女性の海上保安官のキャリアパス・結婚後の生活

女性の海上保安官の現状

海上保安官というと、どうしても男性の活躍がイメージされがちですが、じつは女性も決して少なくはありません。

海上保安庁の定員は約14,000人で、そのうち女性職員は約1, 000人ほどいます。(出典:海上保安学校ホームページ「活躍する女性海上保安官」

女性比率としてはまだまだ低めかもしれませんが、海上保安庁における女性の姿は、時代が進むにつれ目立つようになっています。

海上保安庁としても女性の活躍を推進するとともに、ワークライフバランスの推進を目的とした部門を設置するなど、女性海上保安官が、より活躍できる環境整備を進めています。

女性が活躍する現場もどんどん広がりを見せており、語学力を生かした国際捜査官や、船舶交通の安全を担う運用管制官、また、航空機でパトロールや救助活動を行うパイロットなど、現場の最前線でも活躍しています。

強い熱意があれば、性別関係なく夢や目標を叶えられる環境があるといえるでしょう。

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女性の海上保安官の強み・弱み

海上保安官として働く以上、女性でも強み・弱みは関係なく、誰もがきちんと使命や職務をまっとうしなくてはなりません。

あえて女性の海上保安官の弱みを挙げるとすれば、体力や体格の面では、どうしても男性より劣ってしまう点でしょう。

しかし、前記したように男女の区別なく現場で働いている女性海上保安官も多くおり、努力や工夫次第で克服できることともいえます。

一方、女性の強みとして、犯罪捜査などで女性にしか対応できなかったり、女性のほうがコミュニケーションがスムーズに進んだりすることもあるようです。

たとえば女性犯罪者への対応などは女性海上保安官が行うことで、相手も話しやすいでしょうし、相手のデリケートな話題に触れなくてはならない場合、女性が対応するほうが、あとから問題になるリスクも低くなるでしょう。

女性の海上保安官の結婚後の働き方・雇用形態

海上保安庁では、人事面談も適宜行っているようです。

こうした面談で相談しながら、女性でも家庭と仕事の両立を実現し、結婚や出産といったライフイベントを経ても海上保安官として働き続けていくことは可能です。

なお、夫婦で海上保安官という人もいます。

その場合、同じ部署での勤務をしているケースや、フレックスタイム制度を活用して勤務するケースなど、多様な働き方も広がりつつあり、男女問わず働きやすい環境整備が進んでいます。

国家公務員としての産前・産後休暇や育児休暇といった制度もあり、何人もの女性海上保安官が、多様な制度を利用して休暇を取得後、復職しています。

ただし、海上保安官には限りませんが、いくら制度が整っていても家族やパートナーの協力がなくては働き続けるのは難しいため、事前に話し合うことは必要でしょう。

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女性の海上保安官は子育てしながら働ける?

女性の海上保安官は、産前・産後休暇、育児休暇を経て復職した人も大勢います。

2~3人の子どもを育てながら働いている海上保安官もいるため、子育てしながら働ける職場環境は整っているといえるでしょう。

時短勤務やフレックスタイムなどの制度活用や、一人ひとりの事情に配慮した人事運営も進められているため、子育てしながらでもムリなく仕事を続けることは可能です。

海上保安官は女性が一生働ける仕事?

女性が海上保安官として一生働けるかどうかは、本人の意思によるところが最も大きいでしょう。

どれだけ職場環境が整っており、福利厚生が充実しているとしても、本人が「仕事を続けたい!」と思わなければ、長年にわたってキャリアを築いていくのは難しいものです。

とくに海上保安官は心身ともにハードであるため、強い使命感や責任感なしに続けるのは難しい仕事です。

海上保安官としてどうありたいのか、しっかりとした意思があれば、定年まで働き続けることも可能でしょう。