ビューティーアドバイザーの仕事内容・なり方や必要な資格・給料を解説
また、メイクや化粧品の知識、コミュニケーション力などが求められる職業です。
この記事では、ビューティーアドバイザーになるために必要なこと、仕事内容・資格・給料などを解説します。
ビューティーアドバイザーの仕事内容
ビューティーアドバイザーとは、販売と美容カウンセリングのプロとして、数多くの化粧品の中からお客さまに合った化粧品を選び、販売をする仕事です。
会社によってはBAと略して呼ばれたり、美容部員、または、ビューティーカウンセラー・ビューティーコンサルタントという名前でBCと呼ばれたりすることもあります。
仕事場所は、
- 百貨店をはじめとした化粧品売り場(コスメカウンター)
- ドラッグストア
などです。
お客さまにメイクを施したり、化粧品を試してもらったりすることで自社商品の魅力をアピールし、販売することが目的です。
メイクや化粧品に関する知識はもちろん、さまざまなお客さまの悩みを聞き、適切な商品をおすすめするためにコミュニケーション能力やカウンセリング能力が求められる仕事です。
20代で正社員への就職・転職
ビューティーアドバイザーの就職先、活躍の場
ビューティーアドバイザーは、一般的には化粧品メーカーや化粧品関連会社の社員です。
自社の化粧品を扱う百貨店やドラッグストア、メーカー直営のドラッグストアなどの専門店が主な職場です。
現在は特定の化粧品メーカーにこだわらず、さまざまな化粧品について幅広い知識を得て、コスメ専門店やショッピングモールなどのコスメ売り場で働く場合もあります。
また、ビューティーアドバイザーは勤務先の営業時間に合わせて働き、主にシフト制で休みをとります。
とくに土日はコスメカウンターが混みあうため、出勤することが多い仕事です。
ビューティーアドバイザーの一日
ビューティーアドバイザーの勤務時間は、百貨店やドラッグストアなど勤務先の営業時間に合わせて10時~20時ごろが多くなります。
営業時間が長い勤務先は、時間差により2交代、3交代で働く場合もあります。
20代で正社員への就職・転職
ビューティーアドバイザーになるには
ビューティーアドバイザーになるために、特別な資格や学歴は必要ありません。
メイクに関する知識やメイク技術が必要となるため、ヘアメイクの専門学校を経てビューティーアドバイザーになる人もいます。
また、
- メイクアップ技術検定
- フェイシャルエステティシャン
- パーソナルカラー検定
などメイクに関する資格を持っていると就職に有利になる場合もあります。
勤務先によっては、未経験可の求人もあり、入社してからメイクや接客の研修を経てビューティーアドバイザーになる場合もあります。
ビューティーアドバイザーの学校・学歴・学費
ヘアメイクの専門学校では、メイクの知識から接客の方法まで実践的な教育を受けられるので、ビューティーアドバイザーを目指す人には多くのメリットがあります。
ヘアメイクに関する専門学校は1~3年制がほとんどで、授業料は年間50~100万円程度です。
また、学歴を問われることはほとんどありませんが、化粧品メーカーの正社員からビューティーアドバイザーになる場合は、大卒以上が条件になることがあります。
ビューティーアドバイザーの資格・試験の難易度
ビューティーアドバイザーになるために特別な資格は必要ありません。
ただし、ビューティーアドバイザーになるには、
- メイクやスキンケアに関する幅広い知識や接客スキル
- カウンセリング方法
などを身につける必要があります。
メイクアップアーティスト認定試験やメイクアップ技術検定など、メイクに関する検定や資格があると、一定の技術が身についた証拠として使えるため多くの人は資格取得を目指しています。
また、就職活動時にも資格は企業にアピールしやすく、有利になる場合もあります。
ビューティーアドバイザーに向いている人、適性
- 美容に関して常に敏感にアンテナをはれる人
- 勉強を続けていける人
- コミュニケーション能力がある人
- カウンセリング能力がある人
- どんな世代の人とも会話が楽しめる人
ビューティーアドバイザーには、自社製品だけでなく、流行のメイクの仕方や最新の化粧品についてなど、幅広い知識が求められます。
美容に関して常に敏感にアンテナをはり、何年たっても勉強を続けていくことが必要です。
さらにお客さまに合った商品をおすすめするコミュニケーション能力や、お客さまが何に悩んでいるのかを引き出すカウンセリング能力が求められます。
また、さまざまな世代の人と触れ合うため、どんな世代の人とも会話を楽しめる人が向いています。
ビューティーアドバイザーの給料・年収
ビューティーアドバイザーは、正社員・契約社員・派遣社員・アルバイトなどの雇用形態により給与に差があります。
化粧品メーカーの正社員の場合、会社で規定された20万円前後の月給を得られ、さらに勤務年数や経験に応じた昇級もできます。
しかし、派遣社員やアルバイトの場合は、800円から1200円程度の時給制のことが多く、賞与や昇級は無いことがほとんどです。
勤務先によっては、売上によってインセンティブが得られる場合もあります。
ビューティーアドバイザーの勤務時間・休日
ビューティーアドバイザーの勤務時間は、百貨店やドラッグストアが営業している10時ごろから20時ごろが中心となります。
