自動車整備士の給料・年収

自動車整備士の平均年収・給料の統計データ

自動車整備士は、国家資格となる「自動車整備士資格」が必要となり、専門的な技術も体力も求められる職業となりますが、給料は満足いく水準とはいえないようです。

一般的なサラリーマンの平均年収と同等もしくはそれ以下になることが多く、特に新人の整備士や小さな工場の整備士などであれば、月収20万円を切ってしまうことも珍しくはないようです。

一方で大手ディーラーや海外ディーラーなどに勤務する自動車整備士であれば、年収500万円を越えることもあるようです。

自動車整備士の平均年収・月収・ボーナス

賃金構造基本統計調査

自動車整備士の平均年収_2019

厚生労働省の令和元年度賃金構造基本統計調査によると、自動車整備士の平均年収は37.6歳で441万円ほどとなっています。

・平均年齢:37.6歳
・勤続年数:11.9年
・労働時間:167時間/月
・超過労働:20時間/月
・月額給与:302,000円
・年間賞与:784,200円
・平均年収:4,408,200円

上の表の通り、男性よりも女性の方が、年収・月収・ボーナス共にひと回り低めの傾向です。

自動車整備士は男性の割合が圧倒的に多い業種であるため、高給を得るリーダー整備士や工場長などに昇進していくのも、必然的に男性が多くなるということが理由として考えられます。

出所:厚生労働省「令和元年度 賃金構造基本統計調査」
※平均年収は、きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額にて計算。
※本統計はサンプル数が少ないため、必ずしも実態を反映しているとは限りません。

求人サービス各社の統計データ

職業・出典 平均年収 年収詳細
自動車整備士・メカニック
(Indeed)
408万円 時給:1,378円
日給:9,902円
月給:22.8万円
自動車整備士
(求人ボックス)
351万円 月給: 29万円
初任給: 20万円
全体の給与幅 :226〜491万円
アルバイト・パート平均時給:970円
派遣社員平均時給:1,300円
自動車整備士
(転職ステーション)
353万円
技能工(整備・メカニック)
(転職会議)
368万円 20代前半:平均 315 万円
20代後半:平均 365 万円
30代:409 万円
40代以上:平均 419 万円
整備士
(DODA)
391万円 生涯賃金: 2億0142万円
20代:345 万円
30代:429 万円
40代:484 万円
50代~: 516 万円
整備士
(給料バンク)
358万円~469万円 平均給料・給与:29万円
20代の給料:24万円
30代の給料:29万円
40代の給料:32万円
初任給:15~18万円

これら各社の統計データをみると、自動車整備士の平均年収は約350万円~450万円が目安となってくることがうかがえます。

各社のデータでバラつきも少なく、上下幅が狭いことも特徴的です。

20代の若手と40代50代のベテランとの平均年収差も100万円程度に留まり、年齢による給料差も他の職業に比べると狭い傾向がみられます。

自動車整備士の手取りの平均月収・年収・ボーナスは

自動車整備士の場合、20代の若手のうちは月収18万円~22万円程度の収入になるのが一般的なようです。

仮に月収20万円の場合の年収をシミュレーションすると、月収20万円×12ヶ月で240万円、これにボーナス(月給の1.5倍相当×年2回)の60万円を加算し、年収総額は約300万円となってくるでしょう。

また、各種社会保険料や所得税などを差し引いた「手取り額」としては、月収20万円の場合、手取り約16万円~17万円が目安となってきます。

自動車整備士の初任給はどれくらい?

自動車メーカー系列の大手ディーラーの場合、4年課程卒(1級課程、大卒など)の人には初任給20万円前後、2年課程卒(車体・2級整備・他)の人には初任給18万円~19万円で設定している会社が目立ちます。

中小のディーラーや町工場などであれば、収入水準がもう一段下がり初任給15万円~17万円台になってしまうこともあるようです。

令和元年 自動車整備士の年収(規模別 ※男性のみ)

自動車整備士の年収は、規模が1,000人以上の企業だとやや高めの年収となるようです。

10〜99人規模に勤める自動車整備士の平均年収は423万円、100〜999人規模は428万円、1000人以上規模は497万円、10人以上規模平均441万円となっています。

自動車整備工の年収(規模別)_r1

令和元年 自動車整備士の年収(年齢別 ※男性のみ)

自動車整備士の年収は、200万円台からスタートし、少しずつ上昇していきます。最も平均年収が高い年代は40~44歳の529万円です。

平均年収は442万円となっています。

自動車整備工の年収(年齢別)_r1

※本統計は、調査の母数が少ないため、必ずしも実態を反映していない可能性があります。

自動車整備士の福利厚生の特徴は?

