AFP資格試験の難易度・合格率は?取得の流れやルートを解説!

AFP資格とは、ファイナンシャルプランナーの養成や、FP普及啓発に関する活動を行う「日本FP協会」が認定するFPの資格です。

難易度は中くらいで、FPの国家検定「2級ファイナンシャル・プランニング技能士」と同等のレベルに位置づけられています。

この記事では、AFP資格を得るための方法やルート、難易度・合格率、勉強方法の種類などについて詳しく解説しています。

この記事のポイント

・AFP資格は中級レベルで、2級ファイナンシャル・プランニング技能士と同等
・FP2級の取得+AFP認定研修修了によって得ることができる
・FP2級と併せて半年~1年以内で取得する人が多い

AFP資格とは

AFPとはどんな資格?

AFPとは、「Affiliated Financial Planner(アフィリエイテッド ファイナンシャル プランナー)」の頭文字をとったもので、日本FP協会が運営するFPの資格です。

AFPは、数あるFP資格の中でも「中級レベル」に位置づけられており、同レベルの資格には「2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)」があります。

AFPやFP2級は「実務に役立つ資格」とされ、金融業界で活躍している人、FPとしてのキャリアアップを目指す人が積極的に取得しています。

AFPの上位資格には「CFP(Certified Financial Planner)」や「1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)」があるため、AFP取得を足掛かりに、さらなる高みを目指す人も少なくありません。

日本FP協会によれば、2022年9月1日現在、AFPの認定者数は162,800人です。

なお、AFPには2年間の有効期限があるため、継続的に資格を持っていく場合には2年ごとの更新が必要になります。

AFP資格取得のメリットは?

AFP資格には25年以上の歴史があり、国内で広く普及しています。

この資格を取得するには、国家検定の「2級ファイナンシャル・プランニング技能士」を取得すること、さらに「AFP認定研修」において、FPに必要な論理・金融・保険といった専門分野を体系的かつ総合的に学習することが必要です。

したがって、AFPを取得すれば、FPとしての専門的教育を受け、一定レベルの知識を備えていることを証明しやすくなります。

金融業界を中心とした就職・転職活動でのアピールポイントになりますし、顧客の信頼を集めやすくなるのもメリットです。

また、AFP認定者は日本FP協会の会員として登録されるため、会報誌などを通じて、FPの業務にも関連するさまざまな最新ニュースや情報を得ることができます。

さらに、AFPは2年ごとの資格更新が必要になるため、資格更新に向けてFP協会の研修を継続的に受けることで、知識のブラッシュアップも望めます。

FP協会のセミナーや交流会などを通してFP同士の人脈・ネットワークを広げる機会に恵まれることも、AFP取得のメリットです。

AFP認定研修の内容

AFP認定研修は、FP協会がFPに必要な教育水準をまとめた「FP学習ガイド」に基づき、協会が認定した教育機関で実施しています。

AFP認定研修の内容は、FPに必要である以下6分野に関するものとなっています。

AFP認定研修で学ぶ内容
  • ライフプランニングと資金計画
  • リスク管理(保険)
  • 金融資産運用
  • タックスプランニング(税金)
  • 不動産
  • 相続・事業承継

学習方法は「通信」が基本で、教育機関によってDVDやインターネット講座など、さまざまな学び方が可能です。

学習の総仕上げとして、ライフプランを実現するための 「提案書」を作成する課題があります。

AFP認定試験についての詳しい最新情報は、以下の日本FP協会の公式ページで確認してください。

日本FP協会 AFP認定研修について

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AFP認定のためのルートは?AFP認定研修の受講資格は?

AFP資格の取得ルート

AFP資格を取得するためには、いくつかのルートから自分に合うものを選択する必要があります。

基本のルートは以下の通りです。

AFP認定研修(基本課程)を修了してから、2級ファイナンシャル・プランニング技能検定(2級FP技能検定)に合格する

2級FP技能検定は国家検定で、AFPと同程度のレベルのFP試験とされています。

AFP認定研修の受講に年齢制限はありません。

ただし、AFP認定申請時に義務教育を修了、または同等以上の学力があるとみなされる必要があります。

このほか、2年以上のFP実務経験がある人や、3級FP技能検定に合格している人は、以下のルートも選択可能です。

  • 2級FP技能検定に合格してから、AFP認定研修(技能士課程)を修了する
  • AFP認定研修受講中に2級FP技能検定に合格し、AFP認定研修(基本課程)を修了する

