病院で働く仕事の種類(21選)
簡単に病院といっても、入院病棟を備えた大規模病院から、地域のアットホームな診療所まで、さまざまな施設があります。
本記事では、そんな病院で働く仕事の種類について紹介しています。
多様な役割を担う専門的な仕事がたくさん存在します。
病院の仕事に興味がある人は、ぜひさまざまな仕事を知るのに役立ててください。
患者さんの診察・治療に深く関わる仕事
病院で働く仕事と聞いて、真っ先に思い浮かぶのは、やはり診察や治療に最前線で携わる医療従事者でしょう。
ここでは、患者さんと関わる機会も多いさまざまな仕事を取り上げます。
まず、病院の代表的な立場といえる「医師」は、医学の専門知識を有し、患者さんの病気やケガの診療・治療にあたります。
それぞれの医師が自身の専門分野(内科、外科、眼科など)をもち、診察・治療を行っています。
そのような医師を間近でサポートするのが「看護師」です。
病院の外来から入院病棟まで、病院のあらゆる場で、患者さんの診察・治療がスムーズに進むように医療の専門知識を生かして働きます。
看護師免許を持つ人のなかで、さらにお産の専門職として活躍するのが「助産師」です。
助産師は、お産の介助のみならず、妊娠や出産から出産後のケア、育児の指導まで、出産前後の女性を総合的にサポートしていきます。
続いて、歯科領域を専門にする仕事を紹介します。
「歯科医師」は、歯をはじめとする口腔内全般の診察・治療を専門とする医師です。
舌やあごの病気も、歯科医師の専門領域となっています。
また、歯科医師の治療の補助を専門的に担当するのが「歯科衛生士」です。
歯科衛生士は、診療時に使う器具の準備や歯の型どりなどを行う以外に、患者さんの虫歯や歯周病予防のための指導も積極的に行います。
医師
医師は、医学の専門知識を有し、患者さんの病気やケガの診療・治療にあたる医療専門職です。
医師は大きく「臨床医」と「研究医」に分かれ、前者は病院で働き、後者は基礎医学の研究を通して医学の発展に貢献します。
臨床医の場合、内科、外科、小児科、整形外科、眼科などいくつもの診療科に分かれており、それぞれの医師が自身の専門分野をもち、日々知識を深めて診察・治療にあたります。
ただ、いずれの診療科も同じ「医師」であることに代わりはなく、町の診療所では一人の医師がさまざまな症状を診ることも多いです。
なお、臨床医は大学病院などに雇われて働く「勤務医」もいれば、独立して自身で病院を経営する「開業医」もいます。
医師になるには、大学の医学部で6年間学んだのち、高難易度の医師国家試験に合格する必要があります。
看護師
看護師は、医師が診察・治療を行う際に補助を行ったり、病気やケガを抱える患者さんのケアを行う職種です。
病院の外来では診察や検査の補佐を中心に、医師がスムーズに動けるようあらゆるサポートを行います。
また、入院病棟では患者さんのバイタルチェックや注射・点滴、食事や薬の管理など、看護師の業務内容は多岐にわたります。
多数の診療科を備えた大病院から地域の小さな診療所まで、あらゆる医療機関で活躍できます。
看護師は医療従事者のなかでも、とくに患者さんと接する時間が多いため、不安を抱える患者さんの心のケア・サポートを行うことも看護師の大事な役割です。
看護師として働くには、看護師養成課程のある学校で学んだのち、看護師国家資格を取得することが必要です。
助産師
妊娠や出産から出産後のケア、育児の指導まで、出産前後の女性を総合的にサポートする職種です。
大きな病院の産科のほか、地域の産科診療所、助産院を中心に活躍しています。
助産行為は、法律によって医師と助産師にしか認められていないものであり、とくに出産前後の女性にとって助産師は頼もしい存在です。
また、お産後にも赤ちゃんの健康診断や母乳に関する相談、育児全般の相談などに対応します。
助産師になるには、前提として看護師国家資格に合格したうえで、さらに助産師国家試験にも合格しなくてはなりません。
看護師と助産師を同時に目指せる学校に通う人もいます。
歯科医師
歯科医師は、医師のなかでも、歯をはじめとする口腔内全般の診察・治療を専門とする人のことです。
