ドッグトレーナー(犬の訓練士)の年収はいくら? 給料相場をくわしく解説

ドッグトレーナーの平均年収・給料の統計データ

アルバイト・パートの求人が多い

ドッグトレーナーは技術や経験が求められる仕事ですが、平均年収・給料は、やや低めの傾向にあります。

正社員の求人は少なめで、アルバイト・パートの求人が多い仕事ですが、アルバイトの時給も他業界とほとんど同じ水準です。

ドッグトレーナーの勤務先は犬のしつけ教室、ペットショップ、ペットホテルなど幅広く、また経営規模も個人店舗から大企業までさまざまであり、会社によって給料に差が出やすいことも特徴です。

全体としては、個人経営店舗よりも大手企業のほうが高めの給与が見込めることが多く、残業手当がきっちりと支給されたり、育児休暇制度が整えられていたりと、待遇面でも恵まれているでしょう。

ドッグトレーナーの平均年収・月収・ボーナス

求人サービス各社の統計データ

職業・出典 平均年収 年収詳細
ドッグトレーナー
(転職ステーション)
305万円 月給 17.5万円〜25万円
ボーナス 17万円〜50万円
ドッグトレーナー
(Indeed)
- 時給 1,091円
月給 20.0万円
ドッグトレーナー
(給料バンク)
- 月給 21.8万円

各社のデータを見ると、ドッグトレーナーの月給は20万円前後、平均年収は250万円ほどということがわかります。

アルバイト・パートとして働く場合は時給1,000円前後となり、他業界のアルバイトとほとんど差がありません。

転職ステーションで月給25万円・ボーナスを50万円と高めのデータは、ドッグトレーナー養成専門学校の講師として正社員で働いている人の月給とボーナスが反映されています。

純粋にドッグトレーナーとして働いている場合は、ボーナスも少なく、月給も20万円ほどが一般的です。

ドッグトレーナーの手取りの平均月収・年収・ボーナスは

上記の統計データからドッグトレーナーの手取りの平均を算出すると、月収は15万円〜19万円ほど、年収は180万円〜250万円ほどです。

2018年の国税庁の調査によると、現在の日本の平均年収は441万円なので、ドッグトレーナーによっては日本の平均年収の半分ほどになります。

参考:国税庁「平成30年分民間給与実態統計調査結果」

ボーナスについても一般企業で夏と冬の合計が月収の4ヶ月分といわれていますが、ドッグトレーナーは月収1ヶ月分しか支給されない企業も少なくありません。

ドッグトレーナーとして働く場合は、手取りは低めであるということを覚悟しておいた方がよいでしょう。

ドッグトレーナーの初任給はどれくらい?

ドッグトレーナーの初任給は、13万円〜18万円ほどです。

ペットショップや犬のしつけ教室、犬の幼稚園などさまざまな場所が勤務先となるため、給料にも差が出ています。

とくに大手の方が収入やボーナスがよいところが多くなっているので、応募するときは仕事内容や待遇だけでなく、給与額をしっかり比較しておくとよいでしょう。

ドッグレーナーの福利厚生の特徴は?

福利厚生の特徴は、勤務先によって待遇が大きく異なる点です。

正社員であれば社会保険や労災保険に加入できるところがほとんどですが、残業手当や交通費、住宅手当の支給状況は、勤務先によって違いがあります。

産前・産後休暇や育児休暇などの休業制度は大手企業は整っていることが多いものの、しつけ教室は個人経営の場合が多いので、職場によっては福利厚生がしっかりしていない場合もあるようです。