トヨタや日産といった大手系列のディーラーでは、各種社会保険・財形貯蓄・退職金・家賃補助・資格手当・保養所完備・教育制度などの充実した福利厚生を用意していることが多いです。

一方で地域の町工場など小規模な事業所の場合は、社会保険などの最低限の福利厚生しか用意されていなかったり、ボーナスや退職金などが明確化されていないケースもあるようです。

なお、この仕事特有の福利厚生としては、「工具手当」「作業服の洗濯代」「新車や中古車の割引購入制度」などが挙げられます。

自動車整備士の給料・年収の特徴

整備士資格で給料アップ

「自動車整備士資格」を取得していると、基本給とは別に資格手当が支給されるのが一般的です。

3級・2級・1級と所持している整備士資格の級によっても資格手当の額は変わり、最難関の1級整備士免許所持者は多額の資格手当が支給されることもあるようです。

繁盛期は残業代も増える

自動車整備士の繁盛期は、新入学、新入社、転勤などで自動車需要の増える2~4月頃となります。

その他にも、7月や12月のボーナス時期、9月や3月の決算時期も準繁盛期といえます。

繁盛期は通常より新車の整備や車検の数も増え、残業が増えやすいため、「残業代」や「休日出勤手当」などが加算されることで月の給料が1.5倍近くに膨れ上がることもあるようです。

自動車整備士の勤務先別の給料・年収

自動車メーカー系ディーラー(国内)

メーカー系のディーラーの場合、所属する自動車メーカーグループの充実した福利厚生が受けられることが多いです。

給料水準も高めであり、ベテランの整備士になれば年収500万円を越える人も多いようです。

また、メーカー系列によっても差があり、「トヨタ系」や「ホンダ系」は収入待遇がややよい傾向のようです。

その他、「日野」や「いすゞ」といったトラック・大型車系の整備士も、難易度が上がる分、給料待遇はやや高めのようです。

海外系ディーラー

一概にはいえない部分もありますが、BMWやフォルクスワーゲンなどの海外車を扱うディーラーは、国内ディーラーよりも給料水準が高くなることが多いようです。

また、スポーツカー専門ディーラーやクラシックカー専門ディーラーのような特化したディーラーも、給料水準はやや高めのようです。

ただしこの手のディーラーは、その分特殊な整備スキルが必要となったり、富裕層やマニア層を相手にできる接客スキルなども必要になることがあります。

町工場や中小ディーラー

地域の町工場や小規模な中小ディーラーの場合、給料水準は大手のディーラーよりもやや下がってしまうことが多いようです。

ただし業績のよい町工場などであれば、大手ディーラーと同等もしくはそれ以上の給料を支払っているケースもあるようです。

自動車整備士の正社員以外の給料・年収

派遣社員

派遣社員の自動車整備士の収入は、時給1500円前後が目安となってきます。

大型車の整備などより専門的な能力が求められる職場では、時給2000円を越えることもあるようです。

自動車整備士は正社員の給料が低めの職種であることもあり、派遣社員の方が効率的に稼げることもあるようです。

アルバイト

アルバイトの自動車整備士の場合、地域にもよりますが時給1100円前後で設定している会社が多めです。

なおアルバイトの場合、洗車やパーツの取付、オイル交換など軽作業が中心となることが多いようです。

一方で、自動車整備士資格所持者を対象とし、整備士としての本格的な整備業務を課せる求人では、アルバイトであっても高額な時給を出すこともあるようです。

独立・開業

自動車整備士は、将来、修理工場や町工場を自ら開業することも可能な職業です。

自営業となりますので収入に上限というものはなく、商売が軌道に乗れば年収1000万円以上を目指すことも不可能ではないようです。

ただし、開業にあたり「認証工場」の条件をクリアする必要があり、工場設備の開業資金に最低でも2000万円程度は掛かってきますので、開業までのハードルは高めです。

自動車整備士が収入を上げるためには?

経験や資格を充実させる

自動車整備士は整備スキルが商売道具となる職業であるため、まずは経験を積み、高級車や大型車など、より多彩な自動車を整備できる力を磨くことが大切です。

また上位の整備士資格を取得し、担当できる業務範囲を広げることも給料アップには欠かせないでしょう。

さまざまな車両を整備できる熟練の整備士となれば、おのずと会社からの評価も上がり昇給に繋げやすく、さらにはより待遇のよいディーラーに転職する道も描けてくるでしょう。

管理職を目指す

工場長やディーラー支店長などの管理職に付くと、役職手当などが別途支給され、給料の底上げを図れます。

整備士出身で経営陣まで登り詰め、多額の収入を得るケースもあるようですので、そのような管理職の道を目指してみるのも一つの方法でしょう。

もしくは、インセンティブ報酬などが期待できる「営業職」や「サービスフロント職」に転身するという方法もあります。

整備士として身に付けた技術知識を活かし、営業職で成功する人も少なくはないようです。