2級以上のFP技能検定に合格している人は「技能士課程」を受講し、「基本課程」よりも短期間の通信講座でAFP認定研修を修了することができます。

いずれのルートを経た場合でも、その後、日本FP協会にAFP資格登録手続きをすることによって、AFPとして認定されます。

AFP認定者になってからも「継続教育」を受け、15単位以上(「FP実務と倫理を含む3課目以上」を含む)を取得して2年ごとの資格更新を行います。

AFPの合格率は30~40%(2級FP技能検定の合格率)

AFPの資格を得る上では、AFP認定研修によって不合格になることはまずないと言われています。

2級ファイナンシャル・プランニング技能士の資格をすでに取得し、FPとしての基礎的な知識がある人であれば、研修内容もそんなに難しいものではありません。

きちんとカリキュラムを進めていき、課題提出まで終えれば、問題なくパスできるでしょう。

それよりもAFPを目指す人が苦労しがちなのは、もう一つの資格取得要件である「2級ファイナンシャル・プランニング技能検定(2級FP技能検定)」に合格することです。

2級FP技能検定は学科試験・実技試験の両方に合格する必要があり、合格率は30~40%程度です。

合格までに必要な勉強時間は150~300時間程度とされているため、試験内容をよく確認し、十分な時間をとって勉強していきましょう。

2級ファイナンシャル・プランニング技能検定の難易度・合格率

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AFPの勉強時間・勉強方法

AFP資格の勉強方法

AFP資格取得の勉強方法の種類

AFP資格取得を目指す場合、国家検定の2級ファイナンシャル・プランニング技能検定にも合格しなくてはなりません。

FP2級の試験は市販教材を使い独学でも合格を目指せる難易度ではありますが、通信講座を受けたり資格スクール・予備校に通学したりして、効率的に勉強を進める方法もあります。

また、AFP認定研修については、大手の「TAC」「LEC」「大原」をはじめ、数多くの資格学校等が認定教育機関として定められ、研修を実施しています。

2級FPの対策講座とあわせてAFP認定研修を実施している教育機関もあるため、そのようなところを選んで、トータルで対策するのもよいでしょう。

認定教育機関の詳細は、以下のリンク先ページをご覧ください。

AFP認定教育機関

AFP資格取得のための勉強時間は約300時間・勉強期間は半年~1年程度

2級ファイナンシャル・プランニング技能検定に合格するための勉強時間は150~300時間程度といわれています。

さらに、AFP認定研修カリキュラムが30時間程度となっているため、合計で180~330時間程度でAFPの取得を目指せます。

学習期間については、2級FP技能検定取得までにかかる標準期間が3~5カ月程度ですが、AFP認定研修は選択する研修やおのおのの学習ペースによって異なります。

最短で1カ月程度で修了できる研修もあるため、急いでいる人はできるだけスピーディーに学習を進められるものを選ぶとよいでしょう。

なお、AFP認定研修は受講開始から1年以内に修了することを定められているため、その点には注意して学習計画を立てていきましょう。

AFP資格取得は独学で可能?

AFP資格取得の条件となる2級ファイナンシャル・プランニング技能検定合格は、独学で合格を実現している人も少なくありません。

市販の参考書や問題集の中から使いやすいものを選び、テキストをやり込むことと、コツコツと継続的に勉強を進めることが重要です。

ただし、FP2級は試験対策のための通信教育・スクールなども数多くあるため、独学が不安な人はそれらを活用するとよいでしょう。

通信講座やスクールの対策講座の中には「FP2級」と「AFP」をセットで提供しているものもあります。

FP2級の試験に合格できるくらいの実力が備わっていれば、AFP認定講座もさほど難しいと感じることなく修了できるでしょう。

AFP資格の難易度まとめ

AFP資格は、FPの資格の中では中級レベルで、実務に役立つ資格として知られています。

AFPに認定されるための要件のひとつである「2級ファイナンシャル・プランニング技能検定」の合格率は、例年30~40%ほどで推移しています。

また、「AFP認定研修」そのものは2級FP技能士資格を持つ人にとってはさほど難しいものではありません。

まずは2級FP技能検定にきちんと合格するための準備をしていきましょう。