女性のスタイリストのキャリアパス・結婚後の生活



女性のスタイリストの現状

テレビや雑誌などの撮影現場で働くスタイリストの約半数は女性だといわれており、男女比の偏りはあまりありません。

衣装合わせを必要とするモデルやタレントには女性も多く、同性のスタイリストが必要とされますし、男性のモデルに対して女性目線のスタイリングが求められる場合もあります。

性別よりも個人の感性や熱意によって成り立つ仕事なので、女性だからといってスタイリストになる機会が限られることはないでしょう。

ちなみに、専門学校のスタイリスト科などに通う学生の男女比を見ると、女性の割合のほうが少し高いようです。

体力が必要な職場がほとんどなので、スタイリストの夢を諦めてしまう人は男性よりも女性に多いといえるかもしれません。

女性のスタイリストの強み・弱み

女性目線のこまやかな気配りが強み

女性目線でのスタイリングができることは、女性スタイリストの強みだといえます。

たとえば女性ファッション誌で活躍するモデルや、女性に人気のある男性タレントなどを担当する場合、男性よりも女性の目線からスタイリングできる人が求められます。

また、スタイリストは常にモデルの体調に気を配ったり、洋服にしわや汚れがないかチェックしたり、まわりのスタッフとスムーズに連携を取れるよう気を回したりする必要があります。

女性は比較的こまやかな気配りができる人が多いといわれており、スタイリストのこうした適性を持っている人も少なくないでしょう。

体力面では不利な場合も

一方で、スタイリストは非常にハードな仕事です。

アシスタントの間はとくに激務となることが多く、ほとんど徹夜での作業になる現場も珍しくありません。

また、大量の衣装や小物を持ち運び、アイロンがけやサイズ直しに追われ、スタイリストの指示を受けながら現場を走り回る日々を送ることになります。

女性はどうしても体力面で男性に劣ってしまうので、スタイリストの仕事をきついと感じやすいかもしれません。

スタイリストの結婚後の働き方・雇用形態

何年もアシスタント経験を積んで、ようやく一人前になれるスタイリスト。

周囲に認められるようになり「これからバリバリ働くぞ!」というタイミングと、結婚や出産が重なる人は少なくないようです。

とくに女性の場合、子どもが生まれると仕事をとるか、それとも育児に専念するか…といった悩みを抱えることになります。

スタイリストの仕事と家事や育児の両立は、そう簡単なものではありません。

テレビや雑誌などの撮影の仕事では勤務時間が不規則になりがちですし、映画の撮影では何日も現場に付きっ切りとなることもあります。

体力を要するため、仕事だけでもクタクタになりがちです。

休日も不規則になりやすく、ベビーシッターを頼んだり周囲に協力してくれる人がいたりしなければ、非常に大変な思いをするはずです。

スタイリストの大半は企業などに所属せずフリーで働くため、産前産後休暇や育児休暇などの制度もなく、自分で自分の人生を考え、行動していかなければなりません。

工夫次第では子育てしながらでも働ける

なかには、家庭と仕事を上手に両立させているスタイリストもいます。

とくにフリーで働く場合は仕事量が調整しやすいため、子どもに手がかかるうちは仕事をセーブするといったことも可能です。

とはいえ、まだ実績や人脈がないうちは、がむしゃらに仕事をして顔を売っていくことも成功のために必要な要素です。

そのあたりのバランスは自分で上手にとっていくほかありませんが、考え方次第では結婚や出産が仕事に良い影響を与えることもあります。

たとえばアシスタント時代。

そろそろ独立したいけれど、成功するか不安で一歩踏み出せないまま日々が過ぎてしまうことがあります。

そういった時、自分一人だったら「アシスタントの安い給料でもなんとか食べていける」と考えてしまいがちですが、家族や子どもができることで「何としても成功しよう!」と、プラスの力に転換することができます。

家事や育児をしながら仕事も…というのは大変ですが「あれもこれもやらなくてはいけない」という義務感にさいなまれるのではなく、生活にメリハリをつけ、前向きな気持ちで過ごすことが大切だといえます。

なお、スタイリストの活躍する地域は、テレビ局や出版社、制作会社等が集中する東京が中心となります。

パートナーや子どもとの生活を送る場合には、よく話し合っておく必要があるでしょう。

スタイリストは女性が一生働ける仕事?

スタイリストは、個人のセンスや人脈によって成り立つ要素が大きい職業です。

フリーランスとして独立したり事務所に登録をしたりして活躍する人も多く、取得が必要な資格も特にないので、スキルと実績さえあれば仕事ができるという利点があります。

そのため、アシスタント時代を乗り越えて一人前のスタイリストになれば、自分の裁量でいつまでも働くことができるでしょう。

テレビや雑誌などのメディアではさまざまな年代のモデルが活躍しており、スタイリストにも幅広い世代が求められています。

しかし、スタイリストは労働時間も長くなりがちで不規則な勤務となり、体力を使うハードな仕事です。

結婚後、女性が出産や育児を経験しながら仕事を続ける場合は、パートナーとの協力が欠かせない職業だといえます。