義肢装具士の1日のスケジュール・生活スタイル

義肢装具士の1日のスケジュール

義肢装具士の仕事は、大きく分けて次の3つがあります。

・新規に義肢や装具を作る患者さんのカウンセリング・採寸
・技師や装具の製作
・既に利用されている義肢や装具のメンテナンス・修理

大きな企業で働く場合、担当業務を分担している場合もあるようですが、多くの場合は業務ごとではなく利用者ごとの担当となっており、上記すべての工程をひとりで担うこととなります。

そのため、担当している業務の進行状況によって1日の流れも大きく変わってきます。

一日中誰にも会わずに製作を進めることもあれば、カウンセリングやメンテナンスのため社外を回る一日ということもあります。

製作中心の一日

義肢装具士の業務の中心である、製作中心の一日の場合は次のような流れになることが多いようです。

9:00 出勤・着替え・連絡事項チェックなど
製作中心の場合、出勤したら作業用の服に着替えます。

会社や関連職種からの連絡をチェックしたり、その日の作業内容を確認するなど、作業前の確認を済ませたら、作業場へ移動します。

10:00 製作作業
前日までに済ませていた採寸やヒアリング結果を元に、義肢や装具の製作を行います。
12:00 休憩・昼食
休憩時間は作業の状況に合わせて個人で調整できることがほとんどです。

作業工程上キリが良いところや、集中力が途切れてきたタイミングで休憩をとります。

13:00 製作作業
午前中の作業の続きを行います。

途中、担当利用者さんや連携している医療機関からの連絡があれば適宜対応することもあります。

16:00 納品準備・事務処理
その日完成した義肢や装具の納品前のチェックや梱包など、納品準備をします。

また、書類を整えるなど、必要な事務処理も合わせて行います。

18:00 片付け・着替え
その日のうちに完成しなかった義肢や装具は、壊れないよう整えておきます。

作業スペースの片付けや掃除を終えたら、私服に着替えます。

18:30 退勤
注文が立て込んでいる時期には残業をしたり、逆に少し手が空いている時期には早めに退勤したりということもあるようです。

外回り中心の一日

義肢や装具を利用する患者さんの採寸やカウンセリング、メンテナンスも重要な仕事のひとつです。

件数が多い日は一日中社外にいるような日もあるようです。

9:00 出社・連絡事項、スケジュール確認
出社したら、会社や関連職種からの連絡を確認します。

外回りが中心の一日の場合、訪問先や時間を間違えないよう、一日のスケジュールをしっかりと確認します。

9:30 移動
訪問先の病院や利用者宅、リハビリ施設などへ移動します。

必要時には採寸やメンテナンスに必要な器具を持っていくため、荷物が多くなることもしばしばです。

10:00 新しく装具を作る患者さんの採寸、カウンセリング、リハビリ見学
患者さんにぴったり合う装具を作れるよう、採寸は細かなところまできっちり行います。

装具に対する希望を聞いたり、不安点を解消するためカウンセリングは重要です。

時には実際にリハビリしている場面を見学し、患者さんの動き方の癖や体のバランスを観察し、制作に生かします。

13:00 休憩・昼食
午後も訪問予定がある場合、会社へは戻らず外で休憩・食事を済ませることも多いです。
14:00 次の訪問先へ移動
14:30 既存の装具の状態確認、カウンセリング
既に使用している患者さんを訪問し、使用感や、使用している中で困っている点がないかなどヒアリングします。

実際に使用している場面を見たり、触れたりしながらバランスや状態の確認も行います。

簡単な調整であればその場で行うこともありますし、一旦持ち帰ってメンテナンスすることもあります。

あるいは、新しい装具が必要と判断されれば、その場で採寸・カウンセリングを行うこともあります。

17:00 帰社・製作準備・事務処理
会社へ戻ったら、一日の作業に関する事務処理や書類作成、各所への連絡などを行います。

翌日以降の製作時に必要なカルテや製作図などですぐに書き留めておくべきポイントがあれば当日中に作成しておきます。

18:00 退勤
担当している案件の数や進行状況によっては帰社後製作を行なったり、事務処理が長引いたりといった理由で残業することもあります。

スケジュール管理も大切な仕事

業務毎ではなく患者さんごと、案件ごとに任せられる仕事の場合、その案件をどのようなスケジュールで進めていくのか、自分で計画・調整する必要があります。

いくつもの案件を並行して抱えている場合は、カウンセリングと製作を同じ日に行ったり、一日の中で何軒も訪問しなければなりません。

義肢や装具を必要とする患者さんは、手元に届くまでの間は大変不便な思いをしています。

また、退院までのリハビリ計画などもあるため、納期までに確実に納品する必要があります。

これらの器具は生活や動作に直結するものですから、当然クオリティも重要となります。

十分なクオリティで納期に余裕を持って納品するため、義肢装具士は自分のスケジュールをしっかりと管理する必要があります。

そのため、その日一日だけでなく、長い目で見たスケジュール管理には常に心を配っている必要がある仕事なのです。

義肢装具士の勤務時間・休日