助産師への転職・働きながらなれる?

助産師への転職状況は?

他職種で働いていた人が、助産師へ転職するケースも意外に少なくありません。

「自身の出産を機に助産師という職業に興味を持った」「会社員だったが助産師にあこがれており、一念発起した」「海外で活躍したいと思って助産師資格の取得を決意した」など、転職理由はさまざまです。

助産師になるための要件に年齢はありません。

養成機関で学び、国家試験に合格して免許を取れば、だれでも助産師になることは可能です。

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未経験・社会人から助産師になるには

そうはいっても、未経験から産科の世界に飛び込み、助産師になるための道のりは決して楽なものではありません。

看護学校または、看護大学や看護学部の受験準備に1年かかったとして、入学してから順調にいっても助産師資格を取るのに最短で4年はかかります。

その間の経済面や家族の協力が得られるかが、大きな問題となってきます。

また、看護学校や看護大学に無事に入学できたからといって、全員が助産師になれるわけではもせん。

入学後はしっかり勉強をして好成績を残し、欠席などもほとんどない日々を過ごす必要があります。

先に看護師免許を取得した場合も、さらに助産師の勉強をしなくてはならないため、長時間にわたって助産師を目指すモチベーションを保つ必要があります。

助産師は何歳からでも目指すことのできる職業ではありますが、その道に足を踏み入れるには、しっかりとした覚悟や準備、周りの理解が不可欠といえるでしょう。

看護師から助産師になる場合

もし、看護師免許をすでに持っている人であれば、最短1年で助産師になることが可能です。

看護師の仕事をしながら助産師学校を受験する人もいますし、仕事を退職して、しばらく助産師学校の入学試験のための受験勉強に専念する人もいます。

看護師経験のある人が助産師になった場合、看護師での経験はかなり役に立ちます。

緊急時の対応や対象者とのコミュニケーションなどは、助産師になってからも十分に生かすことができます。

ただ、助産師学校に通いながら看護師の仕事を続けることはほぼ不可能です。

実習のない月などに授業後に夜勤のパートなどで現場に出ることは可能かもしれませんが、実習が始まってしまうと、自分の時間さえ満足に取れないこともあります。

相当な体力や意志がないと、実際には両立はできないと考えたほうがよさそうです。

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未経験からの転職でも就職できる?

未経験でも、助産師として採用してくれる転職先はもちろんあります。

人員が揃っており、教育体制が整っている総合病院や大学病院、規模の大きい産婦人科クリニックなどは、新人を積極的に受け入れる傾向です。

一方、即戦力として分娩にあたることができる人を必要とする、小規模なクリニックや助産院への転職は厳しいかもしれません。

助産師として一人前に仕事を覚え、活躍するためには教育制度の整った病院でまずは経験を積むことが大切です。

社会人から助産師を目指す場合は、長期戦になることを覚悟のうえで、計画的に進めることが重要でしょう。

助産師が持っていると有利になる資格はある?

助産師が持っていると役立つ資格はいくつかあります。

たとえば「アドバンス助産師」「産後ケアリスト(R)(1級・2級)」「リフレクソロジスト」などの資格です。

これらは国家資格ではありませんが、プラスアルファのスキルの客観的な証明などに役立てることができるでしょう。