虫歯や歯周病だけでなく、舌やあごに関する病気も、歯科医師の専門領域です。
総合病院や大学病院の歯科・口腔外科や、街の歯科クリニックなどで活躍しています。
また、経験を積むと開業して自分の歯科医院を経営する歯科医師も多いです。
歯科医師として働くには、大学の歯学部で6年間学んだのち、歯科医師国家試験に合格することが必要です。
歯科衛生士
歯科衛生士は、歯科医療の現場で、歯科医師が行う治療の補助や、患者さんの口内の健康をサポートする専門職です。
治療の場面では、レントゲン撮影補助や診療器具の準備、歯の型どり、削った歯の仮詰めなどを行います。
また、虫歯や歯周病予防のための歯石取りやフッ素塗布などを行ったり、歯みがき指導をしたりして、患者さんの口の状態が健康的であるように努めます。
歯科衛生士として働くには、歯科衛生士養成課程のある学校で学んだのち、国家試験に合格する必要があります。
技師やその他専門職として治療をサポートする仕事
医師などの専門職以外にも、病院で患者さんの治療をサポートする仕事はさまざまなものがあります。
ここでは、そのなかでも「技師」としての専門的な知識や技術をもち、活躍する仕事を中心に取り上げていきます。
「臨床検査技師」は、医師の指示の下、血液や尿などの検体検査や、心電図や超音波検査などの生理学的検査を中心に、さまざまな種類の検査を行います。
「診療放射線技師」は、放射線や磁気装置を用いた検査や治療を行う専門職です。
がん細胞を破壊する放射線治療も診療放射線技師が担当し、検査を受ける患者さんと関わる機会も多いです。
「臨床工学技士」は、「人工心肺装置」「人工透析装置」「人工透析装置」など、生命維持のための医療機器を専門的に扱う技術職です。
これらの機器の管理・メンテナンスにも携わります。
「細胞検査士」は、がん細胞の観察などの「細胞病理検査(細胞診)」を担当する専門職です。
医師が採取した人体の細胞の一部を顕微鏡で観察して、異常な細胞がないかどうかを確認します。
これらの仕事は、いずれも患者さんに正しい診断結果を下したり、治療方針を決定したりするうえで、不可欠なものばかりです。
このほか、「治験コーディネーター」という職種もあります。
治験コーディネーターは、製薬会社が新薬を開発する際に実施する治験プロジェクトをコーディネートし、関係者と連携して治験がスムーズに進むように動きます。
また「薬剤師」も、医療現場には欠かせない職種です。
薬剤師は医薬品の専門家として、医師の処方せんに沿って薬を準備したり、病院で使用する薬の管理に総合的に携わります。
臨床検査技師
臨床検査技師は、医師の指示の下で、病気の診断や治療のためにさまざまな検査を行う専門職です。
血液や尿などの検体検査や、心電図や超音波検査などの生理学的検査を中心に、さまざまな種類の検査を行います。
臨床検査技師として働くには、臨床検査技師養成課程の学校で3~4年間学び、国家試験に合格する必要があります。
専門の検査施設に勤務するほか、大きな病院では院内で働く臨床検査技師もいます。
経験を積むと、専門の認定資格を取得し、より高度な検査に携わることも可能です。
診療放射線技師
診療放射線技師は、医師の指示の下、放射線や磁気装置を用いた検査や治療を行う専門職です。
レントゲンやCT・MRI・血管造影検査・マンモグラフィーなど、さまざまな医療機械を用いて診断に必要な画像を撮影します。
また、がん細胞を破壊する放射線治療も診療放射線技師が担当します。
診療放射線技師として働くには、診療放射線技師養成課程のある学校で3~4年学び、国家試験に合格する必要があります。
おもに中・大規模の病院を中心に活躍しており、検査を受ける患者さんとの接点も多い職種です。
臨床工学技士
臨床工学技士とは、医師の指示の下、生命維持管理装置の操作や、それらの機器の保守点検を行う技術者です。
臨床工学技士が扱う医療機器は、「人工心肺装置」「人工透析装置」「人工透析装置」など、人体に欠かせない機能を補うものばかりです。
