バスガイドの1日のスケジュール・勤務時間や休日についても解説

バスガイドの業務スケジュール

提供されるツアーの種類は会社によって異なりますが、基本的に1種類しかツアーが用意されていないというわけではありませんので、さまざまなツアーから選ぶことができます。

ツアー内容に仕事内容が完全に依存するバスガイドの業務スケジュールも、従事するツアー内容によって大きく変動します。

おおまかな仕事の流れは「出社→利用客を迎える→出発→観光→観光終了・利用客の見送り→片付け・業務報告→退社」となりますが、「観光」の部分はツアー内容によって大きく変わり、宿泊日程がある場合には現地で宿泊することもあります。

添乗員としてガイドも兼任する場合には、ツアー日程の管理・調整などの添乗員の仕事もツアー中に進めることになります。

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旅行会社で働くバスガイドの1日

ある旅行会社で働くバスガイドの、ある1泊2日のバスツアーの際の2日間のスケジュールについて解説します。

旅行日程1日目

6:00 出社・準備
バスガイドの1日は早い日が多く、この日は6時出勤に合わせて早めに起床して出社準備をします。

出社後、バス車内の消耗品などの状態を最終確認し、点呼をしてからバスで配車場所まで向かいます。

7:00 利用客を迎える・ツアー出発
バスで配車・集合場所まで向かい、そこで利用客を迎えます。

利用客との初対面(二度目以降の場合もありますが)となりますので、笑顔と元気の良い挨拶が欠かせません。

利用客全員の集合を確認してから、いよいよ観光ツアーがスタートします。

7:30 バス移動中の業務
利用客にとってはツアーにおけるただの移動に過ぎない時間も、バスガイドにとっては気の抜けない時間となります。

出発時にはその日の日程や各種注意点をアナウンスし、ツアーを安全かつスムーズに進行するための準備を行います。

その後、随所で車窓から見える景色の良い場所を紹介したり、これから向かう観光地の案内などを行いながら、時間があれば車内レクリエーションなどで時間をつぶし、利用客が退屈しないような工夫をします。

