メンタルトレーナーの仕事とは? わかりやすく仕事内容を紹介
メンタルトレーナーの仕事とは
メンタルトレーナーは、クライアントが抱える悩みやストレスのケア、問題解決、目標達成などを目的として、「精神力(メンタル面)」からサポートをしていく仕事です。
「モヤモヤとした悩みを解決したい」「実現したいことがある」など、クライアントが抱える問題や課題はさまざまです。
メンタルトレーナーは、まずクライアントの話をよく聞いたうえで、「カウンセリング」や「コーチング」などといった心理学をベースにした専門的な手法を用い、目的達成へと導きます。
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メンタルトレーナーの業務の内容
スポーツ分野
アスリートや各競技のプロスポーツ選手が良いコンディションを保ち、ベストパフォーマンスを発揮できるようにサポートします。
スポーツというと、一見、筋肉を鍛えたり、心肺機能を強くしたり、動作の練習をしたりすることで上達すると思うかもしれません。
しかしそれだけではなく、実は心の状態がパフォーマンスに大きく影響を及ぼすといわれています。
「スポーツトレーナー」が、おもにフィジカル(身体)面においてのサポートを行うのに対し、メンタルトレーナーはメンタル面の強化に関連するサポートをします。
練習では良い成績を出していたのに、いざ試合となるとプレッシャーに負けて力が発揮できなかったり、思うように身体が動かず結果が出せなくなったりすることは、決して珍しいことではありません。
メンタルトレーニングは、今やスポーツをするうえで切っても切り離せないものであると認識されています。
各競技のプロスポーツ選手や日本代表選手の多くも、日々フィジカル面のトレーニングに加え、メンタルトレーニングを行っています。
ビジネス分野
企業や組織で働く人たちのストレスマネジメント、コミュニケーション力向上などのメンタルサポートをします。
企業経営者など、ビジネスの場において難しい決断をしなくてはならない立場の人は、常に大きなプレッシャーにさらされています。
そうした人は、スポーツ選手と同様にメンタル面の強化が必須であり、メンタルトレーニングを通じて平常心を保ち、冷静な判断ができるようにしなくてはなりません。
また、営業職など人前でプレゼンをする機会が多い人も、メンタルトレーニングによって自信を持って話ができるようになると同時に、仕事のモチベーションを高めることも可能です。
そのほかのさまざまな職種の社員が抱える「職場環境に対応できない」「ストレスに弱く落ち込みやすい」といった悩みにも、メンタルトレーニングは有効な場合があるとされています。
企業によっては、社内制度や福利厚生の一環として、メンタルトレーニングを実施していることがあります。
教育・子ども分野
教育の現場でも、メンタルトレーニングが行われることがあります。
「自分を上手に表現できない」「緊張して皆の前で発表ができない」「勉強にやる気が出ない」など、さまざまな不安や悩みを抱える多感な子どもは多いです。
そうした子どもたちの可能性を引き出し、個性を認めながらメンタル的な問題を解決に導きます。
家庭教師と同じような形で、依頼者の自宅に伺い、子どもとマンツーマンでトレーニングを行うこともありますし、子どもと接する教師や親御さんに対してのアドバイスなども担当することもあります。
その他の分野
このほか、芸術(音楽・舞台など)や芸能の世界、あるいは接客業など、人前に立つことが多いさまざまな仕事に関わる人にも、メンタルトレーニングは一般的に行われています。
また宇宙飛行士のトレーニングでもメンタルトレーニングが導入されているなど、メンタルトレーナーの活躍できる領域は多岐にわたります。
メンタルトレーナーの役割
心の不安があるとき、思うような行動がとれなかったり、どう進めばよいのかわからなくなったりした経験を、誰もが一度は実感したことがあるはずです。
それだけ心と身体は密接につながっており、仕事やスポーツなどのパフォーマンスにも影響を及ぼすということがわかっています。
そのような場面で、クライアントが緊張や不安を取り除き、主体的に動き、望む結果が出せるようにサポートしていくのがメンタルトレーナーの役割です。
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メンタルトレーナーの勤務先の種類
メンタルトレーナーが行う専門的なトレーニングはさまざまな分野で活用することができ、スポーツ、ビジネス、芸術、教育などの分野の企業に所属するパターンがメインです。
また、宇宙飛行士のトレーニングなど、メンタルトレーナーの活躍できる領域は多岐にわたります。
実力や人脈をつけて独立して働く人も多くおり、自身で会社を立ち上げてトレーニングや講演、執筆などの活動をしています。