【2023年版】ファイナンシャルプランナーの資格の種類と費用・国家資格はある?

ファイナンシャルプランナーという職業には、国家資格・民間資格を含めて複数の資格が存在します。

資格ごとに特徴や認定団体、難易度などが異なるため、ファイナンシャルプランナーを目指す人は、違いをよく理解しておきたいものです。

ここでは、ファイナンシャルプランナーの代表的な資格とその特徴について紹介します。

ファイナンシャルプランナーの資格とは

ファイナンシャルプランナーという職業には、国家資格・民間資格を含めて複数の資格が存在します。

ファイナンシャルプランナーの代表的な資格
  • 3級ファイナンシャル・プランニング技能士
  • 2級ファイナンシャル・プランニング技能士
  • 1級ファイナンシャル・プランニング技能士
  • AFP
  • CFP

上記のうち、「ファイナンシャル・プランニング技能士(3級・2級・1級)」が国家資格で、「AFP」と「CFP」は民間資格です。

以下にて、各資格を詳しく解説していきます。

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ファイナンシャルプランナーの資格の種類

ファイナンシャル・プランニング技能士(1級・2級・3級)

ファイナンシャル・プランニング技能士は、ファイナンシャルプランナーとしての技能を評価する国家検定「ファイナンシャル・プランニング技能検定(FP技能検定)」に合格することによって得られる資格です。

この技能検定試験は、「金融財政事情研究会」と「日本FP協会」という2つの団体が実施しています。

難易度が高いほうから「1級ファイナンシャル・プランニング技能士」「2級ファイナンシャル・プランニング技能士」「3級ファイナンシャル・プランニング技能士」の3種類があり、1級の学科試験は合格率10%程度と、FPの資格の中では最も難易度が高めです。

この資格を取得すると「〇級ファイナンシャル・プランニング技能士」と名乗ることができます。

有効期限や更新の必要はないため、一度取得すれば一生ものの資格になります。

1級ファイナンシャル・プランニング技能検定の難易度・合格率
2級ファイナンシャル・プランニング技能検定の難易度・合格率
3級ファイナンシャル・プランニング技能検定の難易度・合格率

AFP

「AFP(アフィリエイテッド ファイナンシャル プランナー)」は、民間資格です。

日本FP協会が認定するもので、国内で幅広く普及しているFP資格となっています。

難易度は「2級ファイナンシャル・プランニング技能士」と同等で、実務で評価される資格に位置づけられています。

AFP認定研修を修了して、かつ2級FP技能検定(兼AFP資格審査試験)に合格し、所定の期間内に日本FP協会に登録することでAFP資格が授与されます。

AFP資格認定会員は、年会費を支払い、2年ごとに資格を更新します。

また、AFP認定者には継続教育が義務付けられており、2年間で15単位を取得することが資格更新の要件です。

AFP資格試験の難易度・合格率は?取得の流れやルートを解説!

CFP

「CFP(サーティファイド ファイナンシャル プランナー)」も、AFPと同じく民間資格です。

北米、アジア、ヨーロッパ、オセアニアを中心に世界25カ国・地域(2022年2月現在)で導入されている国際的な資格です。

日本では日本FP協会が認定を行っています。

日本FP協会の「CFP資格の概要」によると、CFPを取得すれば、認定要件である「4E(教育、試験、経験、倫理)」と、実務プロセス指針であるファイナンシャル・プランニング・プロセスの「6ステップ」のコンセプトに基づいて、世界共通水準のファイナンシャル・プランニング・サービスを提供できることを証明できます。

難易度は「1級ファイナンシャル・プランニング技能士」と同等で、ファイナンシャルプランナーの資格の中では上級レベルです。

CFPの資格取得条件は、CFP資格審査試験に合格すること、さらにCFPエントリー研修を終え、かつ通算3年以上の実務経験があることです。

CFP認定者には継続教育が義務付けられ、2年ごとに資格を更新し、2年間で30単位を取得しなくてはなりません。

CFP資格認定試験の難易度・合格率

ファイナンシャルプランナー資格試験の受験資格

ファイナンシャルプランナー資格試験の受験資格は、受験する試験によって異なります。

たとえば、FP技能検定の3級は誰でも受験することができますが、2級は3級の合格者、2年以上の実務経験などが条件となります。

また、民間資格のAFPは、2級FP技能検定の合格とAFP認定研修に参加が条件となり、研修機関(通学、通信講座等)で68単位以上履修・提案書を提出しなくてはいけません。

資格によって受験資格は異なるため、希望する資格についての情報をよく確認しておきましょう。

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ファイナンシャルプランナー資格試験の受験費用

ファイナンシャルプランナーの受験費用はレベルや種類により異なります。

また、FP技能検定は国家資格で一度取れば生涯有効ですが、AFPとCFPは資格更新には2年毎に単位の取得が必須で、入会金や年会費も必要になります。

FP技能検定の受験手数料は下記のとおりです。

3級FP技能検定

学科と実技:6,000円
学科:3,000円
実技:3,000円

2級FP技能検定

学科と実技:8,700円
学科:4,200円
実技:4,500円

1級FP技能検定

学科:8,900円
実技:25,000円

AFP

AFP認定研修は受講する認定教育機関により費用は異なり、AFP登録条件である2級FP技能検定に合格しているかどうかも影響します。

また、AFPは資格登録や更新にも費用がかかります。

入会金:10,000円
年会費:12,000円

CFP

1科目 5,400円
2科目以上は1教科ごとに4,320円(全6教科)

