義肢装具士になるための学校と学費(大学・専門学校)
義肢装具士になるための学校の種類
義肢装具士の資格は国家試験に合格することで取得できます。
この試験を受けるためには指定の教育機関で専門課程を履修し、受験資格を得なければなりません。
指定の教育機関の種類としては、大学・短大・専門学校があります。
義肢装具士を養成する教育機関は全国的に見ても数が限られています。
令和2年現在、私立大学4校、国立専門学校1校、私立専門学校5校が指定を受けています。
義肢装具士を志す人はまず学校選びから始めましょう。
まずはすべての学校の資料を集めることをおすすめします。
それぞれの学校の特色に目を通すことで、職業への理解も深まります。
また、住んでいる地域によっては実家を離れて生活することになりますので、生活費の問題も考えて検討すべきでしょう。
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義肢装具士になるための大学
義肢装具士の受験資格を得ることができる大学は、次の4校です。
・北海道科学大学 保健医療学部 義肢装具学科
・人間総合科学大学 保健医療学部 リハビリテーション学科 義肢号具学専攻(埼玉)
・新潟医療福祉大学 義肢装具士自立支援学科
・広島国際大学 総合リハビリテーション学部 リハビリテーション支援学科 義肢装具学専攻
これらの大学では、4年間にわたりリハビリテーションや義肢装具士についての知識を学びます。
また、それらの専門課程に加え、一般教養や他の分野の学問についても学ぶことが可能です。
学科によってはリハビリテーションに関するより深い知識や、心理学など周辺学問についての知識を身につけることもできます。
義肢装具士の分野に特化した内容だけでなく、幅広い内容を学ぶことで自分自身の専門性が磨かれ、さらに深い知識を身につけることができます。
医学に関して学ぶことは義肢装具作りには欠かせない人体の深い理解につながりますし、コミュニケーションや心理学について学ぶことは患者さんとの関わりの中で大きな力となります。
義肢装具士になるための専門学校
一方、養成所として指定されている専門学校には次の学校があります。
<国立>
・国立障害者リハビリセンター学院 義肢装具学科(埼玉)
<私立>
・北海道ハイテクノロジー専門学校 義肢装具士学科
・西武学園医学技術専門学校 義肢装具学科(東京)
・日本聴能言語福祉学院 義肢装具学科(愛知)
・神戸医療福祉専門学校 三田校 義肢装具士科(兵庫)
・熊本総合医療リハビリテーション学院 義肢装具士学科
専門学校では特に義肢装具士になるための知識・技術の習得に絞って学ぶことになります。
大学に比べ周辺学問を学ぶ機会は減りますが、その分最短ルートで受験資格を獲得することができます。
そのため、社会人から義肢装具士への転職を希望する人は、大学ではなく専門学校を選ぶことも多いようです。
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義肢装具士の学校選びのポイントは?
義肢装具士の養成機関の数は非常に限られています。
学校選択の際、まず考えるべきは大学にするのか、専門学校にするのか、ということでしょう。
大きな違いとして大学は4年制、専門学校は3年制であるということが挙げられます。
大学は学習期間が長い分、より高度な知識を身につけることができ、義肢装具士以外の資格所得を目指せるという利点があります。
一方、専門学校は大学に比べ、学習期間が短い分、少しハードであるかもしれません。
しかし、3年次には国家試験対策が十分にできるような講座が設置されているため、大きな助けになるでしょう。
就職率も高く、早くに現場に出られることは専門学校の大きなメリットであるといえます。
また、専門学校の中には4年制学科を設置しているところもあります。
今後、その数は増えていくだろうといわれており、大学との差がなくなっていくと考えられます。
加えて、学生の中には社会人経験のある人も多く、転職で義肢装具士を目指す人が通いやすい環境にあるといえます。
また、学費も学校を選ぶ際には重要なポイントとなります。
1年間でかかる費用は学校によって50〜200万円程度と開きがあります。
それに伴い、学校の設備や施設にも差がある可能性がありますから、オープンキャンパスや施設資料でしっかりと確認する必要があります。
また、義肢装具士の学校では学費や教材費の他、実習の際の材料費などが必要になることもあります。