カジノディーラーになるには? どんな学校に行けばいい?

カジノディーラーになるまでの道のり

カジノディーラー養成学校に通う

カジノディーラーになるには、まずディーラーとして求められる知識や技能を身につける必要があります。

カジノに就職する際は必ず技能審査が行われるため、それをパスできるだけの専門的なスキルを習得することが第一となります。

まだカジノが合法化されていない日本では、カジノディーラーという職業の認知度自体が高くなく、独学で勉強することは難しいのが実情です。

そのため、ディーラー養成を目的としたカジノスクールに通うことが、カジノディーラーになるための一般的な方法といえます。

就職先を見つけるには

カジノスクールを卒業すると、いよいよカジノディーラーとして働ける場を探すことになります。

日本には本格的なカジノがないため、海外のカジノや豪華客船内のカジノのほか、国内のアミューズメントカジノ(模擬カジノ)、ホテルのイベントスペースなどが活躍の場となります。

なお、海外のカジノで働くのは決して楽な道ではなく、ワーキングビザの取得など、いくつものハードルをクリアする必要もあります。

カジノディーラーとして活躍している卒業生についての情報を集めやすいところも、スクールに通うメリットといえるでしょう。

なお、スクールに通わず、最初からアミューズメントカジノでアルバイトとして働きながらスキルを身につける方法もあります。

ですが、将来的には海外のカジノで働きたい、プロフェッショナルなカジノディーラーになりたいという気持ちがあるのであれば、やはり専門のスクールで学ぶことが一番といえそうです。

カジノディーラーになるまでのルート

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カジノディーラーに必要な資格はある?

カジノディーラーになるための特別な資格は必要ありません。

カジノディーラーという職業の認知度が徐々に高まり、ディーラーを養成するためのスクールに通う人も増えつつあるなかで、カジノディーラーとしてのスキルを証明する民間資格が誕生しています。

ただし、カジノという特殊な環境で働く以上、次のような条件がある場合があります。

・満18歳以上であること
・違法カジノで働いた経験がないこと
・犯罪歴がないこと、
・暴力団や反社会勢力に属していないこと

ディーラーの養成学校入学時もこのような条件を問われることが大半のため、しっかりと確認しておく必要があるでしょう。

カジノディーラー資格認定試験

資格の概要

カジノディーラー資格認定試験は、「日本カジノディーラーズ協会」が認定する試験です。

同協会は、日本初のカジノディーラー専門養成機関である「日本カジノスクール」も運営しており、国際的に通用するカジノ人材の育成に取り組み続けています。

カジノディーラー資格認定試験の概要は、以下の通りです。

試験の内容

受験資格は、満18歳以上の者でカジノに関する知識、技術を学習した経験のあるものに限られています。
また、以下のような条件があります。

・受験日当日に満18歳以上の健全な男女
・禁固以上の刑に処せられたことのない者
・成年被後見人及び被保佐人、又は破産者でない者
・違法カジノに従事したことのない者

資格認定試験科目

<カジノに関する一般常識と歴史に関する知識(筆記)>
世界のカジノの現状に関する知識・カジノゲームのルールに関する知識・その他カジノに関するエチケット、マナー等の知識

<カジノ英語(面接)>
カジノ施設内における接客英会話の基本(挨拶、自己紹介、両替を含む接客)・カジノゲームに関する英会話の基本 (ルーレット、ブラックジャック、ミニバカラの進行)

<接客接遇態度(筆記と面接)>
カジノ施設内における接客態度・カジノゲーム中の接客態度・服装、

身だしなみに関する常識及びゲーム説明 (ルーレット、ブラックジャックのいずれかを出題)

<ディーラー技術(各ゲーム毎の実技審査)>
(1)ミニバカラディーラー技術
・両替手続き
・カードシャッフル
・ゲーム開始手続き
・ゲーム実践
・キャッシュアウト

(2)ブラックジャックディーラー技術
・配当計算と配当金作成(ブラックジャック役)
・インシュアランス
・ゲーム開始手続き
・ゲーム実践(シューゲーム、ハンドヘルドゲーム)

(3)ルーレットディーラー技術
・両替手続き
・配当計算と配当金作成
・ゲーム実践
・キャッシュアウト
※上記のうち、日本カジノスクールをはじめとする認定校の卒業生は実技審査が免除されます。

