インダストリアルデザイナーになるには

工業デザインについて学ぶ

インダストリアルデザイナーになる一般的なルートとしては、美術・芸術系の大学や専門学校でプロダクトデザイン(工業デザイン)を学び、卒業後に工業製品メーカーやデザイン事務所に就職することが挙げられます。

機械の性能に重点を置く開発・設計者とは違い、インダストリアルデザイナーはデザインにおける美しさと機能性を高めるのが役割です。

そのため、美術系の大学や工学部系のデザイン学科を選ぶといいでしょう。

高等専門学校や工業高校で、工業系の勉強をしてから就職する人もいますが、企業によっては専門学校や短大卒以上の学歴が求められることもあります。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す(PR)

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

インダストリアルデザイナーになるための学校(大学、専門学校、スクール)

おもに工業製品メーカーやデザイン事務所で活躍しているインダストリアルデザイナーですが、この仕事に就くためのルートはいくつか考えられます。

専門的な知識や技術が要求される職種であるため、就職前に基礎的なスキルは身につけておいたほうがよいでしょう。

ここでは、インダストリアルデザイナーになるための代表的な学校の種類について紹介します。

大学

工業製品メーカーのインダストリアルデザイナー職の採用試験は、デザイン工学を専門に学んだ人を対象とする場合が多いようです。

そのため、美術・芸術系の大学でインダストリアルデザインや工業デザインを学び、就職をするのが一般的とされています。

美術・芸術系以外の大学の造形学部や工学部でも、デザイン工学を学べるところがありますが、デザイン工学関連の学科はほかの技術系学科に比べると数はあまり多くありません。

なお、インダストリアルデザイナーには学歴はあまり重視されない場合もありますが、一方、大手メーカーでは大卒以上の学歴が応募資格として掲げられることもあります。

就職先の選択肢をより広げておきたいのであれば、大学でデザイン工学について学んでおくとよいでしょう。

専門学校

デザイン系の専門学校でも、工業デザインを専門的に学べる学科・コースを置くところはいくつもあります。

「プロダクトデザイン科」の専攻の一つとして「工業デザイン専攻」が置かれている場合もあり、学科名や専攻名は専門学校によって異なるため、カリキュラムまでよく確認してください。

専門学校の修業年限は2年制のところもあれば3年制もあるなど、各校で異なります。

専門学校では就職を視野に入れた実践的な講義・演習が行われており、カリキュラムもさまざまです。

なかには在学中に、メーカーと連携した共同開発を経験できる学校もあります。

卒業生の進路や就職サポート体制なども含めて、さまざまな学校の情報を集めて比較してみるとよいでしょう。

資格は必要?

インダストリアルデザイナーには工学の専門知識やデザインに対する感性・センスなどが求められますが、この仕事に就くために必須とされる資格はとくにありません。

インダストリアルデザインに関わるおもな資格としては、「公益社団法人 日本インダストリアルデザイナー協会」による商品開発のための総合知識検定「プロダクトデザイナー検定」があります。

ちなみに、インダストリアルデザインは、プロダクトデザインの一部に含まれると考えられています。

この資格は受験資格が設けられていないため、就職前に取得することも可能ですが、就職試験の合否材料としてはさほど重視されない場合もあるようです。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

就職先は工業製品メーカーを中心

インダストリアルデザイナーの就職先は工業製品メーカーが中心です。

メーカーの商品開発部などの専門部署に所属し、働くことが多いとされています。

そのほか、メーカーほど例は多くありませんが、デザイン事務所や設計事務所などで活躍する人もいます。

メーカーに勤務する人は「インハウスデザイナー」(企業内デザイナー)、プロダクトデザイン事務所に勤務する人は「制作会社デザイナー」と呼ばれることもあります。

経験や実績を積んでいくと、独立して自分の事務所を立ち上げたり、フリーランスとして活動する人もいます。

インダストリアルデザイナーの志望動機、面接、自己PR

就職・転職時に志望動機は重要

インダストリアルデザイナーとして就職・転職をしたいと考えたとき、真っ先に検討していかなくてはならないのが志望動機です。

志望動機は、履歴書やエントリーシート、面接などを通して必ず問われることですし、企業側としては応募者の熱意や意欲を知るための最もわかりやすい要素でもあるため、力を入れて考えていくことをおすすめします。

インダストリアルデザイナーは、ものづくりに携わる専門職です。

人気もあり、大手メーカーや著名なデザイン事務所の採用試験は狭き門となる可能性があります。

「何となく」「楽しそうだから」「格好良いイメージだから」といった漠然とした答えでは、合格するのは難しいといえます。

まずはインダストリアルデザインに関わりたいと考えたきっかけ、この仕事のどこに魅力を感じているのか、何をしていきたいのかなど、一つひとつ掘り下げて自分の本心と向き合ってみるとよいでしょう。

他の種類のデザイナー職ではなく、ものづくりに携わるインダストリアルデザインを志望する理由も伝えられるようにしておきたいものです。

面接のポイント

インダストリアルデザイナーは、新卒採用であれば学校でデザイン工学やプロダクトデザインを専門的に学んできた人、中途採用であれば実務経験がある人が積極的に採用されている職種です。

そのため、ある程度デザインの知識やスキルがあることを前提に面接が進められることも多いようです。

デザイナーとしてのこだわりや考え方、得意分野、何を成し遂げていきたいかといった具体的なことを答えられるようにしておきましょう。

もちろん、志望先企業が手掛けている製品の種類や実績などについて調べておくことも重要です。

自己PRについて

インダストリアルデザイナーの試験では、作品集(ポートフォリオ)の提出が求められることもしばしばあります。

作品集は、自分のスキルやセンスをアピールする絶好のチャンスです。

納得できるものを準備しておき、それを通して自分の熱意を最大限にアピールできるようにしたいものです。