独学で野菜ソムリエの資格は取得できる?
野菜ソムリエ講座の受講は必須
野菜ソムリエは、メディアに出る芸能人やタレントも数多く取得していることから知名度が上がっており、女性を中心に人気が高まっている民間資格のひとつです。
できるだけ手軽に資格を取得したいと考える人も多いかもしれませんが、残念ながら、完全な独学で野菜ソムリエになることは不可能です。
野菜ソムリエ資格を得るためには、日本野菜ソムリエ協会が主催する野菜ソムリエ講座を受けて、修了し、試験に合格する必要があります。
この試験というのは、講座の受講生のみに受験資格が与えられることから、独学で野菜ソムリエになることはできません。
20代で正社員への就職・転職
野菜ソムリエ講座の内容
講座を受講するメリット
野菜ソムリエ講座の目指すゴールは、「野菜・果物の魅力や感動を知り、自ら楽しむことができる」と掲げられています。
講座は「1回2時間の講義・全7回」で構成され、合計でも14時間あれば一通りの知識を身に付けることができます。
短期間で野菜・果物の基本知識を学べるのは魅力ですが、その分、それぞれのカリキュラムについてさほど深掘りはできないともいえます。
さらに知識を深めていきたのであれば、野菜ソムリエの上級資格を目指したり、食や栄養に関する関連資格の勉強をしていく必要があるでしょう。
とはいえ、「もっと野菜や果物のことを知りたい」と思う人にとって、独学ではなかなか学べないことをわかりやすく教えてもらえるのは大きなメリットです。
また、同じ興味関心を持つ仲間とのコミュニティを広げていけることも、その後の活動に向けてプラスになるでしょう。
講座のカリキュラム
野菜ソムリエ講座のカリキュラムは、以下のようになっています。
べジフルコミュニケーション(2時間)
コミュニケーション力と、発見・感動を表現する力を養います。
野菜・果物の魅力や知識を相手にわかりやすく伝える力を身につけます。グループワークなども積極的に行われています。
ベジフル入門(理論編・野菜編・果物編、2時間×3回)
青果物の生産から流通までを学び、野菜の個性を知るために食べ比べを行います。
生産から流通の過程に関する知識を身につけるほか、個々の野菜・果物の見分け方や保存方法、特徴を学びます。
知識を得た後は実際に食べ比べを行い、野菜・果物に親しむきっかけをつくります。
ベジフルサイエンス(2時間×2回)
食べ物の体への影響や、その作用・効用を学びます。
栄養や健康と食べ物の関連性を知り、野菜・果物が果たす役割やその必要性を学びます。
生活習慣病など、現代社会で問題となっている疾病に関しての知識も身につけます。
ベジフルクッカリー(2時間)
野菜の品種などの違いに対応した料理コーディネーション能力を養います。
野菜料理を作る楽しさを実感し、素材を生かした調理ができるようになることを目指します。
野菜ソムリエに関連する勉強は独学でも可能
野菜ソムリエの資格を得るためには養成講座の受講が必須ですが、単に野菜ソムリエに関連する勉強をしたい場合、あるいは養成講座で学んだ知識をさらに定着させたい場合などは、独学で勉強をしてみるのもよいでしょう。
野菜ソムリエに関連する書籍がいくつも出版されていますから、そうしたものを使えば自分である程度の知識を身につけることは可能です。
しかし、繰り返しになりますが、資格取得のためには日本野菜ソムリエ協会の養成講座受講を受けなくてはなりません。
完全な独学で野菜ソムリエになるのは、今のところは不可能となっています。