翻訳家の現状と将来性

ネットの普及により単価は下落の傾向

世界の経済環境が変化しているように、翻訳家を取り巻く状況もさまざまな変化があります。一番大きいのはIT技術の発達で社会の相互のコミュニケーションが容易になったことでしょう。

それまで翻訳家は該当分野に詳しい学者や専門家、翻訳会社に所属している人間、人脈やコネが大きいところもありました。ITの発達にともないSOHOや個人事業者も増えたように、とりたててツテのない一般人でも容易に翻訳業界に参入することが可能になっています。

休職者や子育て中の主婦が安い料金でどんどん翻訳を引き受けたりする例もあります。また単純労働が海外に流出していったように、海外で現地の日本語ができる人々が、単価を安く請け負って仕事をしたりと競争が激しくなってきています。

翻訳家としての技量が高い上級翻訳者や専門分野の強さで定評のある一流とされる人々は単価は高く、揺るがないとも言われますが、従来翻訳料金が安めで活動していた人や中級から初級クラスの翻訳家などはこういった変化の波をかぶる可能性が高いと思われます。

ビジネススタイルが変化する

また世界中がネットワークでつながったこともあり、英語熱や外国語習得者の重要さが増してきています。個人でも外国語をできる人間が片手間に翻訳をやることも増え、相対的に外国語専門家の優位が減っている点があるわけです。

産業翻訳で特許翻訳などはまだまだ需要が高く、単価も高いと言われますが、今後もそれが続くかは分かりません。

ネットショップが増えてきて従来型の大企業でさえ衰退した実例があるように、翻訳の請負いのシステムにも変化が出るかもしれません。実際に翻訳の仕事を受注をめぐる世界的なネットワーク会社ができたりと、翻訳含めた仕事の仲介サイト、新しいビジネススタイルが出てくる可能性は、翻訳でも例外でもありません。

いままでの大手の翻訳会社のスタイルもどこまで通用するかは分からない反面、零細や個人でもやり方によっては大きく活動できる可能性も増えています。

仕事体験談