エステティシャンとセラピストの違い
エステティシャンとセラピストの仕事内容の違い
エステティシャンの仕事内容
一般的な考え方として、エステティシャンはフェイシャルエステやボディエステなど外見の美しさを重視します。
エステに訪れる目的も、美肌や美容・ダイエットなど、見た目の美しさや身体の悩みを追求するという人がほとんどです。
施術方法は美容器具を使用したりマッサージを行ったりすることが基本となります。
ただし、サロンによってはエステティシャンのことを「ボディセラピスト」「ビューティセラピスト」などと呼ぶ場合も多く、現場では2つの名前が混在していることも多くあります。
セラピストの仕事内容
それ対し、セラピストはアロマやヒーリングミュージックなどを使い、自律神経を整えたりリラクゼーションを目的に施術を行ったりすることが多いようです。
セラピーを受ける目的としては、リラクゼーションや癒しなどが多く、外見よりも内面を重視したものになっています。
もともと「セラピー」という言葉には「治療」「療養」という意味があるため、薬や手術に頼らずに心理面や内面から心身の調子を整えていく施術法です。
施術方法は一般的に知られるアロマセラピーのほか、カラーセラピーや森林セラピー、育児セラピー、絵本セラピー、動物セラピーなど、セラピーの種類も手法も人によってさまざまなのが特徴です。
20代で正社員への就職・転職
エステティシャンとセラピストのなる方法・資格の違い
エステティシャンもセラピストも、どちらも資格は必要なく、施術や仕事内容には重なる部分も多いのが実情です。
エステティシャンになる方法として最も代表的といえるのは、高校卒業後にエステティシャン養成学校やスクール、美容系専門学校に通い、卒業後にエステティックサロン等へ就職する方法です。
未経験からスタートできるエステサロンもありますが、即戦力として働きたい場合は基礎的な知識を身につけてから就職することが望ましいとされています。
一方、セラピストになるには、技術を学ぶためにスクールなどに通う方法と、勤めてから店舗独自の研修で必要スキルを学ぶ方法があります。
セラピストの知識や技術を学べる学校としては、美容系専門学校(団体の認定校)や通信講座、サロン運営のスクールなどさまざまなものがあります。
エステティシャンとセラピストの資格・必要なスキルの違い
エステティシャンにはさまざまな民間資格があります。
そのなかでも有名なのが、日本エステティック協会「認定エステティシャン」・CIDESCO-NIPPONの「CIDESCOディプロマ」・日本エステティック業協会「AEA認定インターナショナルエステティシャン」です。
こうした資格の取得方法は、通信教育での独学や、専門学校・スクールで学ぶなど、さまざまな方法があります。
セラピストの資格は、資格発行団体が定める期間スクールに通い講義を受講することで発行されますが、これらの資格は、民間団体が独自発行しているものが多く、技術習得の証明書といった意味合いが強いのが現状です。
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エステティシャンとセラピストの学校・学費の違い
エステティシャンになるための学校やスクールのなかには、「日本エステティック協会」などエステ関連の協会から認定されているところもあり、こうした「認定スクール」に通えば、資格を取得するための実務経験などが免除されるなどのメリットがあります。
業界内での信頼も厚いため、大手エステサロンなどからの求人が多数あるようです。
一方セラピストが学校や病院、企業、官公庁、福祉の現場などで心理カウンセリングや心理セラピーを行うには、臨床心理士や公認心理師の資格が必要とされることもあります。
資格を取得するためには、心理学科のある大学を卒業し、その後大学院で心理学を専攻しなくてはなりません。
エステティシャンとセラピストの給料・待遇の違い
正社員として働くエステティシャンの月給は18万円から22万円くらいが相場で、平均年収は30歳代前後で300万円から400万円ほどと言われています。
エステティシャンの仕事は年齢とともに給料が上がるというよりは、経験やスキルがある人ほど多くの収入が得やすく、「歩合制」を取り入れている企業やエステサロンでは、自分の売上や成績次第で年収が大幅に上がる可能性があります。
セラピストの年収は働き方によって給料は変わるものの、200万円~300万円程度が一般的で、こちらもエステティシャンと同様に歩合制という店舗も多く、施術した人数や指名の数が収入を大きく左右します。
エステティシャンとセラピストはどっちがおすすめ?
エステティシャンとセラピストはどちらも人々に「美」や「癒し」を与える仕事です。
厳密にいうと、エステティシャンもセラピストも国家資格などの特別な資格が必要ない職業のため、明確な定義や違いはありません。
エステサロンやリラクゼーションサロンでは、「エステティシャン」と「セラピスト」が同様に扱われることも多く、両方の求人が出されることもあります。
サロンによって呼び名や考え方が違うこともあるので、自分はどのように働きたいかしっかりと考え調べた上で、自分に合ったサロンを選ぶようにしましょう。