カジノディーラー資格認定試験の合格率

2020年に発表された情報では、過去の17回の試験で、117名が受験し、合格資格認定をされた人は27名です。

合格率は23.1%と、決して簡単に取得できる資格ではないことがわかります。

資格試験で問われること

カジノディーラー資格認定試験は、カジノで楽しむ代表的なゲームの知識・技術にとどまらず、カジノの文化やマナー、接客態度など、ディーラーとして備えるべきことを幅広く問われるものとなっています。

あくまでも任意で受験するものですが、日本カジノスクールの卒業生はこの試験をパスすると、協会認定者となり、プロカジノディーラーとして国内外で活躍しているようです。

カジノディーラーになるための学校の種類

カジノディーラーの学校とは

カジノディーラーは専門的な知識や技術が必要とされる職業ですが、日本には本格的なカジノが存在しないため、ディーラーとしてのスキルを独学で身につけるのは難しいといえます。

そのため、カジノディーラーになる方法として、養成学校に通うことを考える人が多いようです。

カジノディーラーの養成学校や講座は近年注目が集まっており全国に見つけることができます。

日本カジノスクール

日本初の専門機関として2004年4月に開校され、すでに600名以上の卒業生を輩出しているのが「日本カジノスクール」です。

同学校によれば、学生の男女比は6:4程度、18歳~60歳以上の人まで幅広い年代の学生が在籍しています。

また、会社勤めの人が40%、フリーターの人が20%、その他には大学生や自営業、あるいは主婦の人まで、学生のバックグラウンドもさまざまです。

近年は日本におけるカジノ解禁の気運にともなって、入学希望者の数も増加傾向にあるようです。

また、日本カジノスクールを卒業すると、日本カジノディーラーズ協会(JCDA)が実施する「カジノディーラー資格認定試験」のうち、日本カジノスクールで履修した実技科目については実技試験が免除されます。

養成学校で学ぶこと

カジノディーラーの養成学校では、カジノディーラーとして必要な知識・技術を総合的に学ぶことができます。

ルーレット、ブラックジャック、ミニバカラ、ポーカーといった各ゲームについてはもちろん、カジノの歴史、サービスマンとしてのホスピタリティも学びます。

さらに、海外で外国人とコミュニケーションをとるためにゲーム用語を含めた英会話の講義もあります。

また座学での講義にとどまらず、本場と同仕様のカジノテーブルを利用した実技指導も行われるため、実際に現場でどう動けばいいのかを身につけやすくなっているといえるでしょう。

学校に通うとなれば時間もお金も費やすことになりますが、卒業後にも学校の施設を利用して実技練習をすることができたり、学校の直営店舗での勤務を斡旋してもらえたりといったメリットがあります。

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カジノディーラーに向いている人

カジノディーラーはサービス業で、カジノゲームの知識や手さばきなどのスキルだけでなく、ゲストをもてなして楽しんでもらうのも大切な役割の一つです。

そのため、人を楽しませたり喜んでもらったりするのが好きな人が向いているといえます。

また、多額の金銭を扱う職業のため、海外のカジノでは雇用時に犯罪歴やクレジットカード履歴などのチェックがおこなわれます。

不正やごまかしを好まない誠実さも重要なポイントとなるでしょう。

カジノディーラーに向いている人・適性・必要なスキル

カジノディーラーのキャリアプラン・キャリアパス

未経験者の場合、最初はグレードが高くないカジノで下積みをし、徐々に実力が認められてようやく一流ホテルのカジノで働けるようになるというのが一般的です。

カジノディーラーのキャリアパスとしては、マネージャー(ピットマネージャー)になることがあげられます。

数十のテーブルやディーラーを管理する立場となり、給料も大幅にアップします。

また、カジノの経理部門やキャッシャー部門に回り、裏方としてカジノを支えることも可能です。

カジノディーラーを目指せる年齢は?

カジノディーラーは体力とテクニックさえあればだれにでもできる仕事で、定年はありません。

海外では実際に50代や60代からカジノディーラーの勉強を始める人も少なくなく、セカンドキャリアとしても注目されています。