女性のファイナンシャルプランナーのキャリアパス・結婚後の生活
女性のファイナンシャルプランナーの現状
ファイナンシャルプランナーは、女性にも人気が高い職業です。
企業でも、最近は女性のファイナンシャルプランナーを積極的に採用するところが増えているようです。
求人サイトで「ファイナンシャルプランナー」または「FP」というキーワードが入った求人を検索すると、女性が働きやすい福利厚生を整えていることをアピールしている企業が多くヒットします。
「ワークライフバランス」をキープしながらキャリアアップが目指せる職場や、結婚や出産によって一度退職したファイナンシャルプランナー経験者を歓迎する職場などもあります。
メガバンクでは、個人のお客さまを担当するファイナンシャルプランナーの多くは女性職員です。
産休・育休取得後も、時短制度などをうまく活用しながら働き続ける女性ファイナンシャルプランナーがたくさんいます。
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女性のファイナンシャルプランナーの強み・弱み
女性のファイナンシャルプランナーの強み
ファイナンシャルプランナーは、お客さまの資産や将来設計などのお困りごとに対し、お客さまの家計や家族の状況をヒアリングし、アドバイスをしていきます。
その際には、家計を管理している立場、働く女性の立場、そして妻や母としての立場など、女性ならではのさまざまな視点を生かすことができます。
また、女性のお客さまが抱えているお困りごとには、妊娠や出産といったライフイベントにまつわるものが多いです。
そのため、女性のファイナンシャルプランナーのほうが話しやすいというお客さまもいらっしゃり、これは女性がファイナンシャルプランナーの強みといえます。
女性のファイナンシャルプランナーの弱み
ファイナンシャルプランナーとして金融系商品の販売業務がメインになる金融系企業で働く場合、業界の特徴として「ノルマ」が多く設定される傾向にあります。
もともと営業に苦手意識があったり、お客さまに押し売りのようなことはしたくないと考える女性にとっては、非常に大きなストレスを感じてしまうかもしれません。
数字での結果が厳しく問われる職場だと、どうしても常に周りと比べられがちです。
また、思うように成果が出せないと昇格が遅れたり、賞与に影響したりもします。
「誰にも負けたくない」というようなバイタリティがなければ、つらい仕事になってしまう可能性が高いです。
ファイナンシャルプランナーの結婚後の働き方・雇用形態
ファイナンシャルプランナーが活躍する金融業界は、大手企業であればあるほど女性にとって働きやすい制度などが充実している傾向です。
正社員なら産休や育休制度をしっかりと活用でき、復帰後も子どもが小さい間は時短勤務制度などを使うことができる会社が多いです。
大手企業ではこのような制度取得の前例も多く、結婚後もフルタイムで働く人はたくさんいます。
各種制度の利用について、上司や先輩社員の理解も得やすいです。
子どもの急病のために、通常の有給休暇とは別に看病休暇が用意される場合もあり、仕事との両立もしやすいでしょう。
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ファイナンシャルプランナーは子育てしながら働ける?
企業内ファイナンシャルプランナーの場合、育児関連の制度が整っている企業であれば子育てしながらでも働くことは可能です。
ただし、制度上時短勤務ができるようになっていても、出世を望むのであれば基本的にフルタイムで働かなければいけません。
また、時短勤務でもノルマがあるならば短い時間で効率的に営業するなど、負荷は大きくなります。
その点、独立系ファイナンシャルプランナーとして働く場合は時間の使い方は自分次第になり、働きやすいでしょう。
ただし、独立すると収入は仕事量に直結します。
「子どもが小さいうちは収入が少なくてもよい」と割り切れる場合はよいですが、収入がある程度必要な場合はゆったり働くことは難しいでしょう。
ファイナンシャルプランナーは女性が一生働ける仕事?
ファイナンシャルプランナーには「FP技能士」という国家資格がありますが、この資格はいったん取得すればずっと有効なもので、登録や更新の義務もありません。
法改正などがあるたびに、新しい知識を次々に身につけていく努力は必要ですが、資格を強みに結婚や出産を機に退職しても仕事を再開しやすく、独立してファイナンシャルプランナーとして働くこともできます。
とくに生命保険会社では、昔から「生保レディ」と呼ばれる女性営業員を子育て中などでも積極的に雇用しており、ファイナンシャルプランナーの有資格者や経験者は採用されやすいです。
ブランクがあっても正社員として働くこともできる貴重な存在とみなされます。
こういった意味で、ファイナンシャルプランナーの仕事は途中でブランクができてしまったり、退職したりしても再開しやすく、やる気さえあれば一生働ける仕事といえます。