土木施工管理技士の年収・給料はどれくらい?統計データも解説
土木施工管理技士の平均年収・給料の統計データ
土木施工管理技士は国家資格であり、取得のためには実務経験が必要とされることから、土木の技術者としてある程度の経験を積んだ人が取得するものとなっています。
したがって、給料は一般の技術者と比べるとやや高めになっています。
ただし、給料は会社の給与規定に基づいて決定され、個々の能力や勤続年数、勤務態度などによっても変わってきます。
平均年収は400万円~500万円台程度とされていますが、多くの企業で土木施工管理技士の有資格者には「資格手当」が支給されており、その額によっても収入に差が出てくるでしょう。
土木施工管理技士の平均年収・月収・ボーナス
賃金構造基本統計調査
厚生労働省の令和5年度賃金構造基本統計調査によると、土木施工管理技士の平均年収は、46.5歳で604万円ほどとなっています。
・平均年齢: 46.5歳
・勤続年数: 14年
・労働時間/月: 167時間/月
・超過労働: 13時間/月
・月額給与: 404,000円
・年間賞与: 1,191,200円
・平均年収: 6,039,200円
出典:厚生労働省「令和5年度 賃金構造基本統計調査」
※平均年収は、きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額にて計算。
※本統計はサンプル数が少ないため、必ずしも実態を反映しているとは限りません。
土木施工管理技士の勤務先の規模別の年収(令和5年度)
土木施工管理技士の年収は、勤務先の規模が大きくなるとやや高くなる傾向があります。
10〜99人規模の事業所に勤める土木施工管理技士の平均年収は532万円、100〜999人規模は614万円、1,000人以上の規模では775万円、10人以上規模の事業所平均は604万円となっています。
※賃金構造基本統計調査より作成。本統計は調査の母数が少ないため、必ずしも実態を反映していない可能性があります。
土木施工管理技士の勤務先の年齢別の年収(令和5年度)
土木施工管理技士の年収を年齢別に見ると、年齢の上昇にしたがって、年収も上がっています。最も年収が高い世代は、50~54歳の721万円です。
全年代の平均年収は604万円となっています。
20代で正社員への就職・転職
土木施工管理技士の給料・年収の特徴
1級取得者は優遇されやすい
土木施工管理技士の資格は「1級」と「2級」の2種類があり、1級のほうがより長い年数の実務経験が求められるなど、取得難易度は高くなっています。
1級土木施工管理技士の有資格者は、2級の有資格者よりも資格手当の額も高いことが多く、より多くの収入を得やすいといえるでしょう。
なお、土木工事の現場は繁忙期になると、長時間残業や休日出勤を余儀なくされることもあるようです。
そうした際の手当がきちんと支給されるかどうか、またボーナスの支給の有無によっても、収入は変わってくるでしょう。
需要が大きな仕事
都市部を中心に建設ラッシュが続いており、建設業はいまだ人手不足の状態といわれています。
そのなかで、土木施工管理技士は、建設業法において工事現場や営業所に必ず配置することが義務付けられているため、安定した需要が見込める仕事です。
とくに、できるだけ監理技術者の役割も務めることができる1級の資格を持っている人を採用したいと考える企業も多いため、1級資格を取得し、転職を機に収入をアップさせている人もいるようです。
土木施工管理技士として給与面も含めどんどん上を目指していきたいのであれば、経験を積んで1級資格を取得する必要があるといえるでしょう。