考古学者になるには? 必要な資格はある?

考古学者になるためには、まずは大学で学ぶ必要があります。

考古学を専門に勉強できる大学は、文学部の史学科や歴史学科などです。

本記事では、考古学者になるために必要な情報をまとめて紹介します。

考古学者になるまでの道のり

考古学者を目指すのであれば、大学で専門的に学んで学芸員の資格をとって博物館で働いたり、大学院を出て学者や研究者なったりするのが一般的です。

考古学を専門に勉強できる大学は、文学部の史学科や歴史学科などです。

「考古学」といっても範囲は非常に広いため、第一線で活躍している考古学者は基本的に専門分野を持っています。

どの国のどの時代の何を専門に研究するか、自分が専門にしたい分野が決まっている場合は、それを専門にする教授がいる大学を目指すのが良いでしょう。

考古学者になるまでのルート

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考古学者の資格・難易度

学芸員の資格取得を目指す

考古学者になるために特別な資格は必要ありませんが、考古学者として博物館で働くのであれば、まずは学芸員資格を取得しなければなりません。

学芸員は収集、保管、展示及び調査研究その他これと関連する事業を行う「博物館法」に定められた職員で、展示の企画や資料収集、会場設営、資料の管理など、仕事内容はさまざまです。

学芸員になるための資格は、大学や短期大学で決められた科目を学び単位修得することや、文部科学省で行う資格認定試験に合格することで得ることができます。

学芸員資格認定試験とは?

学芸員資格認定試験は、「試験認定」または「審査認定」の方法で行われます。

まず「試験認定」は筆記試験で、合格すると筆記試験合格証書が授与されます。

合格者は1年間学芸員をサポートする「学芸員補」に就き、文部科学大臣に認定されるとあらためて合格証書が授与され、学芸員資格を得ることができます。

「審査認定」は書類審査と面接試験があります。

博物館に関しての学識や業績を有していることや、意欲・態度などが総合的に判断され、この審査に合格すると合格証書が授与され、学芸員資格が得られます

学芸員試験の合格率は?

学芸員の合格率は、だいたい30%から40%程度と言われます。

資格取得だけで考えるとそこまで難易度は高くありませんが、資格があってもすぐに就職できるとは限らず、募集はさほど多くないため、タイミングや運も関わってきます。

しかし、博物館では臨時アルバイトやボランティアを募集することもあり、学芸員資格を持っていれば採用には有利になると考えられます。

考古学者になるための学校の種類

考古学者を目指す場合、大学はともかく、大学院まで進んで修士号や博士号をとらなければならないのかと考える人もいるでしょう。

必須ではありませんが、将来専門的に活動するのであれば、大学院でさらに専門性を深めておいたほうがよいという意見もあります。

博物館などの学芸員に応募する際には、論文や発掘実績の提出が求められることも多いので、大学院でより深く学んだことが不利になることはないでしょう。

考古学者になるためにはどんな大学・学部に行けばいい?

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考古学者のキャリアプラン・キャリアパス

考古学者としての就職口はそこまで多いわけではありません。

もっとも希望者が多いのは、博物館の学芸員や、教育委員会の文化財保護課などと思われます。

しかし、これらは基本的に欠員した場合に募集をかけるので、希望するタイミングで見つからない場合もあります。

ほかには民間の考古学研究所などもありますので、こまめにチェックすることが肝心です。

また発掘調査だけであれば、各市町村が単発で調査員を募集する場合があります。

この場合、給料は1回あたり無給(ボランティア)から6,000円程度のことが多く、地域によっては頻繁に募集していますので、インターネットを使って探すのがよいでしょう。

考古学者になるにはのまとめ

考古学者を目指すのであれば、大学で専門的に学んで学芸員の資格をとって博物館で働いたり、大学院を出て学者や研究者になったりするのが一般的です。

博物館で働くのであれば、まずは学芸員資格を取得しなければなりません。

学芸員になるための資格は、大学などで決められた単位の修得、文部科学省で行う資格認定試験に合格することで得ることができます。

就職先はさほど多くはなく、学芸員のほか教育委員会の文化財保護課などに欠員が出れば募集がかかります。

民間の考古学研究所や単発の発掘調査の調査員などもあるので、インターネットなどを活用してチェックしましょう。