アニメーターの仕事とは? わかりやすく仕事内容を紹介
アニメーターになるための特別な試験はありません。アニメーターは、キャラクターや背景などの動きを1枚1枚の絵に描く仕事です。
本記事では、アニメーターの業務内容からその役割、仕事の流れなどを紹介します。
アニメーターの仕事とは
アニメーションの作画を担当する
アニメーション作品は企画からシナリオ・仕上げ・撮影などいくつもの工程がありますが、そのうちアニメーターは「作画」といわれる部分をおもに担当しています。
作画の際には、シナリオや企画に沿う絵を指示通りに描いていきます。
原画マンと動画マン
絵には「原画」と「動画」の2種類があり、原画とはアニメーションの動きの中でポイントとなる絵、動画は原画と原画の間に挟まる絵を指します。
現場においては、原画を描く「原画マン」と動画を描く「動画マン」が別々に存在し、新人はまず動画から担当することが一般的です。
動画がしっかり描けるようになると、そのうち原画を任されるようになります。
原画に携われるまでの期間は人によって異なりますが、早くても2年目以降になることが多く、中には5年ほど動画を描き続ける人もいます。
作画監督
原画マンとしても実力が認められれば「作画監督」という、いわば原画マンや動画マンのリーダー的な立場の仕事ができるようになります。
原画や動画は複数のアニメーターで手分けして描いているため、個々の癖や力量によって絵にバラツキが出ます。
作画監督がチェックし微修正することで、全体的に統一感のある絵に仕上がります。
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アニメーターの業務内容
アニメーターは、「原画」や「動画」といわれる絵を描きます。
原画は、アニメーションの動きの中でポイントとなる絵です。
動画は、原画と原画の間を埋めて、アニメーションとして自然に見えるようにするための絵です。
原画と動画では担当者が分かれており、1つの作品に原画マンや動画マンが複数人いる場合もあります。
同じ作品のなかで別の人が描いたように見えてしまっては困るので、アニメーターたちはすでに用意されているキャラクター表や絵コンテに従って描きます。
どうしても個々の癖や力量によって多少のずれは出てしまうため、最終的なチェックと微修正の作業は作画監督が行います。
アニメーターの役割
私たちが見るアニメーションは、たくさんの人たちの力を結集して作られています。
アニメーション制作の場でも、それぞれの役割に応じたプロが集まっており、そのうち画面に映るキャラクターや背景などの絵を描く作業を担うのがアニメーターの役割です。
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アニメーターの就職先の種類・どんな会社がある?
アニメーターの就職先は、アニメ制作会社が中心です。
大手の制作会社の場合はテレビ局と直につながっていることが多く、アニメ制作の企画提出から納品までを自社で行うので、制作工程を全体的に学ぶことができます。
そのほかには、中小の制作会社やプロダクションもあり、大手制作会社から仕事を請け負って制作業務のみを行う、いわゆる「下請け」の会社が多くなります。
大手制作会社(元請け)
大手の制作会社の場合はテレビ局や映画会社と直でつながっていることが多く、アニメ制作の企画提出から納品まで、基本的にすべての工程を自社で行います。
明確に分業されており、制作工程を専門的・そして全体的に学ぶことができます。
このような会社はプラスの面が多いため、人気が集中しやすいのが特徴です。
- 優秀なアニメーターを育てている
- 著名な作品に携わることができる
- 待遇がよい
就職は容易ではありませんが、多くのアニメーター志望者は、まず大手制作会社を受けています。
ただし、こうした制作会社は正社員や契約社員として雇用することはあまりありません。
手掛けた枚数によって工賃を支払う「完全歩合制」「業務委託」などの形で採用することがほとんどです。
中小プロダクション(グロス請け)
大手制作会社のほかに中小の制作会社も多数存在し、主にプロダクションと呼ばれます。
小規模の会社は大手のように企画から制作すべてを自社で行うわけではありません。
大手制作会社から制作業務のみを請け負う、いわゆる「下請け」として活躍しています。
アニメーションは複数の話数が同時進行でつくられるため、大手制作会社だけでは手が回らない部分をこうした中小のプロダクションに制作を依頼することは少なくありません。
専門スタジオ
制作会社は基本的に制作業務全般を行いますが、作画のみ・撮影のみといったように、制作工程別に仕事を請け負う専門スタジオも存在します。
アニメーターが勤務するなら、このなかでは作画を専門に行う作画スタジオが挙げられます。
フリーランスのアニメーターが集まり、スタジオを借りて活動しているケースもあります。
フリーランス
こうしたアニメの関連会社に所属せず、フリーランスで働く方法もあります。
アニメーターは大手に就職できる人のほうが少ないため、フリーランスで働いて経験を積む人も多いのです。
多くの制作会社では、所属するアニメーターのほかにもフリーランスのアニメーターに外注して作業を進めることが多くあり、フリーランスが活躍できる場は豊富です。
作画が評価されると制作会社から声を掛けられることもあるようです。
アニメーターの育成に関わる
アニメーターとして経験を積むと、作画監督など別のポジションにキャリアアップすることが一般的です。
また、新人育成のために専門学校などで教鞭をとる人もいます。
アニメーターの仕事の流れ
まずは脚本家が書いた脚本と演出家が描いた絵コンテに従い、原画マンが動きを考え、全体の一部となる原画を描いていきます。
原画マンは原画と原画の間に描く枚数を指定し、動画マンは原画と原画をつなぎ動きを与える絵を指定された枚数描きます。
原画だけのアニメーションでは動きが粗く不自然に見えてしまうため、動画を入れて滑らかに見えるようにしていきます。
アニメーターと関連した職業
アニメーターの仕事は基本的に作画がメインですが、途中で他の制作工程の仕事に移る人もいます。
たとえばアニメーターから演出家、制作進行などにキャリアアップする人も少なくありません。
本人の希望や適性だけでなく、その時々の職場の状況で役割を与えられる場合もあります。
アニメ制作は各セクション同士の連携も大切な仕事のため、仕事をしているうちに別の職種に興味が出てくる人も多いようです。
アニメーターの仕事内容のまとめ
アニメーション制作の場でも、それぞれの役割に応じたプロが集まっており、そのうち画面に映るキャラクターや背景などの絵を描く作業を担うのがアニメーターの役割です。
まずは脚本家が書いた脚本と演出家が描いた絵コンテに従い、原画マンが動きを考え、全体の一部となる原画を描いていきます。
原画マンは原画と原画の間に描く枚数を指定し、動画マンは原画と原画をつなぎ動きを与える絵を指定された枚数描きます。
同じ作品のなかで別の人が描いたように見えてしまっては困るので、アニメーターたちはすでに用意されているキャラクター表や絵コンテに従って描きます。
アニメーターの仕事は基本的に作画がメインですが、途中で他の制作工程の仕事に移る人もいます。
たとえばアニメーターから演出家、制作進行などにキャリアアップする人も少なくありません。