生活が豊かになる
野菜ソムリエになるための勉強を続けていると、食そのものへの興味がますます強くなるでしょう。
日々の生活のなかで、スーパーに食材を買いに出かけたり、外食したり、自分で料理をしたりといったあらゆる場面で食に対するアンテナが敏感に働き、新しい情報をキャッチしようとするなど、勉強を始める前とは違った見方をするようになるはずです。
自身の食生活もより豊かになり、健康への意識もさらに高まると考えられます。
こうして日常に彩りが生まれることは、野菜ソムリエ資格を得ることのメリットのひとつだといえます。
就職・転職や仕事に生かせる場合も
野菜ソムリエは民間資格であり、現状では、この資格があるからといって就職に大きく有利になるとは言い難いところがあります。
一方では、食関連の企業に勤めている人が野菜ソムリエとしての知識を生かしたり、この資格を取得したことで独立して野菜ソムリエとして活動し始めるような人もいます。
どのように野菜ソムリエとしての資格や知識を生かすかはその人次第ですが、決められた道はないため、自分の考え方や目標設定によってさまざまな方向で活躍できる可能性があります。
自分自身で何を目指すのかを考えることが大切
野菜ソムリエになりたいと思う動機は人それぞれですが、その根底には「もっと野菜や果物のことが知りたい」「野菜や果物のいいところをみんなに知ってほしい」「野菜嫌いの人にも野菜を好きになってもらいたい」という思いがあるのではないでしょうか。
野菜ソムリエは、仕事場だけでなく地域や社会、生産者との架け橋となって、さまざまな分野で野菜に関する知識を生かして活躍できる資格です。
しかし、国家資格ではなく、資格を得れば必ずこういう活躍ができると決まっている資格ではありません。
将来的にどのような活動をしていくのかは自分自身で決める必要があります。
苦労することもあるかもしれませんが、そこに野菜ソムリエを目指す意味とやりがいを見い出せることでしょう。