通訳と翻訳の違いは?

通訳と翻訳の仕事内容の違い

通訳は、語学力をもって、話し手の言語を、聞き手が使う別の言語へと変換することを役目としています。

海外企業との商談や会議といったビジネスの場、国際会議など一堂にさまざまな国の人が集まる場での同時通訳、ニュースなどの通訳、あるいは観光案内をするガイドなど、さまざまな場面で通訳が求められています。

一方、翻訳は、ある言語で書かれた文章を、他の言語で記述することを役目としています。

ビジネスで使われる資料やマニュアルの翻訳、アニメや映画などの翻訳、小説の翻訳など、翻訳もさまざまな場面で需要がある仕事です。

上記のように、どちらも「ある言葉を別の言葉へ変換する」という作業は共通しているものの、それぞれメインで扱うのは「話し言葉」と「書き言葉」という大きな違いがああります。

翻訳家の仕事

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通訳と翻訳のなる方法・資格の違い

通訳・翻訳ともに、仕事として請け負うために資格は必要ありません。

ですが、客観的な英語力を図る指標として、実用英語検定やTOEICといった検定を受けている人は多いようです。

また、通訳・翻訳ともに、専門のスクールも存在しています。

そのスクールを修了しないとなれない、というわけではないのですが、実務に必要な知識を身につけるため、通っている人も多いようです。

通訳になるためには、

(1)企業に通訳者として雇用される
(2)通訳派遣会社へ登録し、仕事を受ける
(3)フリーランスとして仕事を請け負う

などといった方法があります。

一方、翻訳を仕事にするには、

(1)出版社などに翻訳者として登録・あるいは雇用を受ける
(2)翻訳エージェントに登録し、仕事を受ける
(3)フリーランスとして仕事を請け負う

などの方法があります。

通訳と翻訳の資格・必要なスキルの違い

通訳・翻訳ともに、仕事をするために必ず必要な資格というものは存在しません。

ですが、個人の資質がパフォーマンスに直結する仕事ですから、自分のスキルを客観的に証明するものとして、専門の民間資格を取得する人も多いようです。

通訳の場合は、ビジネス通訳検定「TOBIS」が有名です。また、観光に特化した資格ですが、通訳案内士という、英語系で唯一の国家資格もあります。

翻訳の場合、翻訳技能認定試験、JTF(ほんやく検定)、TQE(翻訳実務検定)などがあります。

また、企業やエージェントに所属する場合、その企業独自の試験や社内資格が設定されていることも多いようです。

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通訳と翻訳の学校・学費の違い

通訳や翻訳を専門とした人材派遣会社やエージェントが、スクールを実施していることもよくあります。

こういったスクールを卒業すれば必ずプロになれるというわけではありませんが、実務に直結するスキルを学べるということで、人気のある方法の一つです。

また、スクールを卒業すると、そのままエージェントに登録でき、仕事の紹介を受けることができる、という仕組みになっていることもよくあります。

大手の場合、通訳と翻訳どちらの派遣も行なっている企業が多く、その場合、スクールもどちらも実施していることが多いようです。

コースはそれぞれ違いますから、入学時点でどちらの道に進みたいかを決め、受講を始めることになります。

通訳・翻訳どちらのコースを選ぶ場合も、学費に大きな差はないことがほとんどです。

通訳と翻訳の給料・待遇の違い

どちらも自分のスキルを生かして個人で活躍できる仕事ですから、収入は人によって大きく開きがあります。

いずれも、エージェントに登録したり、フリーランスで仕事を請け負うなどして、案件ごとに報酬を受け取る形が最も多い形です。

通訳の場合は実際に通訳する時間に対する時給、翻訳の場合は、翻訳対象となる原文の単語数に応じて、1単語◯円、という形で決められていることが一般的です。

また、翻訳の場合、出版物に対する印税が翻訳者にも支払われるケースもあります。

もちろん、それぞれの単価はその人の資質やスキルによって大きく変動しますから、一概にどちらの収入が大きい、ということはできません。

通訳と翻訳はどっちがおすすめ?

通訳も翻訳も日頃から外国語に深く触れていく仕事であるため、まずは語学に興味があること、そしてそのスキルアップに前向きに取り組める人に向いています。

また、通訳は人と人の間に立って言葉を使って訳していくため、高い対人スキルも求められます。

人前で話したり、人とつながりを持つことが好きという人であれば楽しく働けるでしょう。

一方、翻訳は人前に出るよりも、机に向かっての作業が中心となります。

原文を忠実に訳したり、指示の通りに正しく作業を進めたりする正確性、ち密さなどが強く求められる仕事です。

なかには通訳と翻訳の仕事を両立させている人もいるようですが、それぞれの仕事を極めるだけでも大変なことです。

まずは自分がどちらの仕事に向いていそうか考えてみるとよいでしょう。