インダストリアルデザイナーの就職、求人、募集の状況
おもな就職先
インダストリアルデザイナーの2大就職先といえるのが、工業製品メーカーとデザイン事務所です。
前者は「インハウス(企業内)デザイナー」といわれることもあり、自社で企画・製造する製品のデザイン業務に携わります。
メーカーの業種としては、自動車、家電、日用品、玩具、時計、カメラ、化粧品、生活雑貨など多岐にわたります。
後者は「制作会社デザイナー」といわれることもあり、クライアント企業(メーカー)から依頼されてデザインを行います。
そのため、クライアントの種類によって手掛ける製品も変わってきます。
メーカーに勤務する場合は大手企業が中心となり、商品開発部など専門の部署に複数のインダストリアルデザイナーが所属する場合が多いようです。
デザイン事務所はもともと企業勤めだったインダストリアルデザイナーが、独立して自分の事務所を立ち上げている場合もあります。
規模は数十名規模のところから、数名のところまでまちまちです。
20代で正社員への就職・転職
経験が重視される傾向が強い
インダストリアルデザイナーという職種は、多くの企業において「業務経験あり」の人が優遇されるため、積極的に新卒採用を行っている大手メーカー以外で、学校を出たばかりの人が就職するのは狭き門となります。
また、大手メーカーでもインダストリアルデザイナー職として大量採用することはまれであるため、就職活動は厳しいものになると考えておいたほうがよいでしょう。
自分がどのようなプロダクトデザインに関わっていきたいのかを明確にし、在学中にインダストリアルデザイナーに必要とされる基礎知識やスキルを身につけておく必要があります。
必要な学歴と雇用形態は?
インダストリアルデザイナーは、学歴よりもスキルや経験、センス、熱意などが重視されやすい仕事です。
ただし、大手メーカーでは大卒以上の学歴が必須となるところもあるようです。
また、多くの企業やデザイン事務所において、デザイン工学を専門的に勉強してきた人が採用されています。
メーカー勤務のインダストリアルデザイナーは、企業製品の中核に関わる情報を担うため、正社員として雇用されることが多いようです。
一方、デザイン事務所は正社員として採用されることもありますが、契約社員やアルバイトからのスタートとなる場合もあります。