スタイリストの年収はいくら? 給料相場をくわしく解説

スタイリストの平均年収・給料の統計データ

スタイリストの平均年収・月収・ボーナス

スタイリストは経験や実力、あるいは勤務先、働き方などによって給料・年収に違いが出やすい職業です。

したがって、平均年収を出すのは少々難しいと考えておいたほうがよいでしょう。

スタイリストの多くは、「スタイリスト事務所に所属する」もしくは「フリーランスになる」いずれかのかたちで働いています。

スタイリスト全体で見ると年収200万円〜500万円程度になる人が多いと考えられますが、仕事を始めたばかりの時期は「アシスタント」として、年収200万円に満たない人もいます。

一方、経験を積んで実力を高めると、年収500万円~1000万円以上を得ているスタイリストも出てくるのが特徴です。

求人サービス各社の統計データ

職業・出典 平均年収 年収詳細
スタイリスト
(Indeed)
- 時給 254,714円
スタイリスト
(求人ボックス)
321万円(正社員) 平均時給
派遣社員:1,409円
アルバイト・パート:1,003円
スタイリスト・ヘアメイク
(転職会議)
282万円 20代前半:264万円
20代後半:280万円
30代:329万円
40代以上:288万円
最高:545万円
最低:150万円

求人サービス各社のデータからは、スタイリストの平均年収は300万円前後がボリュームゾーンと考えられます。

ただし「転職会議」のデータは「ヘアメイク」も含めたものとなっているため、参考程度に捉えておくのがよさそうです。

ひとことで「スタイリスト」といっても、勤務先によって仕事内容が異なることがあり、またキャリアや働き方もさまざまであるため、収入は人によって幅が出ます。

スタイリストの手取りの平均月収・年収・ボーナスは

スタイリストの待遇は勤務先や働き方などによってまちまちですが、事務所に所属する場合でも、社会保険には加入できないことが多いです。

そのほか、交通費支給に関する規定や手当の内容なども事務所ごとにまちまちで、一概に手取りを出すのは難しいところがあります。

ただ、1年目~3年目くらいまでは手取りで150万円~200万円ほど、3年目以降は200万円~500万円ほどになる人が多いとされています。

ボーナスの支給がない場合も多いため、実力をつけて一人前のスタイリストとして仕事ができるようになるまで、生活はやや厳しくなるかもしれません。

スタイリストの初任給はどれくらい?

スタイリストの初任給は、就職先や、どのような働き方をするのかによって大きく異なります。

新人は「アシスタント」からのスタートが一般的で、事務所に所属する場合、フルタイム勤務をしても月給10万円~15万円ほどにしかならないこともあります。

また、フリーランスの著名なスタイリストに付く場合は、勉強させてもらえる代わりに無給に近い状態で雑用から覚えていくこともあるでしょう。

いずれの場合でも、スタイリストの1年目はよい給料を望むのは難しく、生活費の足しにするために、休みの時間を使ってアルバイトや副業をしている人もいます。

スタイリストの福利厚生の特徴は?

スタイリストは企業などに身を置かずに独立した個人で活動する人が多いことから、福利厚生について語られることがあまり多くありません。

ただ、事務所に所属するスタイリストには、最低限の福利厚生は用意されています。

とはいっても、小さな事務所が多いことから時間外手当や交通費支給くらいのものが一般的で、上場企業のような手厚い待遇は期待できない場合がほとんどでしょう。

個人で働く場合には、お金のことも、スケジュールや健康面なども、すべて自分で適切に管理して心身を健康的に保つ必要があります。

なお、スタイリストは頻繁に服を買っているイメージがあるかもしれませんが、実際は手持ちの服を上手に着まわして、オシャレ感を出している人が多いです。

衣服代は通常そこまでかかりませんが、現場に出かける際の交通費や飲食費、さらには道具類の諸経費がかさんできます。

手厚い待遇があまり期待できない世界で働くからこそ、日ごろからお金の管理に対する意識は高めておくことが重要です。

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スタイリストの給料・年収の特徴

アシスタント時代の給料は低め

スタイリストは「アシスタント」からキャリアをスタートさせるのが通常です。

アシスタント時代の平均年収は150万円~200万円程度が一般的で、手取りの月額収入が10万円程度ということもあります。

事務所に入っていれば「日給」や「時給」が設定されている場合が多いため、若干の安定感はあるでしょう。

しかし、フリーランスのスタイリストに付く場合、スタイリストが有名人であると「お金はいらないから師事したい」という人がごまんといることもあり、あまりよい待遇は用意されない場合があります。

