セールスエンジニアのつらいこと・大変なこと・苦労

セールスエンジニアのつらいこと・大変なこと

技術知識を学ぶ必要がある

セールスエンジニアは、技術者としての要素も併せ持ち、専門的な技術知識を用いてお客さまに商品・サービスを提案することになります。

そのため、自社の製品・サービスに関する技術知識は十分に理解しておかなければならず、また関連するテクノロジーの最新のトレンドや動向なども把握しておく必要もあります。

時には、難解な技術書などを読み漁りながら、自主的に勉強しないとならないことなどもあるため、学習意欲の乏しい人であればつらく感じることも出てくるでしょう。

また、セールスエンジニアは「デモ実演」という方法で、「実際にプログラムを動かすとこうなりますよ」といったPRを行うこともあります。

そのようなデモ実演用のサンプルプログラムを作るため、プログラミングスキルなどを磨かなれければならないこともあります。

営業としての力も伸ばす必要がある

セールスエンジニアの場合、技術知識だけでなく、営業力・コミュニケーション力・顧客折衝力・提案力などのヒューマンスキルも伸ばしていく必要があります。

またそれに加えて、「わかりやすく提案する」という能力も磨く必要があります。

セールスエンジニアが提案を行う相手は、顧客先の技術担当者ばかりではありません。

場合よっては、経営陣や総務担当者など、技術のことはよくわからない相手に対して提案活動を行わなければならないこともあります。

そのように相手の知識レベルを考慮し、相手に合わせた提案手法を取る必要があることが、セールエンジニアならではの難しさともいえるでしょう。

難しい注文やクレームを受けることも

セールスエンジニアの仕事では、製品・サービスの提案をするだけでなく、さらにアフターフォローやメンテナンスの部分にまで深く関わっていくことが多くなります。

こうした業務は、企業にとってクライアントとの信頼関係を確固たるものにするうえで重要な部分となりますが、クライアントごとに要望や細かなニーズは異なるため、それらに完璧に対応しなくてはならない苦労を感じることもあるでしょう。

また、もし不具合などがあれば、窓口となるセールスエンジニアの元に直接クレームが入ってくることもよくあります。

日ごろから責任のある仕事を任され、さらにミスがあれば真っ先にクライアントに謝らなくてはならないという大変な立場を担うことが、セールスエンジニアならではの苦労のひとつです。

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セールスエンジニアの悩み

モノづくりに携われない悩み

セールスエンジニアはお客さまへの提案活動や、お客さまとエンジニアの橋渡しとなる役目がメインとなります。

「エンジニア」という名は付いているものの、設計や構築といった現場での開発業務には基本的には携わらず、モノづくりの現場とは遠ざかることになります。

セールスエンジニアとして働く人の中には、元システムエンジニアや元プログラマーなどエンジニア出身の人も多いため、セールスエンジニアの仕事に魅力を感じつつも、心の奥底ではモノづくりから遠ざかることに思い悩んでしまうこともあるようです。

突発な対応で休めないこともある

セールスエンジニアの業務には製品・サービス導入後のアフターフォローも含まれるため、突発的なトラブルが発生した場合などは、自らが率先して急いで対応しなくてはなりません。

不具合が連続して発生しているときなどは、深夜や休日であっても対応も求められることがあり、休日返上で働かなければならないこともあります。

お客さまと近い位置にいる分、お客さまの都合に振り回されやすい側面があり、急な要望で休みやプライベートの予定を潰されやすいことも、ストレスとなりやすいようです。

ノルマが課せられる悩み

一部の会社では、セールスエンジニアに対しても、売上目標の「ノルマ」が課せられることもあるようです。

営業職に比べると厳しいノルマではないようですが、やはりプレッシャーとなることには変わりなく、上手く成果があげられない時期には、不安や焦りを感じストレスを抱えてしまうことも珍しくはないようです。

ただし、ノルマのある会社の場合、同時に「インセンティブ報酬」などの成果報酬が得られることも多いため、人によってはそれがモチベーションに繋がることもあるようです。

中途半端な存在でもある

セールスエンジニアは、営業職とエンジニア職、両方の要素を併せ持ちます。

それはこの仕事ならではの魅力でもありますが、同時にどちらにも特化しない中途半端な存在になりやすいという弱点もあります。

そのため、「自分は将来どのような強みを見い出せるのだろうか」、「将来どのようなキャリアやポジションを目指せばよいか」に思い悩む人も少なくはないようです。

セールスエンジニアを辞める理由で多いものは?

セールスエンジニアは、向き不向きも出やすい職業のため、やりがいを感じ長く続ける人もいれば、耐えられずにすぐに辞めてしなう人もいるようです。

辞める理由は、人それぞれではありますが、多いものとしては次のようなものが挙げられます。

<セールスエンジニアを辞める理由で多いもの>
・イメージしていた仕事と違った
・人と話すのが向いていない
・お客さまから常に信頼を得なければならないプレッシャー
・将来のキャリアプランが不明確
・人間関係の不満
・業務時間や休日がお客さまの都合で不規則になりやすいため
・ノルマが課せられるため
など

セールスエンジニアは、人とコミュニケーションを取ることの多い職業であるため、「人と話すのが向いていない」など、適性的な部分が理由で辞めていく人も少なくはないようです。

また、アフターフォローなどを通じて、営業職以上にお客さまと長い付き合いを築いていく必要があるため、常に信頼を得続けなければならないプレッシャーに思い悩み辞めてしまうこともあるようです。

また、元エンジニア職出身のセールスエンジニアの場合、「やはり自分は開発現場でコードを書いているのが向いている」、「やはり現場のエンジニアとしての技術を磨きたい」などの理由で、システムエンジニアやプログラマーに戻っていく人もいるようです。

もちろん、セールスエンジニアとしての経験を武器にキャリアアップ転職を図る人、全く別の夢ができて会社を去る人など、ポジティブな理由で辞めていく人もいます。