スタイリストの需要・現状と将来

スタイリストの現状

スタイリストのおもな活躍の場となっているのはテレビや雑誌などのメディア業界ですが、「出版不況」といわれて久しい今、雑誌の売り上げは年々下がっている傾向にあります。

また、テレビ業界でも番組制作費が削られつつあり、スタイリストの給与面などに多少なりとも影響は出ているようです。

スタイリストの今後を考えるとき、どうしても出版社テレビ局、各メディアの制作会社等の動きに左右されてしまう点は否めません。

とはいえ、そんな時代だからこそ本当に実力あるスタイリストは重宝されますし、自分の努力次第で良い条件の仕事をもらえる可能性は十分にあります。

ここでは、スタイリストを取り巻く状況の変化と、それに伴って今後どういったスタイリストが必要とされていくのかを見ていきましょう。

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スタイリストの需要

スタイリスト事務所によるアシスタントの募集は、他の職業に比べて特に多いわけではありませんが、毎年一定数おこなわれています。

スタイリストを目指す多くの人はまずアシスタントからキャリアをスタートしますが、数年経験を積んでプロのスタイリストになると独立してしまいます。

また、アシスタントは一人前のスタイリストになるまでの下積み時代なので、労働環境や待遇は決してよいとは言えず、かなりの体力を必要するため辞めてしまう人も多いです。

独立してフリーになった後も収入が安定しづらいこともあり、全体的に離職率が高いため、スタイリスト志望者の需要は少なくありません。

ただし、テレビ局や雑誌社の多くは首都圏にあるので、スタイリスト事務所を地方で探すのは少し難しくなるのが現状です。

スタイリストの将来性

専門性があると有利

雑誌等、MOOK本などで人気を維持しているのは専門誌です。

たとえば登山の雑誌であれば、「山ガール」などと呼ばれるファッショナブルな女性登山愛好家達に受け入れられるものが多く刊行されています。

ここで、もしスタイリストが登山に詳しければ、また違った着こなしを伝えることもできます。

ほかにも「釣り」や「ゴルフ」など、特定のシーンや専門分野に強くなることで、仕事への未来も切り広がるでしょう。

カリスマ化が進む

近年は、スタイリストのカリスマ化も進んでいます。

スタイリストは本来裏方として活躍する仕事ですが、スタイリスト自身のライフスタイルがオシャレだったり、アーティスト的な活動をするなど別の才能も有していたりすることで、読者や視聴者が憧れ、本来のスタイリストとはまた違う可能性を見出せる可能性も秘めています。

インターネットの普及により情報発信がしやすくなっている今、工夫次第で自分の存在や活動内容を世の中に広くアピールすることもできるでしょう。

ファストファッションの時代

現代のファッション業界の大きな特徴といえるのは、「H&M」や「ユニクロ」といった「ファストファッション」が人気を博している点です。

ファストファッションを格好よく取り入れたオシャレの方法は、ファッション雑誌やテレビでもしばしば特集されています。

今後もファッションの流行は変化し続けるでしょうが、こういった時代のニーズに積極的に対応できるスタイリストも、各方面で活躍できるものと思われます。

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スタイリストの今後の活躍の場

いま、一般の人に「顧問スタイリスト」を付けることができるサービスが少しずつ普及し始めています。

一般の個人に付いてファッションのスタイリングをおこなう人のことを「パーソナルスタイリスト」とも呼びます。

たとえば「ある程度のお金は持っているものの、センスがなく何を選んだらよいのか分からない」、「女性と食事に行くのだけれど、どのような服装をすれば良いだろうか」など、シーンや目的に応じたファッションの悩みを、スタイリストに個別で相談できるようなものです。

これまでスタイリストといえば、タレントやモデルなどに対してファッションを提案する職業と考えられていました。

今後はこのように一般の人に対するサービスを提供することも、新しいスタイリストの形となっていくでしょう。