フリーランスで働く人が多い

スタイリストの代表的な働き方として、「スタイリスト事務所に所属して専属スタイリストとして活動する方法」と、「どこにも所属せずフリーランスとして働く方法」の2種類がいます。

ただし、多くのスタイリストは後者のフリーランスを選択しています。

いきなりフリーランスになるのは難しいですが、一定の経験を積んで実力をつけていけば、フリーランスとして働きやすくなるでしょう。

フリーランスの場合、仕事は営業活動をして自分で取りにいかなくてはいけませんから、アシスタント時代に業界の人とのツテを作っておくことも大事です。

大勢のライバルがいるなかで生き残るには一つひとつの仕事に精一杯取り組み、120%の仕事をする気持ちが大切です。

プレッシャーも大きいため大変な毎日ですが、自分の力で未来を切り開いていく充実感とやりがいは、存分に感じられるでしょう。

スタイリストの正社員以外の給料・年収

派遣社員

スタイリストが派遣として働く場合、一般的なオフィスワークの派遣社員とは少々違う働き方をします。

スタイリストが必要とされる仕事現場の種類は、雑誌や広告、CM、ムービーなどの撮影現場、あるいは各種イベントや舞台など多岐にわたり、派遣のスタイリストはクライアントから依頼を受けて、そのような現場へ出張して働きます。

現場ごとに動き方も異なりますし、得られるお金も変わってくることが多いです。

また、最近はパーソナルスタイリストといって、個人向けのスタイリスト派遣サービスを提供している会社などでスタイリストもいます。

アルバイト

スタイリストが所属する事務所や企業では、新人はアシスタント(見習い)としてアルバイトからのスタートになることがあります。

実際、スタイリストの世界ではアシスタント時代に離職してしまう人も多いため、アシスタントとして地道に努力して継続できそうだと認められると、ようやく正社員になれるといったかたちです。

ただし、アルバイトの給料は非常に低めで、各地域の最低時給ほどに設定されている場合もあります。

フリーランス

スタイリストの多くはフリーランスで働いているため、個々の活動内容や仕事量、もちろん力量によっても収入は大きく異なります。

売れっ子スタイリストになれば大きな収入が手にできる一方、仕事がなければゼロ円になってしまう可能性も否定できません。

ただし、3年ほど経験のあるスタイリストであれば、年収200万円〜500万円くらいは得ている人が多いようです。

仕事量が増え、一人で回すのが厳しくなってきたところでアシスタントを雇う人も多いです。

フリーランスの場合は企業や個人事務所ではないため、アシスタントに給料を与えるかどうかは自分で決められます。

しかし、あまりに待遇が悪く、アシスタントに「これじゃやっていられない」と逃げられてしまったら、元も子もありません。

その辺りのバランスを取れるようになり、実力もついてくれば、有名人から仕事のオファーをもらえたり、大手出版社や制作会社からの依頼がきたりするようになります。

そうなると年収は1000万円クラスになることも夢ではありませんし、名が売れて年収1億円といった大金を稼いでいる人もいます。

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スタイリストが収入を上げるためには?

経験を積んで実力を磨き、業界内での人脈も構築していくと、有名人の専属スタイリストになったり、大手企業との取引も増えたりして年収は上昇していくでしょう。

現状、高額の収入を得ているスタイリストは、事務所に所属せずフリーランスで活躍する人が目立ちます。

しかし、どのような人でも、基本を飛ばしていきなりフリーランスのスタイリストになって成功するのは難しいものです。

スタイリストはアシスタントからキャリアをスタートするの一般的だからこそ、この見習い期間をどれだけの覚悟をもって乗り越え、早く一人前になれるかが重要です。

また、スタイリストの世界では人脈も重要とされます。

アシスタント時代から関係者と良好な人間関係を築いておけば、独立してから仕事を紹介してもらえるなど、後々生きてくるでしょう。