セラピストが個人事業主として独立・開業するには?

独立したセラピストの働き方・仕事内容

既存のサロンに間借りして働くことも可能

セラピストが独立する場合、さまざまな働き方が考えられます。

家賃などの負担が少ない順に、「既存のサロンに間借りする」「フランチャイズのオーナーになる」「自宅をサロンにする」「店舗物件を借りる」といった方法があります。

資金は余裕があるに越したことはありません。

自分で物件を借りてサロンを出したり、自宅の一部をサロンとして営業できれば理想的かもしれませんが、立地や規模によってはかなり高額なお金が必要になります。

そのため、まずは既存のサロンに間借りしながら「業務委託」という雇用形態で働き、本格的な独立準備をするといった段階を踏む人もいます。

お客さまを笑顔にするために

いざ開業の際には、什器、備品、内装、経理、宣伝、人材などさまざまな案件を具体化していきます。

サロンの運営は決して自分一人の力でどうにかなるものではありませんから、それまでに培った人脈を生かして一つひとつ取り組みましょう。

ようやく開業になると重要なのが集客能力です。

お客さまがいらっしゃるかどうか、満足していただけるかどうか、リピートしてくださるかどうか、これらを考え続けるのがサロン運営です。

立地条件はいまひとつでも人気のサロンもあれば、ライバルサロンが多いなかで忙しいセラピストもいます。

居心地のいいサロンやスタッフの心遣いがあたたかいサロンなど、その個性はさまざまです。

ともあれお客さまの心身を癒すスペースを提供するお仕事ですから、セラピスト自身が笑顔でいられるサロンを目指すのが成功への道といえるかもしれません。

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セラピストが独立するまでのキャリアパス

開業前に必要なこ

セラピストとして独立し、開業したいと考えたとき、実際のオープンまでに必要なことは何でしょうか。

もちろん、いきなりセラピストの看板を掲げて自宅をサロンにすることもできます。

しかし、現実的に考えた場合、独立できるだけのセラピストとしての実力と経験、開業に向けての準備が不可欠です。

まずはスクールに通うなり、研修を受けるなどして技術を身につけると同時に、民間の資格を取得するといいでしょう。

独立、開業の相談またはサポートをしてくれるスクールや会社もあります。

そうしたものを利用して情報収集や人脈づくりに役立てましょう。

サロン勤務で経験を積む

勉強をして、資格を取得すればそれなりの知識は身につくかもしれません。

しかし、できればどこかのサロンに所属して、実際にセラピストとして働いて経験を積んでから独立したほうがよいでしょう。

なお、この世界では最初は正社員ではなく、業務委託契約で働くスタイルが一般的なようです。

いずれにしても、働きながらどんなサロンにしたいのか具体的にイメージしておくとよいでしょう。

自身が開業してから提供したいメニューに必要な技術を、現場でさらに学んでおくことは将来役立ちます。

必要な手続きをする

必要な資格や知識・技術が身について、いよいよ独立となったら、一般的には、まずはサロンをどこに構えるかを考えることになるでしょう。

お客さまがいらっしゃることで成り立つお仕事ですから、立地条件は重要です。

そして、事業開始のタイミングでは、開業する地域の管轄の税務署に「開業届」という用紙を出します。

セラピストが個人で営業する場合には開業届を出さなくても罰則などはありませんが、青色申告を利用する場合は「青色申告承認申請書」とあわせて届け出が必要となります。

開業届は事業の開始時に出しますが、もし将来的に廃業するときや事業所が増えるとき、住所などの変更があったときにも手続きが必要です。

従業員を雇う場合などは、開業届以外にも「給与支払事務所等の開設届出書」といった書類が必要になってきます。

セラピストが独立するメリット・デメリット

セラピストが独立するメリットは、起業をすることによって、自分がセラピストとして提供したいサービスを提供しやすくなるということです。

サロンのコンセプトや営業時間なども自分で決めることができますし、どのようなお客さまを対象に、どのような施術をしていくのかは、自分の考え方ひとつで変えていくことができます。

このような点を魅力に感じ、独立したいと考えるセラピストは多くいます。

ただし、良い点ばかりとはいえません。

独立すると、自分でお客さまを見つけなくてはなりませんし、お客さまがあまりいなければ売上は大きく減り、自分の手元に入るお金も少なくなってしまいます。

事業が軌道にのればよいのですが、波が大きくなり、不安定な生活になる可能性も考えられます。

そして、個人事業主として活動をする場合には、毎年、年度末になると確定申告をしなくてはなりません。

確定申告では、売上から諸経費を引いた額を所得とし、国にその数字を提出する必要があります。

そして、所得の金額によって翌年度の税金が決まってきます。

個人事業主のセラピストはあまり経費がかからない場合も多いですが、勉強のための参考書やセミナー代なども含めることが可能なので、節税のためにも正しく経費を計算しましょう。

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独立したセラピストの給料・年収

独立して働くセラピストの給料・年収は、人によって大きく異なります。

一人で細々と最低限生活できるくらいの収入を確保しながら仕事を続けている人もいれば、物件を借りてサロンを営業し、そのサロンを大きく育て上げてたくさん稼いでいような人もいます。

セラピストは、もともと個人の実力によって収入に違いが出やすく、人気セラピストになればたくさんのお客さまを集め、収入をどんどん上げていくことも可能です。

一方、なかなか成功できずに生活のために副業として別のアルバイトをしていたり、残念ながら廃業してしまったりする人もいるようです。