通訳の働き方の種類とその特徴

通訳の雇用形態

通訳の働き方は、たいへん多様です。

雇用形態としては、フリーランスで働いている人が最も多いでしょう。

フリーランスで通訳をする場合でも、依頼を受けるルートは人それぞれです。

個人的な人脈やこれまでのクライアントからの紹介などで、個人的に仕事を受ける人もいれば、クラウドソーシングなどで案件がある時だけ働くといった、副業的な働き方をしている人もいます。

あるいは、正社員や派遣社員、アルバイトとして、企業に雇用を受けて通訳をしている人もいます。

その場合も、どの程度出社するのか、フルタイムなのかパートタイムなのか、通訳以外の業務はあるのかなど、企業によって雇用条件は異なります。

正社員の通訳

基本的に、通訳として正社員になるのであれば、業務内容の7~9割以上が外国とのやり取りをしているような企業になります。

なかには日本での業務が主で、年に数回海外との接点を持つような企業でも通訳の募集がありますが、そういう場合は、通訳の仕事以外にも別の事務仕事や経理などの仕事を兼務することも多いようです。

しかし、外資系金融企業で働く場合、誰もが知るような海外大手の企業同士のM&Aの同時通訳なども任されることがあり、フリーではなかなか経験し得ない仕事もできるようです。

企業に就職している場合、毎月企業から給与が支払われるため、フリーランスに比べると安定した額がもらえるといえるというメリットがあります。

給与の額は、大企業かどうかなど、雇用先の会社の規模によります。

正社員として勤める会社の給与が高くない場合、実力がある人は、自分次第でたくさん稼ぐことができるフリーの通訳に転身するケースもあります。

派遣の通訳

派遣の通訳として働きたい場合には、通訳派遣を専門に手掛けている会社に登録するとよいでしょう。

そうすることで、条件に見合った案件が発生した場合に、派遣会社から仕事を斡旋してもらうことができます。

通訳の派遣は即戦力としての活躍が期待されるため、未経験者がいきなり派遣の通訳として働くことは難しいと考えておいたほうがよいでしょう。

その分、自分のスキル次第でさまざまな仕事をすることが可能です。

ビジネスの場における会議や商談の際の通訳、研修・セミナー・シンポジウムでの通訳、取材同行やインタビューの通訳、外国人の観光案内、また海外からの要人が訪問する先へ同行して通訳を行うようなこともあります。

語学力に加えて、何らかの専門分野を持っている場合には、そうした分野の仕事の依頼が舞い込みやすくなります。

アルバイト・パートの通訳

個人のスキルが問われる通訳の仕事の場合、アルバイトといっても誰でも簡単にできるというわけではありません。

場合によりますが、英語力であれば「TOEIC900点以上」など高いスコアが求められることもあります。

実務経験はとくに必要とされないこともありますが、アルバイトであっても専門職であるという意識は持っていた方が良いでしょう。

アルバイトの場合、継続して雇用を受けるというよりは、必要なタイミングで単発の通訳を募集しているケースが目立ちます。

そのため、フリーランスと同様、雇用としては安定しません。

一般企業でも通訳のニーズが高まりアルバイトの求人数も増えてきてはいますが、全体として決して多いとは言えないないため、こまめな情報のチェックが必要です。