中には男性の育児休暇を積極的にとるように推進している企業もあるので、長く働き続けられるように、福利厚生は応募前によく確認しておくことをおすすめします。

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ドッグトレーナーの給料・年収の特徴

給料・年収がやや低めの業界

ドッグトレーナーの給料・年収は初任給は13万円〜18万円ほど、平均年収は200万円〜350万円ほどで、サラリーマンの平均年収に比べるとやや低めの水準です。

犬と接することに喜びを感じられる人はやりがいが大きく天職といえますが、収入や待遇面であまり恵まれた職業とはいえません。

長時間労働で体力を使う仕事ですが、早朝対応や夜間対応が必要でも、割増料金が支払われないケースもあります。

勤務先によって給料・年収に差がある

ドッグトレーナーは、ペットショップや犬のしつけ教室、犬の幼稚園などさまざまな場所だで働いていますが、勤務先によって給料や年収に差があることも特徴です。

大手ほど収入や待遇がよくなる傾向にありますが、それ以外はあまり待遇がよくなく、正社員の採用も決して多くはありません。

これは日本国内のペット産業が欧米のように一般化されていないことが原因と考えられます。

ただしペットブームは堅調に推移しているため、今後市場規模がさらに大きくなれば、ドッグトレーナーの待遇もよくなるかもしれません。

ドッグトレーナーの勤務先別の給料・年収

ペットショップ

ペットショップで働くドッグトレーナーの平均年収は、250万円程度です。

大手企業または個人経営のペットショップかによって収入が異なるので、就職前によく確認しておくとよいでしょう。

中にはドッグトレーナーとして5年以上のキャリアがあると月給40万円以上で働ける会社もあるので、企業による差が大きいといえます。

犬のしつけ教室

犬のしつけ教室で働くドッグトレーナーの平均年収は、270万円程度です。

犬のしつけ教室は個人経営が多いため、経営方針によって給料や年収、ボーナスは異なります。

人気のしつけ教室では待遇がよく、収入アップが期待できる場合が多いようです。

警察犬訓練所

警察犬を訓練する警察犬訓練士は「直轄警察犬訓練士」と「嘱託警察犬訓練士」の2種類ありますが、「直轄警察犬訓練士」の収入や安定度はほかのドッグトレーナーよりも優れています。

公務員の警察官として勤務するため、給料は月収20万円〜24万円程度、年収は約320〜380万円程度と高めの水準です。

一方、嘱託警察犬訓練士の場合は月収13万円〜15万円程度、年収200万円ほどとやや低めになります。

訓練士を目指す場合は訓練所へ入所することが多いですが、住み込みで働く場合は住居や食事付きで生活費がほとんどかからない分、初任給は3万円〜5万円が一般的です。

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ドッグトレーナーの正社員以外の給料・年収

アルバイト

アルバイト・パートとして働くドッグトレーナーの給料は、地域によって異なりますが時給900円〜1,100円ほどになります。

店舗のによっては経験に合わせて時給をアップしてくれる場合や、完全歩合制で1レッスンあたり1,500円〜4,000円の報酬がもらえる場合もあるようです。

フリーランス

フリーランスとして働くドッグトレーナーの場合は、「1回のレッスンあたりいくら」と設定していることが多く、1回1時間で4,000円〜5,000円が相場になります。

仕事量が増えれば増えるほど収入もアップするので、なかには月収70万円、年収800万円以上稼ぐドッグトレーナーもいます。

努力次第では、よい収入と安定を得られるでしょう。

ドッグトレーナーの働き方の種類・雇用形態

ドッグトレーナーが収入を上げるためには?

ドッグトレーナーが収入を上げるためには、独立・開業してフリーランスになることが近道です。

まずはしつけ教室やペットショップに就職して、技術や経験をしっかり身につけましょう。

その後独立するとサービス内容や料金も自分で決められるので、自宅を訪問したり、出張トレーニングをするなど自分にあった働き方ができます。

1日に受ける仕事量を増やすほど収入も上がるので、事業が軌道にのれば、企業に勤めるよりもずっと高い給料を得られることも可能でしょう。

成功するには一握りといわれる厳しい世界ではありますが、ドッグトレーナーの仕事で収入アップを望むのであれば、力をつけて独立を考えていくことをおすすめします。