海上保安官の勤務時間・休日
海上保安官の勤務体系の種類
海上保安官は配属場所によって勤務体系が大きく変わります。
海上勤務で巡視船に乗る場合は24時間体制でシフトを組んでパトロールをする必要があります。
また、業務時間以外でも船内にいるため、実質的には海に出ている間、完全な休みはないといってもよいでしょう。
航空基地配属でもシフトで対応するため勤務時間は不定期になり、事故や救助などの緊急時は休日でも出動する場合があります。
唯一、本庁などの陸上勤務の海上保安官は、9:00~18:00といったように比較的規則正しい勤務ができるでしょう。
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海上保安官の勤務時間
海上保安官の労働時間は基本8時間という規則があります。
それに則した始業時間が設定されますが、前記したように業務の特性上、不定期になるケースも少なくありません。
とくに顕著なのが海上勤務の場合です。
巡視船に一度乗れば10日以上帰ってこられない勤務もある上に、24時間体制で誰かが対応しなくてはなりません。
そのため、船内乗組員で3~4交代で「ワッチ」と呼ばれる当直を担当し、レーダー監視や操舵、機関整備などそれぞれの業務を行い、ワッチ以外の時間は訓練を行ったり、食事や休憩時間にあてたりして過ごします。
海上保安官の勤務体系は、シフトや緊急出動、さらに状況によっては数日帰って来られないなど、どうしても不規則なものになると考えておきましょう。
しかし、女性の海上保安官も増加している昨今、海上保安庁としてもワークライフバランスへ配慮する取り組みも始まっています。
海上保安官の休日
海上保安官は、あくまでも国家公務員の身分であるため、休日はしっかり取れます。
年次休暇や結婚や忌引き、出産による特別休暇、育児休暇も用意されており、必要に応じて取得することが可能です。
休日出勤は業務特性上ゼロではありませんが、休めるときはしっかりと休めます。
休日に家族サービスやリフレッシュをし、英気を養って次回勤務に備えるのも、ハードな任務に従事する海上保安官としては大切なことです。
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海上保安官の残業時間
海上保安官の仕事では、残業することもあります。
残業時間は配置場所によりさまざまです。
海上勤務をしている期間は当直シフトを組みますが、24時間船内にいることもあって、残業をしている意識は低いかもしれません。
また、海難救助や不審船対応などの緊急時は、残業時間を気にしている余裕はないでしょう。
海上保安官に夜勤はある?
海上勤務や航空基地ではシフトで勤務するために、夜勤も入ってきます。
海上勤務であれば当直(ワッチ)が3~4交代でまわってくるため、何回かに1回は夜勤を行うでしょう。
また、救助や不審船対応は24時間いつ起きるかわからないため、発生時は夜通し対応することもあります。
海上保安官は忙しい? 激務?
海上保安官のなかでも、陸上勤務をする場合は一般企業のような働き方に近いため、定時に終業することも可能でしょう。
ただし、一度現場に戻ればそうはいかないようです。
ここまで説明してきた通り、シフトもあれば、夜勤もありますし、船に乗った場合は10日以上帰ってこられないときもあります。
人命に関わる業務も多く、体力的な忙しさはもちろんですが、精神的な負担も決して少なくはない仕事です。
心身共にタフになる必要がありそうです。
海上保安官の休日の過ごし方
海上保安官といっても、休日の過ごし方は一般の会社員などと変わりません。
国家公務員として休み自体はしっかりと確保できるため、家族サービスを行ったり、趣味を楽しんだり、知人・友人と食事や買い物に出かけたりするなど、個人によって過ごし方はさまざまです。