照明デザイナーの需要・現状と将来性
照明デザイナーの現状
照明デザイナーという仕事はまだまだ発展途上です。
LED照明の普及により今後の発展が期待される照明業界ですが、照明器具をつくるメーカーのうち、すべての会社に照明デザインを手掛ける部署があるわけではありません。
また、照明デザイン専門の事務所も増えつつあるようですが、まだまだ照明デザイナーという職業の認知度はそこまで高いわけではありません。
現場では建築士やインテリアデザイナーなど、別の専門家たちが照明デザインまで手掛けているケースが多いとされています。
もちろん、すでに専属の照明デザイナーとして活躍する人もいますが、これからさらなる発展が期待される仕事といえるでしょう。
20代で正社員への就職・転職
照明デザイナーの需要
日本で環境照明を扱う仕事が生まれ始めたのは、1980年代といわれています。
イルミネーションやライトアップなどが知られるようになり、照明デザイナーの仕事も知られるようになってきましたが、現在ではまだ「照明」というジャンルの職業が確立されているとはいえません。
居住空間の照明はインテリア業界、建築物の照明は建築業界が担うことが多く、そのどちらにも属さずに単独で働くという人はまだ非常に少ないです。
近年は照明に関する機器が続々と進化し、それに伴い照明の演出やその手法も増えつつありますが、照明に関する専門知識や演出手法を持っている照明デザイナーは少なく、今後ますます需要が増えるでしょう。
また、企業や地域社会としても地球温暖化対策として環境に配慮しながら照明を扱うことのできる知識やスキルは必須となっていくと考えられ、照明デザイナーの活躍の場はさらに増えると考えられます。
照明デザイナーの将来性
照明デザイナーは、光についてはもちろん、建築設計や電気などに関する幅広い知識が求められる仕事です。
照明デザイナーとしての仕事に携われるようになったとしても、専門職として必要な要素は朝一夕で身につくものではありません。
現状では働くうえで必須とされる国家資格などがあるわけではありませんが、専門性を高めていくなかでは勉強が不可欠です。
照明コンサルタントや照明士などの資格を取得し、地道にステップアップしていく努力が不可欠な仕事です。
20代で正社員への就職・転職
照明デザイナーの今後の活躍の場
新しい建物が建設されたり、都市開発が行われたりするたびに、照明による空間演出の重要性は注目度を増しています。
近年では、神社仏閣や庭園、テーマパーク、ランドマーク、街路樹、ショッピングモールなどをライトアップすることにより集客力が高まることが知られるようになりました。
華やかなイルミネーションで話題になるイベントや名所も年々増加しています。
さらにプロジェクションマッピングやデジタルサイネージとは一線を画した「メディアファサード」という外壁の照明演出にも注目は集まっています。
環境や節電にも配慮しつつ商業的な目的を達成し、美しさで多くの人々を喜ばせてくれる照明デザイナーは今後ますます活躍するでしょう。