通訳の1日のスケジュール・勤務時間や休日も解説

通訳の業務スケジュール

通訳の仕事は多岐に渡ります。
そのため、どのような業務にあたるか、どのような人と一緒に仕事をするかによって、一日の業務スケジュールは大きく変わってきます。

そのため、業務内容によって毎日異なるスケジュールで働くと言うことも珍しくありません。

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通訳の一日の流れ

通訳は、ビジネス、政治、スポーツ、エンターテインメントなどさまざまなシーンで活躍します。

そのため、業務内容によって1日の流れも変わっていきます。

ここでは、国内会議の通訳と、海外折衝の場合のそれぞれの一日を紹介します。

日本国内での業務を担当する通訳の一日

08:00 起床
スーツに着替えるなど準備をします。現場へ到着したら、今回の案件の担当者へ挨拶。
09:30 ミーティング
先方と商談内容について簡単な打ち合わせを行います。
10:00 通訳開始
海外の会社との商品打ち合わせが始まりました。相手方の話を、逐次通訳していきます。
12:30 昼食
ランチタイムは仕事ではありませんが、その場に同席。相手企業との会話を簡単に通訳して場を和ませます。
14:00 午後の通訳開始
午前中の会議の続きがスタート。議論が白熱してくると会話のスピードも上がってくるため、より集中力を高めて対応していきます。
16:30 通訳終了
担当者との内容確認や、今回の反省点など確認します。
17:30 帰宅
当日の仕事内容をまとめて次回必要な通訳の資料などを確認。他の企業の案件も、同時に確認しておきます。
20:00 翌日の準備
さまざまな案件を抱えている場合、相手企業の情報などを手帳にまとめて、頭にインプットしておきます。
23:30 就寝
翌日も早朝から仕事が入っているため、早めに就寝します。

海外との商談を担当する通訳の一日

10時 起床
仕事開始が遅めの日は、少し遅めの起床も可能です。

海外との商談の場合、インターネットを利用して自宅から通訳することも多いです。

12時 事前準備
実際の業務に当たる前の準備を整えます。

事前に揃えておいた資料を見返したり、通信環境を整えたりします。

日本側担当者と連絡をとり、簡単な打ち合わせを行います。

13時 ランチョンミーティングの通訳
本日1本目のお仕事は、シドニーオフィスと日本オフィスのランチョンミーティングの通訳。

食事をしながらのフランクな会議ですから、ユーモアも通じるよう、柔軟な通訳を心がけます。

15時 ミーティング終了
ミーティングが終了したら、一旦片付けます。

クライアントによっては、会議後すり合わせがあったり、報告書を提出したり、ということもあります。

15時30分 食事
仕事の間に食事を済ませます。
16時30分 次の会議の準備
一息ついたら、次の会議の準備をします。
17時 国際プレゼンテーションの通訳
2本目のお仕事は、パリオフィスでのプレゼンテーションの通訳。

パリの時間は午前10時です。

19時 会議終了
画面上で挨拶して終了。
20時 リラックス&食事
次の会議まで時間が空くので、その間に休憩したり、食事を済ませます。
21時 仮眠
少し長めに時間が空く時には仮眠を取ることもあります。
0時 起床
仮眠から起きたら、また身支度を整えます。
1時 事前準備
同様に事前の準備を整えます。
2時 会議通訳
本日3本目のお仕事は、ニューヨークの会社との商談の通訳。

