日本サッカー協会公認コーチ資格の種類
「日本サッカー協会指導者ライセンス」は何種類かあり、プロサッカー選手への指導をしたい場合は最低、公認C級コーチの資格が必要です。
また、公認S級コーチになると、Jリーグのトップチームや日本代表の監督ができます。
この記事では、日本サッカー協会公認コーチ資格の種類について解説します。
プロのサッカー指導者になるにはライセンスが必要
日本サッカー協会は、サッカー指導者に向けた独自の資格制度「日本サッカー協会指導者ライセンス」を設けています。
日本でプロのサッカー指導者になるには、このライセンスを取得する必要があります。
ライセンスを取得するのに、サッカー選手としての経験は必ずしも必要ありませんが、実技講習もあるため、サッカーの基礎的テクニックは必須です。
- 公認キッズリーダー
- 公認D級コーチ
- 公認C級コーチ
- 公認B級コーチ
- 公認A級コーチ
- 公認S級コーチ
公認キッズリーダー
日本サッカー協会の公認コーチのうち、「公認キッズリーダー」は10歳以下の選手や子どもたちにサッカーの楽しさを教えることを目的としています。
資格は満16歳以上で、3時間の講習修了者が公認されます。
講習は実技1時間30分、講義1時間30分で、各都道府県のサッカー協会で行われます。
ただし、「公認キッズリーダー」は、プロ指導者というより、地域クラブの指導者や保護者向けの資格で、ボランティア指導者が取得することが多いようです。
公認D級コーチ
資格取得条件は満18歳以上で、
- 5時間の講義(発育発達、指導者の役割など)
- 4時間30分の実技指導(ボールフィーリング、スモールサイドゲームなど)の講習会
を受講します。
そのうえで、認定テストに合格すると公認されます。
公認C級コーチ
公認C級コーチは、小学生を対象とする指導者として、サッカースクールなどで活動できます。
また、プロサッカー選手への指導者になるには最低、C級からが必要です。
公認C級コーチの資格には、
- 13時間の講義(技術・戦術理論、コーチング法、プランニングなど)
- 22時間の実技(ゴールを奪うシュートなど)の講習会
を受講します。
そのうえで、認定テストに合格すれば公認されます。
公認C級コーチの資格は、各都道府県のサッカー協会で行われ、対象は満18歳以上です。
サッカー経験は問われませんが、実技講習があるため、基礎的なプレーがこなせないと認定テストに受からないでしょう。
公認B級、A級、S級コーチ
公認B級コーチは、高校生以下のチームの監督やコーチ、サッカースクルールの指導員ができます。
公認A級コーチには、「ジェネラル」と「U-12」の2種類あります。
「ジェネラル」はサテライトチームやJFL、なでしこリーグの監督、またはJリーグのコーチとして活動できます。
「U-12」は、JリーグやJFLのチームでU-12年代の指導を行うには、この資格を持たなければなりません。
公認S級コーチは、Jリーグのトップチームや日本代表の監督ができます。
より上級のライセンスを取得するには、一つ下のライセンスをもたなければなりません。
公認B級コーチ以上は、
- 各都道府県協会
- Jリーグ
- 日本サッカー協会
- 全日本大学連盟
- 全国社会人連盟
- 全国専門学校連盟
などの推薦が必要です。
推薦は、選手としての実績か、C級コーチとしての確かな実績が必要です。
ゴールキーパーとフットサルのコーチ
ゴールキーパーコーチには、
- 公認ゴールキーパーA級(大学、プロ選手など18歳以上が対象)
- B級(ユース年代=高校生以下)
- C級(ジュニアユース年代=中学生以下)
があります。
資格取得の条件などは、公認コーチに近いです。
フットサルコーチには、
- 公認フットサルB級
- 公認フットサルC級
があります。
C級は、サッカーの「公認C級コーチ」以上をもつ人でなければ受験できません。
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日本サッカー協会公認コーチ資格の種類のまとめ
日本サッカー協会は、サッカー指導者のための独自の資格制度「日本サッカー協会指導者ライセンス」を設けています。
また、プロサッカー選手への指導者になるには最低、C級からが必要です。