こうした複雑で高度な医療機器の扱い方に熟知し、医療現場を支えます。
臨床工学技士として働くには、臨床工学技士養成課程のある学校で3~4年学び、国家試験に合格する必要があります。
おもな活躍の場は、透析専門クリニックや循環器内科のほか、総合病院や大学病院の集中治療室や救急救命部です。
細胞検査士
細胞検査士は、病院をはじめとする医療機関にて、がん細胞の観察などの「細胞病理検査(細胞診)」を担当する専門職です。
医師が採取した人体の細胞の一部を顕微鏡で観察して、正常でない細胞がないかどうかを調べます。
細胞検査士が直接診察・治療を行うことはありませんが、細胞検査士による検査結果は医師のもとへ送られ、医師が最終的な判断を下します。
患者さんの病状を正しく把握したり、治療方針を決定するうえでも、欠かせない専門職のひとつです。
細胞検査士は「臨床検査技師」の上位職と位置づけられているため、まず臨床検査技師の国家資格を取得したうえで、医療機関で細胞診の実務経験を積むことがキャリアの第一歩となります。
治験コーディネーターとは、製薬会社が新薬を開発するにあたり、人体への有効性と安全性を確認する「臨床試験(=治験)」のプロジェクトをコーディネートする専門職です。 治験を実施する際には、治験を受ける患者さんをはじめ、製薬会社の臨床開発モニター(CRA)や担当医師、医療機関の医事課や薬剤部、検査部など、さまざまな関係者が動きます。 治験コーディネーターは、こうしたさまざまな関係者と連携し、治験の手続きや文書作成、スケジューリングなどを行います。 治験実施支援機関である、さまざまな医療機関を中心に活躍する職業です。 薬剤師は、薬剤師は、医薬品の専門知識を持ち、薬剤の「調剤」と「服薬指導」を行う職種です。 街の調剤薬局で働く人が多いですが、病院内でも多数の薬剤師が活躍しています。 基本的には医師が出した処方せんに従って薬を準備しますが、もし処方の内容に疑問点や誤りと見られる内容があった場合には、必ず医師に問い合わせて確認します。 病院の薬剤師は、他の医療スタッフと「チーム医療」を組んで患者さんをサポートします。 一般的な飲み薬や塗り薬だけでなく、入院患者さんに使うための注射薬や点滴用の輸液を多く扱うことも、病院薬剤師の特徴です。治験コーディネーター
薬剤師
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身体機能回復のためのリハビリを行う仕事
病気やケガを抱える患者さんのなかには、治療によって一時的に症状がよくなっても、さらなる症状改善や回復を目指し、長期的なリハビリが必要な人もたくさんいます。
ここでは、病院でリハビリを専門的に行う職種の種類を紹介します。
「理学療法士」は、骨や筋肉、神経などにアプローチし、基本動作の回復を目的としたリハビリを実践します。
歩く・座る・食べるなど基本的な動作がスムーズにできるように、患者さん一人ひとりの症状に合うリハビリを行います。
理学療法から、さらに一歩進んだ応用動作の回復のためのリハビリを行うのが「作業療法士」です。
作業療法では、手芸や工芸、楽器演奏など道具を使ったリハビリや、細かな手の動きが必要なリハビリを実践し、より細やかな動作ができるようになることを目指します。
続いて「言語聴覚士」は、話すこと・聴くことなどに不自由がある人に対して、それらの能力を回復させるためのリハビリを専門的に行います。
あわせて「食べること」「飲み込むこと」の訓練も、言語聴覚士が担当する領域です。
ここまで紹介した3つのリハビリ系職種は、いずれも国家資格の取得が求められる仕事です。
一方、「音楽療法士」は、国家資格は存在しないものの、近年少しずつ認知度が高まっているリハビリ系の職種です。
音楽療法士のリハビリでは、音楽が持つ力を利用し、運動機能の回復や社会性、認知力の向上などを目指します。
理学療法士
病気や事故、手術後などで体をうまく動かせない患者さんや、身体機能が低下している患者さんに対して、物理療法や運動療法などによるリハビリテーションを実施します。
理学療法では、「歩く・座る・食べる」などの機能改善を図ることを目的としています。