現地時刻は午後1時です。

4時 会議終了
場合によっては、契約書の翻訳など関連した業務を依頼されることもあります。
5時 就寝
早朝になって仕事終了。そのまま就寝します。

翌日の仕事までに時間がない場合は、翌日の準備をしてから休むこともよくあります。

フリーランスは勤務時間も不規則

通訳はフリーランスで活躍する人が多くいますが、その給与形態は時給制が多く、1日に2時間程度だけの勤務という場合もあります。

逆に、多くの案件を抱える場合、日によっては分刻みのスケジュールで何件もの仕事をこなす、ということもあります。

また、今回紹介したように、時差の関係で深夜に勤務することもあります。

深夜勤務の翌日に国内企業で朝から勤務、という働き方も珍しいことではありません。

様々なスケジュールや要望に答えられるよう、心身の状態を整えておくことが大切です。

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通訳の勤務時間・休日

通訳の勤務時間

通訳として働く人の多くはフリーランスとして活動していますので、ここではフリーランスの通訳の勤務時間について解説します。

前述したように、フリーランスの通訳の勤務時間は案件ごとに大きくことなります。

例えば、会議通訳などの場合、事前の打ち合わせを含め、全体で3〜4時間だけ働くという日もあります。

あるいは、来日中の外国人に帯同しプライベートも含めたサポートを行う場合、その外国人が日本に滞在中ずっと拘束されるようなこともあります。

最近はインターネットを利用した海外企業とのWeb会議などの通訳もあり、現地時間に合わせた仕事もあります。

その場合は、日本では深夜に当たる時間に働く場合もあります。

どのような勤務時間になるかは依頼次第という部分もありますが、依頼を受けるかどうか決めるのは自分ですから、自分でスケジューリングして働けるという側面もあります。

通訳の休日

フリーランスの通訳は、いつを休日にするかは自分で決めることになります。

基本的には依頼のない日が休日と言えなくもないのですが、そういった日にも、仕事に関連することを行うこともあります。

例えば、近々通訳予定の案件について事前に情報収集をしたり、語学のブラッシュアップのため自己学習をしたりなどです。

通訳の仕事は、実際に現場で通訳している時だけではなく、むしろその準備や自分の能力向上のための学習時間の方が多いくらいです。

そのため、「この日は休日にする」と自分で決めない限り、気づくと何ヶ月も休まず仕事をしていた…などということにもなりかねません。

体調管理やリフレッシュのため、休日は不可欠ですから、それも含めた上手なスケジューリングが必要ということです。

通訳の残業時間

フリーランスで働いている通訳にとっては、残業時間という概念はありません。

ですが、実際に通訳している時間を規定の勤務時間とするならば、それ以外に費やす時間が大変多いことは前述の通りです。

数時間の会議のため、その会議で話される内容を勉強したり、関連する情報を収集したり、使用が予測される語彙を増やしたりと、事前の準備は実際の会議時間の何倍にもなることも多いです。

休日にも自分のスキルアップのため語学学校に通ったり、海外のニュースサイトを閲覧したりと、自分の時間を使って行っていることがたくさんあります。

通訳は忙しい? 激務?

通訳の仕事の忙しさは、その人それぞれで異なります。

駆け出しの通訳はまだ人脈もなく依頼数も多くないため、むしろ暇なことが悩みという場合もあるでしょう。

キャリアを積んで人気の通訳となった場合、実際に対応できる案件よりも多く依頼が来てしまい、泣く泣く断るということもあります。

ただし、駆け出しの通訳でも、たまたま同じ日に依頼が重なると、事前準備と実際の通訳、会場間の移動も含め大変に忙しい1日となってしまうこともあります。

通訳の休日の過ごし方

通訳は体力・気力を必要とする仕事なので、休日は他の職業の人と同じように、リフレッシュすることがたいせつです。

例えば、ジムでトレーニングをしたり、好きなジャンルの映画を見たりなどする人も多いでしょう。

ただ、休日に仕事の分野に関連する展示会を見に行ったり、英語の映画やドラマをまとめて観たりなど、したいことをしていたら仕事に関連していたということもあります。

また、先ほどお話したとおり、休日に語学力を磨いているという人もいます。

休日と決めた日には好きなことをして過ごせばいいのですが、ついつい仕事に関連したことをしてしまう、という人も少なくありません。

もともと好きで通訳の仕事を選んでいる人が多いため、自然とそうなるのかもしれません。