宮大工になるためにはどんな学校に行けばいい?
宮大工になるための学校の種類
建築に関する学校は多くありますが、宮大工になるための専門の学校は限られています。
宮大工になった後に、将来的にどうなりたいのか考え、一般的な建築の学校に行くか、宮大工や大工に特化した学校に行くか、そのまま弟子入りをするかを検討しましょう。
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宮大工になるための大学
大工を目指せる大学としては、工学部の建築学科や技能工芸学部、住居環境学部、住居デザイン学部などに、建築やものづくりを学べる学部・学科があります。
大学では、建築などに関する知識だけでなく、広く社会人としての一般教養を学ぶことができる点が特徴的で、宮大工として歴史的建造物の知識を身に付けたい人などにもおすすめです。
有名なところでは「ものつくり大学」の技能工芸学部建設学科があります。
木造建築コースでは、日本で古くから行われている木造建築技術について、実践的に学ぶことができます。
宮大工になるための専門学校
大工になるための専門学校としては、建築系・工芸系専門学校の、建築学科や建築設計科、大工技能学科、建築大工科などが挙げられます。
これらの学校では、大工に必要な技術や知識を学べるだけでなく、2級建築士やCADオペレーターなど、大工と関連性の高い資格の取得も目指すことができます。
ただし、多くの専門学校は、大工になるためというよりも、建築について広く学び、設計や施工管理を行うために学ぶところがほとんどです。
多くの場合、宮大工が携わる木組み工法にはあまり触れず、RC造や鉄骨造、木造では在来工法が中心となります。
しかし、少数ですが、宮大工になるための専門の教育機関もあります。
たとえば、「日本建築専門学校」は、設計や施工管理のみならず、大工になるための知識を身につけることができます。
「佐渡 伝統文化と環境福祉の専門学校」では、宮大工に特化した内容で学ぶことができます。
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宮大工の学校選びのポイントは?
宮大工は、もともとは専門の学校を出なくても、棟梁のもとに弟子入りをし、修行を積んで一人前の職人になるものでした。
今でも、専門の学校を出ずに職に就くのが一般的です。
しかし、学校を出ることで、宮大工についての専門的な知識を身に就けることができ、プロとしての下地を作ることができます。
また、建築関係の大学や専門学校を出ることは、大工以外に設計や施工管理を行う際の資格取得には有利です。
就職するうえでも、ある程度の学歴があったほうが有利なのは間違いありませんし、将来的に仕事の幅を広げることにも役立てることがでるというメリットがあります。
一刻も早く現場に出て働きたいか、それとも学校で専門的な知識を学びたいかは人によるところがあり、どちらが正しいとは言い切れません。
将来の働き方やライフスタイルを考えた上で、自分に合った進路を選ぶ必要があるでしょう。