女性の建築施工管理技士
女性の有資格者も活躍中
建築施工管理技士に限らず、「施工管理技士」として働いている人は、女性よりも男性のほうが圧倒的に多いといわれています。
しかし、決して女性にできない仕事というわけではもちろんありませんし、女性がこの資格を取り、最前線で活躍している例も見られます。
女性がこの仕事に就くことを志すきっかけとしては、学生の頃から建築に興味があったり、手に職をつけたいという思いがあるようです。
現場の仕事というと、どうしても女性には難しいと考えられてしまいがちですが、建築施工管理技士の業務の中心は施工管理や現場のマネジメントとなるため、厳しい肉体労働というわけではありません。
国を挙げて女性の活躍を推進している
国土交通省では建設業界で働く女性の技術者や技能者を、平成26年から平成31年までの5年間で倍増させることを目指しています。
とくに、大手企業では女性の積極的な雇用に取り組んでおり、すでに新卒入社の技術者の約1割は女性であるというデータも出ています。
建設業界はハードで、残業も多いといわれますが、最近では労働環境の整備や福利厚生の充実に力を入れている企業が増えてきており、以前に比べてだいぶ女性にとっても働きやすくなっているようです。
ただし、小さな会社ではまだまだ長時間残業の残業代が支払われないといったところもあるようです。
就職先は、慎重に検討していくことをおすすめします。
キャリアアップも望める
建築施工管理技士の資格を取ると、基本給のほかに資格手当が出ることが多く、一般の技術者のときに比べて収入をアップさせることができます。
1級の資格を持っている女性建築施工管理技士はさほど多くないため、会社によっては高く評価されることもあるようです。
経験を積みながら出世して、最終的には現場所長になっている女性の建築施工管理技士もいます。
1級建築施工管理技士の資格があると、転職もしやすくなるといわれています。