歯科衛生士のキャリアパス・結婚後の生活
歯科衛生士のキャリアパス
歯科衛生士としてキャリアアップするなら
歯科衛生士というと、歯科医院で歯科医師の治療のサポート業務をする仕事ですが、歯科衛生士の活躍の場は単なる治療の補助だけにとどまりません。
最近の歯科業界は、虫歯の治療をおこなう一般歯科以外に、「インプラント」や「審美歯科」など口元の美容と健康を保つ分野も注目されています。
そこで、インプラントや審美歯科に特化した歯科医院に就職・転職した場合にもスムーズに働けるように、歯科衛生士の資格にプラスして「認定歯科衛生士」の資格を取得するというキャリアアップ方法があります。
たとえば日本歯科審美学会が認定している「ホワイトニングコーディネーター」、日本口腔インプラント学会が認定している「インプラント専門歯科衛生士」などの資格を取得しておくと、給与面での待遇や転職活動において有利に働く場合があります。
就職してから、資格取得費用を援助してくれる歯科医院もあるので、チェックしてみるのもよいでしょう。
歯科衛生士から資格を生かして転職するなら
歯科衛生士の資格を活かして、福祉の分野へとキャリアチェンジを狙うことも可能です。
歯科衛生士の実務経験が5年以上あると、ケアマネジャーの受験資格を得ることができます。
ケアマネジャーは介護支援専門員のことで、これからますます加速する高齢化社会において需要の高い医療系の資格です。
薬剤師や看護師などもそれぞれ実務経験によって受験する資格があり取得する人が増えています。
医療の現場から福祉の現場へと転職したい人や、歯科医療において高齢者のケアをもっと学びたいという人におすすめのキャリアアップ方法です。
自己研鑽で働き方の選択肢を増やす
歯科衛生士の資格は、一度取得すれば更新は不要なため、最新の歯科医療を学び続ける意欲があるかどうかで、歯科衛生士の質が問われます。
歯科医院で歯科医師からも患者さんからも信頼される歯科衛生士として常に第一線で働き続けるためには、認定歯科衛生士制度などを利用して自己研鑽に励むようにしたいものです。
また、歯科衛生士という枠組みを超えて、医療分野で活躍したいという場合には、歯科衛生士学校で学んだ知識や歯科医院で積んできた実務経験を生かして、さらに違った医療系の資格を取得し、活躍することもできます。
歯科衛生士から転職したいという場合には、事務などのまったく違うジャンルの仕事を選ぶのもよいですが、せっかくの歯科衛生士の資格を持っているのですから、それを生かして仕事をするのもよいでしょう。
20代で正社員への就職・転職
歯科衛生士の結婚後の働き方
結婚後も女性が長く続けられる仕事
歯科衛生士の仕事の魅力の一つは、身につけた専門知識や経験を生かして長く働けることです。
仕事の種類によっては、結婚や出産をしたらどうしても仕事を辞めざるを得ない人もいますが、歯科衛生士の資格は一生モノなので、一度仕事を離れてもまた歯科衛生士として職場復帰することができます。
ブランクが長くなればなるほど、職場復帰の際の不安も大きくなるものですが、都道府県の歯科衛生士会では職場復帰に向けた研修会や講習会が開かれており、スムーズに現場に戻れるような支援体制が整っています。
仕事の勘や、忘れかけていた知識を取り戻すための努力は必要となりますが、結婚・出産後も十分続けていくことができる仕事といえます。
子育て中はパート・アルバイトで働く人も
出産をして子どもの手がかかるうちは、パートタイムでの働き方を選択する人が多いです。
1日に数時間、もしくは週に数日といった、限られた時間内での勤務となります。
パートやアルバイトの給料は時給制となるのが一般的なため、フルタイムで働くほどは稼げないことが多いものの、複数の職場を掛け持ちすることもできますし、何より時間の融通を利かせやすいといったメリットがあります。
子どもの成長にともなって、再びフルタイムでの勤務に戻る人もいます。
歯科衛生士の仕事はいつも時代でも需要があり、人手不足の歯科医院も多いため、求人は見つけやすいでしょう。
家庭の状況に合わせて、無理なく働ける職場を探すことができるはずです。