編集者のつらいこと・大変なこと・苦労

編集者のつらいこと・大変なこと

締切に追われ常にタイトなスケジュール

編集者は締切に追われ続ける仕事であるため、連日終電で帰る日が続いたり、そのまま会社で寝泊まる日が何日も続いたりします。

たいていの出版社や編集プロダクションには仮眠室があることからも、その激務の様子がうかがい知れます。

来る日も来る日も締切に追われ、特に締め切りの一週間ほど前からは部署全体にも熱が加わるため、ときには怒号が飛び交うこともあります。

編集者にとって締切に間に合わないということは、雑誌に穴があくということです。

ページを減らすわけにもいかず、代理の穴もきかないこともあるため、誰もが必死に締切に間に合わせようとしています。

記事を担当する責任

編集者として記事の執筆を委託した外部のライターが、何らかの事情により、まれに途中で記事の執筆を放棄してしまう場合があります。

その場合、他のライターに経費をかけて依頼するか、自分で記事を書かなくてはなりません。

このような事態に陥れば、自分の普段の業務に加えて、さらに仕事量が増えることになります。

自分の担当するページや記事には責任があり、それをさらに別のライターに頼んだ責任は自分にあります。

このように、編集者は自分の担当に対して常に責任感をもって判断する必要があり、ときに身を削って仕事をしなくてはならない場面もあります。

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編集者の悩み

一人前になるには時間がかかる

念願かなって出版社や編集プロダクションに就職できたとしても、すぐに紙面づくりを担当するわけではありません。

はじめは先輩のやっている仕事をフォローすることからのスタートです。

取材に同行したり、外部ライターやカメラマンへ連絡を取ったりなど雑務も多く、希望する紙面づくりに関わるまでには時間がかかります。

現場ではカメラマンや先輩編集者に指示されたことをひたすらこなし、ときには雑用といえる仕事もありますが、プロの編集者はみんなこの道を通り一人前になります。

下積みともいえる期間が長いことを覚悟し、編集者としてさまざまな経験を積んでいくことが必要です。

業界全体の売り上げ不振

昨今、出版業界は読書離れなどの理由から下降の一途を辿っています。

今まで売れていたものも売れなくなっている時代に突入し、倒産に追い込まれる出版社や編集プロダクションも多々あります。

とくに編集プロダクションは、出版業界が低迷しているため案件を受注できなかったり、受注できても報酬が少なかったりと嘆いているのが現実です。

売れる本と売れない本、売上を上げる出版社とそうでない出版社の二極化が進む中で、生き残っていくためにはどのようにすればいいのか、各社がしのぎを削っています。

これから出版業界に入りたいという人は、こうした不況の実態をしっかりと踏まえた上で、どうすれば売り上げを伸ばせるか、どうしたらヒット作を生み出せるかをこれまで以上に考えていかなくてはならないでしょう。

編集者を辞める理由で多いものは?

編集者を辞める理由として多いものは、仕事の大変さ・仕事量の多さです。

編集者の仕事はとにかく激務なため、その仕事の大変さに耐え切れずに辞めてしまう人は後を絶たず、編集者をはじめ出版業界では離職率が高いことでも知られています。

また、タイトなスケジュールで動かねばならず、どうしても仕事中心の生活になってしまうことから、結婚・出産などを機に辞めてしまう女性も多いようです。