勤務時間は一般的に8時間程度で、営業時間が長い店舗では交代制の場合もあります。
勤務は基本シフト制のため、勤務先のスタッフで交代しながら休みを取ります。
営業時間が終了するとお客さまがいなくなるため、残業はあまりありませんが、新製品の発売前やキャンペーン中は、販売促進のため残業をすることもあります。
ビューティーアドバイザーのやりがい、楽しさ、魅力
お客さまからの、
- 肌がきれいになった
- ビューティーアドバイザーさんのようになりたい
などのうれしい反応が、やりがいにつながります。
また、自分のすすめた化粧品を購入してもらえたり、指名をして何度もカウンターに足を運んでくれたりすることも楽しさの1つです。
自社の新製品を一足早く試せたり、メイクに関する最新の研修を受けれるなど、常に美容知識が身につくため、美容がもともと好きな人には魅力的な職業です。
ビューティーアドバイザーのつらいこと、大変なこと
ビューティーアドバイザーは、化粧品を売るのが主な仕事です。
「目標」などという名前で、化粧品メーカーから販売ノルマを求められることもあります。
ノルマを達成するために、お客さまにダイレクトメールを送ったり、接客するお客さまに何度も根気強くアピールしたりと、華やかな見た目とは裏腹に地道な努力が必要な仕事です。
また、ビューティーアドバイザーはほとんどが女性なので、女性中心の職場にありがちな人間関係に悩む人も少なくないようです。
ビューティーアドバイザーの志望動機・目指すきっかけ
ビューティーアドバイザーを目指すきっかけとしては
- ヘアメイクが好き
- 化粧品に関わる仕事がしたい
- 華やかなコスメカウンターに立ってみたい
という思いが一般的です。
ただそれだけでは、メイクアップアーティストとの違いがわかりません。
ビューティーアドバイザーは、化粧品販売のプロです。
面接で志望動機を話す場合は、「メイクや化粧品が好き」というだけでなく、「誰かの役に立ちたい」という接客や販売に対する思いも言葉にする必要があるでしょう。
ビューティーアドバイザーの就職状況・需要
正社員としての就職は非常に狭き門ですが、20代から30代の女性が中心となるため、どうしても結婚や出産などにより退職する人がいます。
そうした人の代りとしてや、育休中のビューティーアドバイザーの交代要員として、求人はコンスタントにあります。
ただし、ビューティーアドバイザーの求人は百貨店やコスメ専門店の多い都市部に集中する傾向にあり、地方都市ではドラッグストアやショッピングモールの求人が多くなります。
ビューティーアドバイザーの転職状況・未経験採用
ビューティーアドバイザーの求人は多く、化粧品メーカーのほか、販売店から求人がある場合もあります。
販売店に勤める場合は、特定のメーカーの化粧品だけでなく、そのフロアにあるさまざまなメーカーの化粧品を販売します。
中途採用では、求人によって経験者のみの場合もあれば、未経験でも応募可能なものもありビューティーアドバイザーという名前ではなく、ビューティーアドバイザー・ビューティーコンサルタント・美容部員となっている場合もありますが、すべてほぼ同じ仕事内容です。
ビューティーアドバイザーの雇用形態、働き方
ビューティーアドバイザーの雇用形態は、正社員だけでなく、契約社員・派遣社員・アルバイトなどさまざまです。
正社員や新卒での求人は少ないですが、契約社員や派遣社員、アルバイトでの求人は比較的多く、地方都市でもコンスタントに募集があります。
正社員の場合は、時間的拘束やノルマはあるものの、ビューティーアドバイザーを経て商品開発や店舗統括などへキャリアアップし、経験に応じて昇級する可能性もあります。
正社員以外の場合は、時間的な拘束は少ないものの昇級はほとんどなく、時給制がほとんどです。
ビューティーアドバイザーの将来性
ビューティーアドバイザー全体の求人は比較的多いものの、正社員の募集は多くありません。
年配のビューティーアドバイザーも増えつつありますが、ほとんどが20代から30代の女性でもあり、なかなか長期的に勤められないというところがネックです。
また、ネットショッピングやコンビニでも気軽に化粧品が買えるようになり、プチプラコスメやクチコミサイトも流行しています。
これまでのようにコスメカウンターでビューティーアドバイザーに相談しながら化粧品を買うという人が少なくなってきているという厳しい現状もあります。
「ビューティーアドバイザーになるには」の解説まとめ
ビューティーアドバイザーとは、販売と美容カウンセリングのプロとして数多くの化粧品の中からお客さまに合った化粧品を選び、販売をする仕事です。
百貨店をはじめとした化粧品売り場、ドラッグストアなどでお客さまに自社商品の魅力をアピールし、販売しています。
ビューティーアドバイザーになるために資格は必要ありませんが、メイクやスキンケアに関する幅広い知識や接客スキル、カウンセリング方法などを身につける必要があるため、資格を取得する人もいます。
またダイレクトメールを送ったり、お客さまに何度も根気強くアピールしたりと、華やかな見た目とは裏腹に地道な努力が必要な仕事です。
正社員としての就職は非常に狭き門ですが、全体でみれば求人はコンスタントにあります。
面接で志望動機を話す場合は、誰かの役に立ちたいという接客や販売に対する思いも言葉にするとよいでしょう。