海上保安官の1日のスケジュール・生活スタイル
海上保安官の業務スケジュール
海上保安官の勤務時間は基本的に1日8時間ですが、海上勤務、陸上勤務、航空基地勤務では、勤務体系が大きく異なります。
それぞれの働き方について紹介していきます。
海上勤務の場合
海上勤務は24時間体制でパトロールを行うため、4時間勤務を繰り返す予定を組み、交代制で勤務にあたるのが基本形態です。
長ければ10日以上船上で過ごすことになり、非常に特殊な勤務形態といえます。
海上勤務の際の当直は「ワッチ」と呼ばれ、巡視船などの船上で24時間勤務中、3~4交代で回ってきます。
この当直時間に見張りやレーダー監視など、それぞれの業務を行います。
ちなみに「ワッチ」の意味は、英語の「ウォッチ(Watch)」が語源といわれています。
陸上勤務の場合
陸上勤務の海上保安官は、海上保安官のなかでは比較的規則正しいリズムで業務にあたります。
国家公務員として人事院が定めた規定に基づき、日勤として仕事をします。
ただし、その時々の仕事の状況で、残業時間は他の配属先以上に増える場合があります。
航空基地勤務の場合
飛行科職員や整備科職員など、航空基地が職場となる海上保安官の場合は、交代制の勤務形態が取られています。
基本的な勤務時間は8:30~17:15といった陸上勤務同様の勤務形態ですが、職務の性質から、早朝~昼過ぎまで、昼から夜中までといったように数種類の勤務形態があるようです。
業務時間中に飛行機やヘリコプターに乗りパトロールを行うほか、機体の整備や訓練などを行います。
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海上保安官の1日
前記したように、同じ海上保安官でも配属先が海上、陸上、航空基地で、働き方も1日の流れも大きく異なります。
陸上勤務であれば比較的規則正しく勤務でき、一般企業のような働き方が可能ですが、海上勤務や航空基地勤務の場合はなかなかそうはいかないでしょう。
海上勤務では船に乗ると数日~2週間乗りっぱなしになりますし、航空職員であれば緊急出動に備え、交代制のシフトで勤務します。
ここでは海上勤務と航空基地勤務の代表的な1日を紹介します。