CFPも、資格登録や更新に費用がかかります。

入会金:5,000円
年会費:20,000円

ファイナンシャルプランナーの資格試験の難易度

「ファイナンシャル・プランニング技能士」は独学も可能

ファイナンシャルプランナー(FP)の資格のうち、「ファイナンシャル・プランニング技能士」は研修などを受講する必要もなく、独学での取得が目指せます。

そのため、市販の参考書や問題集を使うなどをして勉強すれば、最大限費用を抑えることが可能です。

しかしながら、まったく知識がないところから完全に独学で合格を目指すには、それなりの覚悟と努力、勉強時間の確保が必要になります。

ファイナンシャルプランナーとして評価される「2級ファイナンシャル・プランニング技能士」は、合格率は30~40%とそこまで低くはありませんが、これは実務経験者や「3級ファイナンシャル・プランニング技能士」として、ある程度の知識があるということが前提だからといえます。

実務経験などもなく、独学は不安という場合は、通学制のスクールや通信講座を使うことで効率的な学習ができます。

「AFP」と「CFP」は研修参加や実務経験が必須

FP資格のなかでも「AFP」と「CFP」の資格取得を目指す場合は、基本的に「AFP認定研修」を修了する必要があります。

AFPは、認定条件としてAFP認定研修の修了のほかに「2級ファイナンシャル・プランニング技能士」を取得していることが条件になるため、各認定教育機関では、2級ファイナンシャル・プランニング技能士をすでに持っている人と、これから取得する人向けの2種類の講座から選びます。

CFPは、資格認定試験の前後に通算で3年間の実務経験が必要になり、勉強だけではなく実際に顧客を持ち働かなくてはいけないので、金融機関などに所属していない場合資格取得は難しいといえるでしょう。

ファイナンシャルプランナーの合格率

ファイナンシャルプランナー試験のうち、最も難易度の低い3級ファイナンシャル・プランニング技能検定は学生や主婦でも取得する人が多く、合格率は60~80%程度です。

実務経験者や3級ファイナンシャル・プランニング技能士取得者が受験する、2級ファイナンシャル・プランニング技能検定の合格率は30~40%前後です。

また、1級FPファイナンシャル・プランニング技能士やCFPはかなり難易度が高いため、取得することができれば、昇格や転職での年収アップが期待できます。

ファイナンシャルプランナーの資格取得に意味はある?

やる気があると判断される

ファイナンシャルプランナーとして働くために、資格取得は必須ではありません。

しかしながら、金融業界の企業を志望する人にとって、ファイナンシャルプランナーの資格を就職活動前に取得しておけば「やる気がある」と判断され、内定を取りやすくなる可能性が高いです。

たくさんの就活生を相手にする企業からすれば、「ファイナンシャルプランナーとして働くために資格を取得した」という学生は十分な熱意を感じられますし、資格取得できる基礎的な能力があることもわかります。

金融機関では、入社後もたくさんの知識を勉強したり、資格取得をしたりする必要があるため、学生のうちに自主的に資格取得ができる人の評価は高くなります。

企業によっては昇格や賞与アップのメリットも

金融系企業によっては、ファイナンシャルプランナーの資格取得を昇格要件にしていたり、取得することで賞与がアップしたりする場合があります。

就職後、実務経験を積みながら勉強していくのもよいですが、仕事と資格の勉強を両立させるのは想像以上に大変です。

そのため、比較的時間に余裕がある新入社員のうちや内定期間中に集中的に勉強し、取得してしまうのもひとつの手です。

顧客からの信頼を得られる

ファイナンシャルプランナーの資格を取得すると、会社の名刺に「ファイナンシャルプランナー技能士」「AFP」「CFP」などの肩書きを記載できるようになります。

また、独立して働くとなると、会社という看板に頼れない以上、資格の肩書きに頼らざるを得ないです。

顧客としては、大切なお金の問題について相談する相手は、やはり有資格者のほうが安心感を抱きやすいです。

ファイナンシャルプランナーとしてどのような働き方をするにしろ、資格を取得しておいて損はありません。

ファイナンシャルプラナーの資格は履歴書に書ける?

ファイナンシャルプランナーの資格は認知度も高く、実用的でもあるため、就職活動においてプラスに働く可能性が高く、履歴書に書くべきといえます。

とくに金融機関や不動産業界を目指す場合、ファイナンシャルプランナー資格を持っている人は、すでに業務に関連する基本的知識を持っている人とみなされ、面接でも評価ポイントとしてみなされやすいです。

なかでも「2級ファイナンシャルプランナー技能士」以上の資格は、深い知識がないと取得できないため、就職活動や転職活動前に取って履歴書に書くことができれば、自己PRのアピール材料になります。