病院でのリハビリは医師の指導の下で行われ、医療スタッフの一員として、適切なリハビリプログラムを検討し、実施します。
理学療法士になるには、理学療法士養成課程のある学校で学び、国家資格を取得することが必要です。
作業療法士
作業療法士は、身体に障害を抱える人や、事故などで身体が不自由になった人に対してリハビリテーションを行い、日常生活に必要な能力を高める訓練や指導を行います。
理学療法士とも似た立場で働きますが、作業療法士のリハビリでは、理学療法の基本動作から一歩進んだ「応用動作」の機能を回復させることを目的とします。
作業療法では、ときに手芸や工芸、楽器演奏など、道具を使ったリハビリや、細かな手の動きも必要なリハビリを実践します。
作業療法士として働くには、作業療法士の養成課程で学び、国家資格を取得することが必要です。
言語聴覚士
言語聴覚士は、生まれつきの障害や病気などによって話すこと・聴くことなどに不自由がある人に対して、それらの能力を回復させるためのリハビリを実施します。
加えて、「食べること」や「飲み込むこと」に関するリハビリも言語聴覚士が担当します。
「医師」など医療スタッフや、「理学療法士」など他のリハビリ専門職とも連携しながら、チームとして一人ひとりの患者さんの抱えている問題解決に向けてサポートします。
言語聴覚士として働くには、言語聴覚士養成課程のある学校で学び、国家資格を取得することが必要です。
音楽療法士
音楽療法士とは、音楽が持つ力を利用して、心身に障害を抱える人にリハビリを実践する職種です。
音楽を聴いて精神を安定させたり、曲のリズムにのって体を動かしたりすることによって、運動機能の回復や社会性、認知力の向上などを目指します。
音楽療法士は、他のリハビリ専門職とは異なり、国家資格が存在していません。
そのため、活躍の場がやや限られていますが、少しずつ音楽療法の治療効果は認められおり、さまざまなリハビリとあわせて音楽療法を行うケースも増えています。
医療の知識だけでなく、福祉や心理学など、幅広い知識が求められる仕事です。
病院のさまざまな事務を担当する仕事
多数の患者さんが来院する病院では、患者さんの受付や入退院の手続き、会計など、さまざまな事務的業務も発生するものです。
ここからは、そうした病院での事務の仕事を手掛ける仕事について紹介します。
まず取り上げる「医療事務」は、あらゆる医療機関における事務全般に携わります。
おもな業務は「受付窓口」と「レセプト作成」で、とくに医療費計算を行うレセプト作成は専門的なスキルを要します。
「病棟クラーク」は、入院病棟を備えた大病院を中心に活躍します。
入院患者さんの病室手配、入院時に必要な書類の受け取り、カルテ管理などを行い、医療従事者が患者さんのケアに専念できるようにサポートします。
「医療秘書」は、医師など担当上司の下で、来客対応や電話・メール応対、スケジュール管理などを担当します。
企業の秘書と似たような役割を担い、ビジネスマナーのほか、高いレベルでの気遣いや気配りが求められます。
なお、現代の医療機関では、他の業界と同じようにIT化が進んできています。
そうしたなかで存在感を増しているのが「診療情報管理士」と「医療情報技師」です。
診療情報管理士は、患者さんのカルテの管理・運用を専門とする職業で、カルテをデータベース化し、必要に応じて速やかに、正しく開示できるように努めます。
医療情報技師は、「電子カルテ」や「Web診察予約」など、各種医療情報システムの開発、運用、保守などの業務に携わるITエンジニアです。
最後に、「医療ソーシャルワーカー」は、患者さんの通院・治療・入院などに関する不安・困りごとを聞き、解決方法を探る職種です。
社会福祉の専門知識を生かし、適切な制度・サービスを提案したり、外部施設と連携したりしながら患者さんをサポートします。
医療事務
医療事務は、病院などの医療機関において、事務全般に携わる人のことです。
おもな業務は「受付窓口」と「レセプト作成」で、前者は保険証や診察券の確認、診察料の徴収などを行い、後者は患者さんの医療費を計算し、専用の明細書を作ります。
