バスガイドの需要・現状と将来性

バスガイドの現状

以前と比べて減っているバスガイドの活躍の場

バスガイドの現状については、あまり明るい話を語れないのが実情です。

依然と比較して旅行サービスも低価格路線が浸透し、そのコストカットの矢面に立たされたのがバスガイドなのです。

要するに、バスガイドの人件費の分だけツアー費用を抑えて低価格のツアーを提供するという動きがみられたことにより、バスガイドの需要が減少してしまったのです。

国内観光旅行は景気の影響を強く受ける

「国内旅行」と「海外旅行」は、国内旅行の方が圧倒的に数が多いとはいえ、国内景気の影響を強く受けるという特徴があります。

景気低迷に伴い国内旅行需要が減少した年に、海外旅行需要は逆に増加しているというデータがあります。

バスガイドの活躍の場である国内旅行バスツアーも少なからず景気の影響を受けることになるので、今後もバスガイドの仕事は国内景気に翻弄されることになるでしょう。

バスガイドの需要

バスツアーが存在する限り需要は続く

バスガイドの需要は「バスツアーの需要」に比例することになります。

SNSでは全国各地の観光地の名所の風景や美味しいグルメが紹介され、「自分たちも行ってみたい!」と思わせる動きがみられています。

バスツアーにはバスガイドがいなければ、楽しい旅行は実現しないでしょう。

しっかりとしたバスツアーを楽しみたいという人であればバスガイド付きのバスツアーに申し込むはずですから、バスガイドの需要がゼロになるということは考えにくいのです。

高品質路線になればバスガイドは必要とされる

前述のとおり、低価格路線に走ったバスツアーでは、どうしてもバスガイドの存在が切り捨てられてしまう現状にあります。

ですが、すべてのバスツアーが低価格路線に走っているわけではありません。

各社が低価格化を進める中で、むしろその逆である「高品質路線」を打ち出す観光会社が増えてきたのです。

高品質な旅行サービスを提供するために欠かせない存在こそバスガイドであり、社内教育により優れたバスガイドをバスツアーに付ける動きがみられています。

バスガイドの将来性

旅行需要が増えれば必然的に活躍の場は増える

今後、国内旅行の需要が増加すれば、必然的にバスガイドの仕事の需要も増加することになります。

もちろん逆のパターンもありますが、需要変動に対して旅行サービスの高品質化を武器にする旅行会社であれば、バスガイドの需要もしっかりと確保できることでしょう。

バスガイドとして生き残るための戦略

しかしながら、すべてのバスガイドが生き残れるというわけではないことも事実です。

バスガイドが付くバスツアーに求められるのは「高品質な旅行サービスの提供」であり、そのためにはバスガイドの品質の高さが重要なカギを握ることになります。

現在、インターネットによって観光地の情報を誰もが簡単に入手できる時代となり、バスガイドに求められるのは情報量もそうですが、それ以上に「個性」が求められる時代となりました。

時にはエンターテイナーとして、時には溢れんばかりのおもてなしの心で接することができるバスガイドであれば、優秀な人材として重宝されることでしょう。

バスガイドの今後の活躍の場

AIによるバスガイドの非人間化の可能性は?

従業員のAI化による人件費削減の動きはさまざまな分野において見られ、2018年に京都でICTと人型ロボットを使ったバスガイドの実証実験を行っています。

しかしながら、往々にしてバスガイドの仕事はAIに取って代わられないだろうと予測されています。

バスガイドの仕事は単なる観光情報の開示ではなく、いかにツアー客を楽しませることができるかという点が重要です。

そうした「人の感情に関わる仕事」は現状のAIには難しく、バスガイドの仕事は当面の間は人間専属の仕事になるだろうと予測できるのです。

インバウンド需要の増加に伴う外国人観光客需要の増加

訪日外国人観光客数は年々増加し、全国各地でいわゆる「インバウンド需要」に対応に追われています。

中には日本の観光会社のバスツアーを利用する外国人観光客も多く、バスガイドも外国人オンリーの利用客を相手にする機会も多くなるでしょう。

バスガイドには、外国語スキルや、外国関連のさまざまな知識(風習、宗教など)が求められることになるでしょう。