自動車整備士に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介

自動車整備士に向いている性格・適性

探究心・向上心がある

自動車の技術は日進月歩で進化し続けており、今の技術が5年後、10年後もそのまま使えるとは限りません。

とくに今後は、「電気自動車(EV)」「自動運転技術」「車のインターネット端末化」など、新たなテクノロジーが続々と投入されてきます。

そんな日々変わりゆく流れの中で、整備士として取り残されないようにするためには、常に新しい技術を学び、仕事に生かそうとする気持ちが大切です。

そのためにも、日ごろから探究心を持って新しいメカニズムやテクノロジーを知ろうとする人、まだ知らない修理法を勉強しようとする向上心のある人が望まれます。

人と関わることが好き

整備士の仕事は、ただ単に車と睨み合い、黙々と整備作業をしているだけではありません。

整備の終わった車の整備報告をお客さまにするのは整備士の役目であり、他にも問題箇所を説明した上で修理の交渉をしたり、安全なドライブをするための技術的なアドバイスをしたりすることもあります。

そのように、イメージ以上にお客さまと関わることの多い職業でもありますので、人と関わることが苦にならない性格の人が向いているでしょう。

地道な作業を続けられる

整備の現場は地道な作業が多く、とくに新人のうちは、毎日簡単な繰り返しの作業でスキルを身につけていくことも多いです。

一日中車体やパーツと向き合い、力仕事をこなすのは、決して楽しいことばかりではありません。

しかし、大変だと思う時でもコツコツと仕事に取り組んできちんと成果をあげられる人であれば、どんどん技術が磨かれていきます。

したがって、「ものごとを地道にコツコツと取り組める人」「細かな作業も軽視せず、日々の積み重ねを重視する人」がこの仕事に向いているといえるでしょう。

手先の器用さ

自動車整備の現場では、細かく小さな部品を組み合わせたり、手の届きにくい箇所で複雑な作業をすることもあります。

また、それらの作業を正確かつスピーディにこなしていく必要があります。

どちらかといえば手先の器用な人が向いている仕事であり、小さな頃から図工やプラモデルなどが得意であった人であれば、その潜在能力を発揮し易いでしょう。

自動車整備士になるには? 必要な資格や免許は?

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

自動車整備士に必要なスキル・能力

自動車運転経験

自動車整備士は、仕事で車を運転することも多いです。

たとえば、修理した車のテスト運転、車の引き取り・引き渡し、車検所への運搬などの場面において、整備士がお客さまの車を運転することもあります。

そのため、自動車免許を取得しており、かつ一定レベルの自動車運転経験はあったほうが望ましいでしょう。

なかには「普通自動車免許必須」としている求人も一定数存在します。

コミュニケーション力、チームプレイ力

前述もした通り、整備士はお客さまと関わることが意外にも多い職業です。

したがって、お客さまと円滑に快く会話でき、お客さまの抱えている疑問点や要望を上手く汲み取れる「コミュニケーション力」が問われてきます。

また、整備現場では、何人もの同僚整備士たちと一緒に働くことになり、時には協力して作業をすることもあるため、周囲とうまく意思疎通し連携していける「チームプレイ力」も求められてきます。

体力や持久力

自動車整備士の仕事はハードな側面も多いです。

<整備士のハードな要素>
・常に手足を動かす仕事である
・重い部品やパーツを持ち上げたり、運んだりすることもある
・車の下に潜り込み、慣れない姿勢で長時間作業することもある
・冷暖房が完備されていない整備場も多く、真夏の暑さ、真冬の寒さの中作業することもある
・オイルやホコリで顔や手足が汚れることは日常茶飯事である
など

このように肉体的にハードな部分も多いため、体力や持久力が問われます。

体力に自信のない人や運動不足の人は、入社前にある程度身体づくりをしておくのがよいでしょう。

自動車整備士に向いていないのはどんな人?

自動車整備士に向いていない人は、しいてあげるなら「車に興味がない人」です。

自動車整備士は、常に向上心をもち多くの技術を学んでいかなければなりませんし、肉体的にハードな側面もあります。

決して楽な仕事ではありませんが、根底に「車が好き」という感情があれば、それを乗り越える強い原動力となってくれるはずです

逆に、車にまったく興味のない人の場合、毎日のように自動車と関わることになる整備士の仕事は、苦痛となる部分も増えてくるでしょう。

もちろん整備士であっても、車に対して人一倍強い執着心が必要というわけではありません。

それでも、自分なりの「好き」や「興味」の感情を自動車に対して抱けるかどうかは、整備士として働く上でやはり重要になってきます。