セールスエンジニアの1日のスケジュール・勤務時間や休日についても解説
セールスエンジニアの業務スケジュール
営業のように社外に出ることも多い
通常、技術者というと屋内でひたすら開発業務を進めるイメージがあるかもしれませんが、セールスエンジニアは、営業職とエンジニア職の両方の要素を併せ持っている仕事です。
エンジニアとしての技術知識は用いるものの、実際の仕事は営業のようにクライアント(お客さま)と直接コミュニケーションをとる機会がとても多くなります。
提案資料などを作るために、オフィス内でのデスクワークに励むこともありますが、それよりも、営業と同行してクライアント先に出向き、提案活動を行う機会の方が多くなりがちです。
そのように、「エンジニア」という名前を冠しながら、社外をと飛び回る機会の多い職種であるため、フットワークの軽さも求められてきます。
業務はクライアントの予定に合わせ組み立てる
セールスエンジニアの場合、9:00~18:00頃を定時として働ける職場が多く、中には「フレックスタイム制度」を導入し、朝10時、11時と出社時間をズラして働ける会社もあります。
とはいえ、セールスエンジニアはクライアントの予定を最優先し、それに合わせて業務を組み立てるのが基本です。
たとえば、午前中にクライアントとの商談がある日であれば、それに合わせて朝早くから出社しなければならないこともあります。
クライアントの都合で商談が夕方頃になることもあり、その場合は残業となり、帰宅時間も遅くなってしまいがちです。
また、一人のセールスエンジニアがクライアントを複数抱えることもありますので、各クライアントとの予定を上手く組み立てる調整力も求められてきます。
20代で正社員への就職・転職
一般的なセールスエンジニアの1日
フレックスタイムで働くセールスエンジニアの1日
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突発的な対応が求められる日もある
セールスエンジニアの仕事は提案活動だけではありません。
製品・サービス導入後の「アフターフォロー」や「サポート」を担当することもあります。
そして、突発的なトラブルが発生した場合などには、セールスエンジニアが顧客との窓口になり、自らが率先して動かなければならないこともあります。
ときに深夜や休日の対応も求められることもありますので、不具合が連続して発生しているときなどには、思うように休めないこともあります。
さらに担当しているクライアントが海外であったり、24時間稼働の工場などであると、より不規則な生活を強いられることもあります。
セールスエンジニアの勤務時間・休日
セールスエンジニアの一般的な勤務時間
セールスエンジニアの勤務時間は、一般的な日勤の会社員と同様に、朝9:00~18:00くらいが目安となってきます。
日中はお客さま先へ訪問し、朝や夕方以降に社内で提案資料作りなどの事務作業を片付けることが多くなるでしょう。
お昼には1時間程度の昼休憩が取れますが、外周りをしている際には、短時間で食事を済ませなければならない場合や、食事時間をずらさなければならないこともあります。
また大手企業の場合は、お客さまが全国各地に存在するケースも多く、遠方への「出張」が発生することもあります。
そのような場合、電車や航空機を使った現地への移動に、一日の勤務時間の大半を費やす日もあります。
お客さまの予定に左右されやすい
セールスエンジニアの勤務時間は、営業職と同じように、お客さま側の都合に振り回され易い部分があります。
たとえば、お客さまとの商談が午前中にある日は、それに合わせて早い時間から出勤しなければならないこともあり、夕方や夜に商談がある日には、帰宅時間が遅くなることもあります。
一方で、お客さまとの商談予定が入っていない日などは、「フレックスタイム」や「時短勤務」などを利用することで、勤務時間をずらしたり、短縮したりすることも可能です。
セールスエンジニアの休日
休日の基本的な考え方
セールスエンジニアの休日は、土・日・祝を休みとする完全週休2日制となるのが一般的です。
年間休日数でいえば、120日~125日が目安となってくるでしょう。
また、ゴールデンウィーク・お盆・年末年始など、世間が長期連休に入る時期には、同じように5日~7日程度の連休が取れることが多いです。
休日出勤が発生することもあり
セールスエンジニアは、お客さまと自分たちの会社を繋ぐ窓口となり、さまざまな連絡を受けたり、調整を図ることも役目となります。
もしも導入した製品にトラブルが発生すれば、クレーム対応のため、休日であってもお客さま先に出向くこともあります。
また、製品導入前のサポートや導入後の稼働確認のため、休みの日にまでクライアント先の工場に入り詰めて、検証・確認を行う時期もあります。
そのように休日であっても、お客さまの突発的な要求に対応しなければならないこともあります。
セールスエンジニアの残業時間
セールスエンジニアは、「エンジニア」と名前は付いているものの、システムエンジニアやプログラマーといった開発現場のエンジニアに比べると、残業時間は少ない傾向のようです。
月の残業時間が平均20時間~30時間として募集されている求人も目立ち、中には毎日のように残業なしで帰れる会社もあるようです。
ただし、セールスエンジニアは人手が不足している職業でもあり、セールスエンジニアの数が足りていない会社であれば、一人のセールスエンジニアが何件ものお客さまを兼任することもあります。
そのような会社であれば、昼間はお客さま先を訪問、帰社した後は別のお客さまの提案資料作りなどに追われ、毎日のように残業が発生してしまうこともあるようです。
また、セールスエンジニアはお客さまの予定に合せる必要があり、お客様側の都合で、商談や打ち合せの時間が夜の18時、19時頃になることもあります。
そうなると強制的に残業となり、帰宅時間が夜遅くになってしまうこともあります。
セールスエンジニアは忙しい?激務?
お客さまの期待に応えるべく激務となることもある
セールスエンジニアの場合、商談をして契約が成立したらそれで終わりではなく、その後の導入サポートやアフターフォローなどで、継続的にお客さまと関わっていくこととなります。
立場的にも、自分の会社の顔となり、お客さま企業との信頼関係を築く重要なポジションとなります。
そのため、お客さまからの厚い信頼を獲得するには、時に難しいニーズに応えなければならないこともあります。
無理難題のような要求を受けた際には、開発部門などと連携し、夜遅くまで社内で議論して、最適な解決策を打ち出すことに奮闘することもあります。
また、帰宅後や休日のプライベートな時間においても、お客さまからの急な連絡などには対応しなければならないこともあります。
人付き合いの大変さもある
セールスエンジニアは、人と人との付き合いも重視される職種であり、接待を兼ねた飲み会など、コミュニケーションの時間も大事な仕事のひとつといえます。
勤務先や担当するお客さまによっても変わってきますが、勤務時間後にしばしばお客さまと飲みに行く人や、休日にお客さまとゴルフなどのレジャーを楽しむ人もいるようです。
そのように、ビジネスの場以外でも、付き合いを意識しなければならない大変さもあります。
セールスエンジニアの休日の過ごし方
セールスエンジニアの休日の過ごし方は、人によってさまざまです。
土日は休みとなることが多いため、家庭を持っている人であれば、パートナーや子どもたちと一緒に休日を満喫することも多いようです。
また、日々お客さまと接することが多く、人間関係面でのストレスも溜まりやすい職業であるため、休日は旅行などに出かけ、気持ちをリフレッシュする人も少なくはないようです。
加えて、セールスエンジニアとして活躍していくのは、最新技術の勉強もしなければなりません。
休日の空いた時間を使い、技術書を読んで学習に励んだり、技術イベントなどに参加して視野を広げようとする人もいるようです。