10:00 観光地でのガイド
バスツアーでの最大の楽しみは、なんといっても観光地巡りです。

利用客が少しでも観光を楽しめるように、バスガイドは現地の案内や随所でのトイレ休憩などを挟んでいきます。

昼食付のツアーによっては、バスガイドも利用客と同じ食事をとります。

観光地で自由行動中もバスガイドの仕事は続き、利用客からの問い合わせへの対応や車内清掃などを行います。

17:00 宿泊施設到着・片付けと翌日の準備
宿泊プランであるため、1日目の最終目的地は宿泊地(ホテル・旅館など)となります。

利用客の1日はこの時点でほぼ終了となり、夕食や温泉など自由時間を満喫しますが、バスガイドの1日はまだ終わりません。

ツアーは翌日にも続きますので、その日の片付けと、明日のツアーの準備を行います。

このツアーにおいては、バスガイドや運転手も利用客と同じ宿泊地に泊まり、翌日に備えて体を休めます。

旅行日程2日目

8:00 朝食後・ツアー日程再開
ツアーによっては利用客と同じ朝食をとり、1日のスタートを切るための英気を養います。

出発時間までに利用客が全員バスに搭乗したことを確認し、2日目のツアーに出発します。

9:00 ガイド業務
2日目もバス車内および観光地でのガイド業務を行います。

利用客の体調の変化にはすぐに気づけるように常に気を配り、必要に応じて薬や絆創膏の手配、救急車の手配などを行います。

18:00 到着後・解散
解散場所に到着し、解散となります。

ツアー日程の変更や渋滞状況などによっては到着時間が予定よりも遅くなる可能性もありますので、その際には道中で利用客に説明を行います。

ツアー最後の締めとして、笑顔と丁寧なあいさつで利用客を見送り、ツアーは終了となります。

18:30 片付け・業務報告
ツアーが終わっても、バスガイドの仕事はまだ終わりではありません。

利用客を降ろしたバスに乗って車庫へと戻り、車内清掃を行います。

その後は事務所へと戻り、運転手を交えて業務報告を行います。

19:00 退社
ツアー業務をすべて終え、翌日以降の勤務スケジュールを確認したら、ようやくその日の仕事は終了となります。

バスガイドの1日・小ネタ集

家に帰れない日もある

バスツアーは日帰りもあれば宿泊を含めたものもあり、後者の場合は1つの仕事が完了するまでに最低でも2日以上の日程が必要になります。

旅先でその日の仕事が終了するため、バスガイドも旅先で宿泊しなければなりません。

例外として、ツアーの目的地が会社の車庫に近い場合、その日の日程が終了したら一度会社に戻ることができるため、宿泊しないというケースもあります。

バスガイドの宿泊先

ツアーに宿泊が含まれている場合、バスガイドも基本的に利用客と同じ宿泊施設に泊まることになります。

ただし、ツアー内容や宿泊先の都合によっては、バスガイドやバスの運転手は利用客とは異なる宿泊施設に泊まるケースもあるようです。

休日以外でもバスに乗らない日がある

バスガイドは年中バスに乗って観光ガイドをしているイメージをお持ちの人も多いでしょうが、実は休日以外でも全くバスに乗らない日もあります。

観光のオフシーズンになるとバスガイドもツアーの仕事が減るため、事務所で観光の勉強に時間を費やすことが多いです。

逆に、観光シーズン繁忙期になれば、毎日のようにバスに乗ってガイドする日々を送るバスガイドが多くなります。

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バスガイドの勤務時間・休日

バスガイドの勤務時間

朝は早い日が多い

バスガイドの勤務時間は、朝が早いことが特徴です。

バスツアーの多くは朝7時~8時に出発するため、バスガイドはそれまでに準備を終わらせらせて、お客さまをお迎えしなくてはなりません。

バスツアーの日程にもよりますが、朝5時に出勤するケースもあります。

朝が早ければ夜も早くに退勤できるのかといえば、一概にはそうともいえません。

バスガイドの1日は、宿泊プランにおける宿泊地への到着、またはツアー終了時の解散場所に到着して業務報告することで、ようやく終わります。

どちらの場合においても、バス移動という特性上、帰り道は渋滞に巻き込まれることがあります。

もちろん、ツアープランはある程度の渋滞予測の上で計画されていますが、もし解散場所に向かうバスが渋滞に巻き込まれたら解散時間が遅れ、退勤も遅くなってしまいます。

バスガイドの休日

基本的に平日が休みになる

バスガイドの休日は、世間一般とは異なり土日祝日ではなく「平日」が休みになることが多いです。

バスツアーに参加するお客さまは休日のほうが多く、たいていのバス会社で、バスガイドは土日祝日には出勤を求められます。

また、ツアーがない日も仕事をします。

たとえば、自分はバス乗車の予定がない日でも、ほかのバスガイドの急病などに備え、ピンチヒッター要員として事務所に待機することもあります。

その間、バスガイドはボーっとしているわけではなく、観光関連の勉強や今後のツアーの事前準備などをして過ごすことになります。

休日にも勉強は必要

もちろん、終日休める日もきちんと用意されています。

しかし、休日を勉強の時間に充てなければならないケースも出てくるでしょう。

バスガイドの仕事では観光地に関する幅広い知識を要求されるため、出勤日以外の時間を使って勉強しておかないと、ツアーで思うようなガイドができないからです。

バスガイドの残業時間

バスガイドの残業時間は、ツアースケジュールに左右されることがほとんどです。

冒頭でも説明した通り、バスが帰り道に渋滞に巻き込まれれば、その時間だけ残業時間が増える可能性が高いです。

とくに観光シーズン真っただ中は、バスツアー以外にも観光目的でのドライバーが多く、混雑はどうしても避けられません。

春と秋の行楽シーズンや夏休みなどの長期休暇の時期には、残業の連続を覚悟しておいたほうがよいでしょう。

ただし、会社側もそうした事情を知っているため、仕事が夜遅くまでになりそうな翌日には休日を入れたりするなど、配慮してくれることもあります。

バスガイドに夜勤はある?

バスガイドが深夜に働くことは通常ありません。

しかし、ツアーに参加したお客さまを解散場所でお見送りした後には、バス車庫まで帰り、車内清掃を行って、翌日以降のツアーの準備を進めて業務報告を行います。

そのため、日によっては夜遅くまで退社できない場合もあります。

バスガイドは忙しい? 激務?

バスガイドには、明確な「繁忙期」が存在します。

春や秋の行楽シーズン、世間が連休の時期などは観光バス会社にとっての繁忙期で、バスガイドも忙しく働きます。

繁忙期には希望の休みがほぼ取れなくなってしまううえ、なかなか余裕をもって勉強をする時間もとれません。

プライベートの予定や観光の勉強などは、シーズンオフに集中的に行っておく必要があります。

バスガイドの休日の過ごし方

バスガイドの休日は平日がメインであるため、土日祝日が休みの一般会社員の友人とは、なかなか予定を合わせて出かけるのが難しくなるでしょう。

そのぶん、人込みを避けてゆっくりショッピングをしたり、一人で趣味に時間を費やしたりと、思う存分リフレッシュしているバスガイドも多いです。

普段なかなか連休を確保することは難しい仕事ですが、観光シーズンなどの繁忙期を避ければ、有給休暇を使って何日かまとまった休みをとれる可能性はあります。