事務職のなかでも、医療業界特有の専門的知識を生かせることもあって、女性に人気のある職業です。
特別な学歴・資格は必要ありませんが、医療系・ビジネス系の専門学校でレセプト作成のスキルを身につけておくと有利に就職・転職できます。
日本全国、大小あらゆる医療機関で活躍できるチャンスがあります。
病棟クラーク
病棟クラークは、病院の入院病棟に勤務し、「医師」や「看護師」ら医療スタッフのサポートをする職種です。
入院患者さんの病室手配、入院時に必要な書類の受け取りや名簿作成、カルテ管理など、医療従事者が患者さんのケアに専念できるように、さまざまな事務的業務を担当します。
医師などのように医療処置は行いませんが、日々たくさんの入院患者さんが出入りする病棟を円滑に運営するうえで、重要な役割を担います。
特別な学歴・資格は求められないことも多いですが、医療系の専門学校などで医療事務関連の勉強をしていると、優遇されることがあります。
医療秘書
医療機関において、医療スタッフを裏方でサポートする職種です。
医師など担当上司の下で、来客対応や電話・メール応対、スケジュール管理などの秘書的な業務に従事します。
一般企業の秘書と似たような役割を担いますが、医療秘書の場合、医師が学会で発表する研究論文の簡単な資料作成、情報収集を手伝うようなこともあります。
医療の高度な専門知識は必要ないものの、秘書としての気遣いや気配り、そして医療スタッフの現場での動きを理解し、的確にサポートする力が求められます。
診療情報管理士
医療機関において、患者さんのカルテの管理・運用を専門に行う職種です。
患者さんの病名をコーディング(病名を世界共通ルールに則ってコードに変換する作業のこと)してデータベース化し、必要に応じて速やかに、正しく開示できるように努めます。
また、診療情報をもとにした病院内の治療に関する統計データの作成や、診療録点検報告書といわれる書類作成、がん登録など、病院で扱う各種情報を適切に管理します。
カルテをはじめ各種情報の取り扱いの電子化が進むなか、ますます需要が高まっている仕事です。
医療情報技師
医療情報技師は、病院などの医療機関で使われる情報システムの開発・運用・保守に携わる技術者です。
「電子カルテ」や「Web診察予約」といった各種情報システムを導入することにより、診察の効率化や情報管理に貢献し、医療スタッフと患者さん双方の負担の軽減を目指していきます。
「医療領域に特化したITエンジニア・システムエンジニア」と考えると、イメージしやすいかもしれません。
医療現場でもITが積極的に取り入れられるようになっており、今後、さらに活躍の場が広がることが予想されます。
ソーシャルワーカー
医療ソーシャルワーカーとは、病院をはじめとする医療機関にて、患者さんの通院・治療・入院などに関する不安・困りごとを聞き、解決方法を探る専門職です。
国家資格「社会福祉士」を取得している人のうち、医療機関にて働く人を、医療ソーシャルワーカーと呼ぶことが多いです。
医療従事者とは異なる社会福祉の専門家として、患者さんやその家族の相談にのって、適切な制度やサービスを提案します。
必要に応じて病院のスタッフと連絡・調整を行ったり、場合によっては適切な外部施設と連携をとったりしながら支援を行っていきます。
総合病院、大学病院など、規模の大きな医療機関での活躍が中心です。
この記事のまとめ
ここでご紹介した通り、病院で働く仕事の種類は多岐にわたります。
専門的な知識・技術を求められる仕事が多く、各スタッフが協力して働いています。
なお、病院の規模が大きくなればなるほど、さまざまな職種のスタッフがたくさん配置される傾向にあります。
どの仕事も「患者さんのために働く」ことは共通していますが、なるための道のりがそれぞれ異なります。
将来病院で働きたいと考えている人は、興味のある仕事に就くための方法をよく調べておくとよいでしょう。
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