女性の翻訳者(翻訳家)のキャリアパス・結婚しても働ける?

女性の翻訳者の現状

翻訳者に限らず、語学を扱う仕事は女性が多数活躍しています。

なかでも翻訳者は自分の腕一本で勝負していけることに加え、空き時間を活用して在宅で働けたり、結婚・出産後にも家庭生活と仕事を両立させやすかったりするので、女性が長いスパンでキャリアを積み上げていきやすい職業です。

現に、4年制大学の外国語学部や外国語大学は女子学生の比率が高い傾向がありますし、翻訳コースや通訳コースのある専門学校やスクールなどでも女性の学生が目立ちます。

身につけた高度な語学のスキルや翻訳の技術は、翻訳者として仕事をしていくうえで何よりの武器になります。

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女性の翻訳者の強み・弱み

女性の翻訳者の強みとしては、まず、細やかな女性ならではの視点や経験が翻訳に生かされる点が挙げられます。

翻訳作業では、自分の中にある引き出しを使って適切な「ことば」に残していきます。

人生で経験したことが多ければ多いほど翻訳に深みが出てきます。

また、翻訳では緻密なコツコツとした作業や、クライアントや原稿を通した読み手とのコミュニケーション力が求められるので、そうしたスキルを持つ女性ならその強みも仕事に生かしていけます。

さらに力仕事や長時間拘束される職業とは異なり、自らのペースや適した環境でじっくりと業務をこなすことができる点においても、女性の特性が十分に生かしやすい職業です。

一方で、強いてあげるとするならば、現場に詰めて翻訳業務に当たらなければならない映像翻訳などの場合、納期前には残業や休日出勤などが続くことも起こります。

家庭があったり、体力面で連日連夜の翻訳作業が厳しかったりする場合は、体力のある男性翻訳者に比べると弱みといえる面が出てくるかもしれません。

翻訳者の結婚後の働き方・雇用形態

結婚を機に、退職や引っ越しの選択をする女性も少なからずいるなか、フリーランスで働く翻訳者の場合はPCと自身の語学スキルでどこででも仕事を続けることができます。

また、一度身につけた翻訳スキルや知識、実績や築いた人脈などは失うことなく積み重ねていけるものです。

そのため、配偶者の転勤や引っ越しなどで生活拠点を変えなければならない場合でも、翻訳者は在宅で仕事を変わらずマイペースで続けていく人が多いようです。

もし企業勤めをしていた場合も、結婚を機に独立する人もいます。

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翻訳者は子育てしながら働ける?

フリーランスの翻訳者として働く場合、締め切りはありますが、基本的にはマイペースで働けます。

逆をいえば社会との接点が少なくなりがちであったり、家に閉じこもることが多くなってしまったりすることもあります。

それが嫌という人もいますが、「子育て」の点ではかなり恵まれていることがあります。

世の中の働きながら子育てしている女性が一番困っているのが、子どもを一人にできないことです。

まだ手が離せない歳の子を抱える場合は、常に誰かがそばについていなければなりません。

共働きの場合、一般的には子どもを保育園に預けなければなりませんが、翻訳業は自宅でできる強みがあります。

仕事の最中に子どもに煩わされるということはあるかもしれませんが、自宅で子どものそばでできる仕事は、子育て中の人にとってかなりの魅力といえるでしょう。

企業に所属して翻訳を行う場合においても、仕事を自宅に持ち帰ることができる職場であれば、他の職業よりも子育てに有利です。

翻訳者は女性が一生働ける仕事?

翻訳者は兼業として働く人も多い職業です。

逆にいえば、専業として翻訳業務一本で稼いでいける翻訳者はそう多くないと考えることができそうです。

夫婦共働きの場合には問題ないと思われますが、シングルマザーである場合、家計の負担は一身に降りかかってきます。

子育てには何かと手間がかかりますので、一人のときのように翻訳に十分な時間が取れないかもしれません。

作業時間が減っても翻訳業だけで生活していけるだけの報酬を得られるかといったことは計算しておいたほうがいいでしょう。

しかしながら、語学を生かした仕事で翻訳業と兼業して携わることができる選択肢はいくつもあります。

まわりと相談しながら計画を立て、経済的な問題を解決していくことが必要です。